Top > チュートリアル > 【連載】u-heはユーヘーでもウーヒーでもなく『ユーヒー』と読みますよ!vol.19
u-he連載バナー

【連載】u-heはユーヘーでもウーヒーでもなく『ユーヒー』と読みますよ!vol.19

u-he製品をABC順に紹介している本連載もジワジワと回数を重ねて今回で19回。

途中通して紹介したい内容があったりしましたが、今回から全ソフトウェアの3順目に入ります。

ということで今回はAに戻ってACEのその3です。

ACEはこれまでにその1でプリセットの選択方法諸々その2でグローバルセクションとオシロスコープについて触れました。

今回はパッチケーブルについての話しと各モジュールについての解説を行いたいと思います。

バーチャル・パッチケーブルの基本

Any Cable Everywhere略してACEなのですが、モジュラーパッチ系のシンセの中ではかなり優しいというか、とっつきやすい部類のソフトウェアなのではないかと思います。

パッチシンセはパッチケーブルを繋がないと音が出ないですが、ACEは『ARP 2600同様のルーティングを備えた、セミ・モジュラー設計』とあるように、パッチケーブルを何も繋いでいない状態でも最低限内部で結線されているので、すぐに音がでます。

すぐに音がでるという点ではプリセットが豊富なのでパッチケーブルの有無に関係なくすぐに音はでるのですが…。

一応パッチケーブルを何も接続していない場合の初期内部結線をマニュアルから引用しておきます。

img_uhe19-1

特にこの配線図を見て分からなくても問題なくACEを使用できると思いますが、シンセサイザーに興味がある人、これからシンセサイザーを触ってみたいと思っている人はVCOやVCF、VCAなどのモジュールの名称をインターネットなどでちょっと調べてみると面白いと思いますし、少し調べたあとでまた配線図をみてみると改めて面白いのではないかと思います。

さて、まずACEのパッチケーブルについての前提として、ACEのGUIを見るといろんなところに丸い穴のようなものが見えると思います。

その穴の色に注目してください。

モジュラーソケット暗いグレイの穴と明るいグレイの穴の2種類あるのがわかりますね。

それぞれ暗いグレイの穴はアウトプット、明るいグレイの穴はインプットと決まっています。
パッチケーブルは基本的にアウトプットからインプットに接続しますので、ACEでも暗いグレイの穴からドラッグして、明るいグレイの穴の上でドロップするとそれぞれのモジュールが結線されるという仕組みです。

例えば、シグナルソースのvelocityのアウトプットからVCAのpanのインプットに結線すると、入力したノートのベロシティに応じてpanが変わるというようなサウンドが作成できます。

逆にすでにパッチケーブルが接続されている明るいグレイの穴の上から何もない場所にドラッグまたはダブルクリックすると、接続済みケーブルを解除します。

img_uhe19-3ついでに、パッチケーブルが接続されているいないに関わらず、インプットソケット(明るいグレイの穴)の上で右クリックするとバーチャル・パッチケーブルの太さや透明度を変更できます。

ケーブルが増えてくると見た目にも判りづらくなるので、好みに応じて切り替えてみてください。
かなりイメージが変わるので面白いですよ。

GUI欄外に並んだシグナルソースについて

シグナルソースのvelocityの話しをしたついでに、シグナルソースの解説を先にしてみたいと思います。

シグナルソースはACEのGUI最下部に並んでいます。

シグナルソース

画像は2016年10月現在最新の1.4.0バージョンのものを使用しています。
ソースがこれより少ない場合はより新しいバージョンがリリースされているはずなので、u-heのサイトから最新バージョンをダウンロードしてインストールしてください。

バージョン1.4.0では16種のソースが用意されています。
ソースはそれぞれアウトプットのみ用意されていて、ノブやボタン、スライダーなどの値の調整はありません。

各機能は以下の通りです。

white:ホワイトノイズを出力します
pink:ピンクノイズを出力します
+5V:DCオフセットを作成、または正常な範囲を超えるパラメータを調整します
gate:MIDIノートが入力されている間は1、それ以外の状態で0の値を出力します
velocity:MIDIノートのベロシティ情報を出力します
m-wheel:モジュレーションホイール(CC#01)情報を出力します
p-wheel:ピッチベンド情報を出力します
breath:ブレスコントロール(CC#02)情報を出力します
xpress:エクスプレスペダル(CC#11)情報を出力します
pressure:アフタータッチ情報を出力します(ACEはポリプレッシャー/チャンネルプレッシャー双方に対応しています)
keyf-1:ノートナンバー情報を出力します(MIDIノートE3/ノート64以下でネガティブ、それ以上でポジティブの値を出力)
keyf-2:keyf-1と同じでglide 2オフセットを含む
random:ノートごとにランダムに値を出力します
alternate:ノートごとに1と-1の値を交互に出力します
stack:stackで設定されているunisonボイス数に応じたStack Voice Tuningの値に基づく情報を出力します
mapper:mapping generatorの信号を出力します

中央のGUIで表示されているモジュール同士のみでなく、これらのソースも組み合わせてサウンドメイクをするというわけですね。

パッチの接続例やモジュールの詳細についてはACEのその4以降に紹介します。

ACEも他のu-he製品と同様に、製品ページにデモバージョンのインストーラを用意しています。
興味を持ってくれた人はダウンロード/インストールして試してみてくださいね。

それではまた次回!

Ace

バーチャル・パッチング・シンセサイザー