u-he製品のタイトルをABC順に紹介している本連載。
前回は9種類の個性的なエフェクト群、Uhbikを紹介しました。
今回はABC順最後のソフトウェア、ワイヤレス・モジュラー・シンセ、Zebra2を紹介します。
Zebra2は特徴的な機能が多い分切り替えて表示するページ多め、その代わり自由自在にサウンドメイクを楽しめるソフトシンセです!
Zebra2概要
起動するとこのようなGUIが開きます。
Zebra2はUpperバー(画像赤枠)、Lowerバー(画像青枠)で表示を切り替えて使用します。
UpperバーとLowerバーの間のメインスペースはUpperバー内左のPerform、Synthesis、Patchesをクリックして表示を変更し、Lowerバー下のLowerペイン(画像黄枠)はLowerバーのメニューで表示を切り替えます。
デフォルトで開くPerformは4つのXYコントローラが表示され、SynthesisはZebra2のシンセを表示。
Patchesをクリックしてパッチブラウザを表示します。
Zebra2は個性的で幅広いサウンドが多数プリセットされています。
様々なパッチを試しているだけで時間を忘れてしまいそうです。
Upperバーのその他の機能は他のu-he製品と共通のメニューが多いですが、saveボタンで現在のパッチをセーブ、パッチ名称左右の三角ボタンでプリセットパッチの順送り/逆送り、プリセット名称をクリックしてプルダウンメニューからパッチを選択します。
プリセット名称を右クリックしてモードの選択を行います。
バージョン2.3以前のパッチを扱う場合2.3modeを選択しますが、通常は2.5modeが推奨です。
プリセットパッチ順送りの三角ボタン右の左右の回転矢印はアンドゥ(直前の操作の取り消し)とリドゥ(直前のアンドゥの取り消し)、更に右のiボタンでパッチのインフォメーションが開きます。
インフォメーションアイコン右の目のボタンをクリックすると、Zebra2の表示に関するメニューが開きます。
ここではGUIの大きさやスキン、全体の明るさなどを選択できます。
Zebraのロゴをクリックするとu-heウェブサイトやSNSなどへのリンクが表示され、歯車のアイコンをクリックするとMIDIのラーニングやPreferencesが表示されます。
詳細はPresswerk紹介の1で解説したものとほぼ共通ですのでそちらをご参照ください。
機能の詳細解説はZebra2紹介記事の次回以降に続きます。
Zebra2と同時にインストールされるプラグイン
Zebra2をインストールすると、以下のソフトも同時にインストールされます。
Zebrify
Zebra2とかなり似たGUIのプラグインです。
では何が違うのかというと、ZebrifyはZebra2のエフェクトバージョン!
4つのXYコントローラに様々な機能を割り当てて使用できるので、動きのあるエフェクト効果がかなり得意です。
詳細は今後解説します。
ZRev
Artificial Reverb Designerというサブタイトルがついていますが、Zebrifyから派生した無骨な見た目のノンコンボリューション・リバーブユニットです。
自然な残響というよりはエフェクティブな使用方法が得意で、設定によっては強烈な効果を発揮します。
Zebralette
Zebra2から機能を抜き出した簡易版のようなシンセサイザーで、なんとフリーウェア!
中央のWaveformで16種の波形を自由に描画してプリセットできるので、サウンドのバラエティは無限ですね。
ページの切り替えはGUI左下のModulation、Effects、Presetsで行うシンプルなものです。
Zebra2のデモバージョンとデモサウンドは製品ページに用意しています。
Zebraletteはu-he社ウェブサイトからフリーダウンロード可能なので試してみてください。
それでは今回はこの辺で。
Zebra2その2からは各プラグインの詳細解説を開始予定です。