u-he製品のタイトルをABC順に紹介している本連載。
今回はエフェクトラインナップからUhbikを紹介します。
Uhbikはリバーブ、ディレイ、フランジャー、ピッチフィフター、フェイザー、EQ、フィルター、フリークエンシーシフター、トレモロからなる9種類のエフェクトバンドルパックです。
9種類の個性的なエフェクト群
Uhbikをインストールすると、Uhbik-A、Uhbik-D、Uhbik-F、Uhbik-G、Uhbik-P、Uhbik-Q、Uhbik-S、Uhbik-T、Runciterという9種類のエフェクトがインストールされます。
Runciter以外はそれぞれアンビエンス、ディレイ、フランジャー、グラニュラーピッチシフター、フェイザー、EQ、シフター、トレモロの頭文字が由来になっています。
それぞれのエフェクトに共通して、画面上のpatchesボタンをクリックしてプリセット・ブラウザを表示、プリセット名称下のBypassボタンでプラグインのバイパス、Bypass右のスライダでゲインを調整します。
ゲインの調整範囲は-12dBから12dBまで。ダブルクリックで0dBに戻ります。
Uhbik-A
癖のないあっさりしたリバーブから、積極的に個性を打ち出すサウンドメイクまで幅広く使用できるアンビエンス/リバーブプラグイン。
個性的なプリセットも多数含まれるので、マスターリバーブだけでなく様々なトラックで試していただきたいプラグインです。
Uhbik-D
最大5タップ使用可能なクラシック・テープエコー・ユニット。
シンプルな操作で各ディレイタイム、パン、ボリュームを設定可能で、ハイカット/ローカット/ソフトクリップ及びモジュレーションを使用してサウンドをクリエイトします。
Uhbik-F
オーディオ信号に対して2つのテープマシンをシミュレートしてフランジャー効果を与えます。
SATINのテープ・フランジングよりも、ジェットサウンドやロボットサウンドのような派手な効果が得意です。
Uhbik-G
グラニュラー・ピッチシフター、フェーズ・ボコーダーの2つのモードを持ったピッチシフター。
単純にオーディオ信号のピッチを上下するだけでなく、グレインサイズを操作して独特の効果を作り出す。
Uhbik-P
最大42ステージのフェイザー。
オーソドックスなフェイザーサウンドから極端なメタリックサウンドまで、幅広いサウンドメイクが可能です。
Uhbik-Q
2バンド・セミパラメトリック・イコライザー。
2つのバンドはそれぞれLowshelf、Wide bell、Flex bell、Narrow bell、Hishelfからモードを選択可能で、個別設定可能なローカット/ハイカットやボトムコントロールでサウンドを調整します。
Uhbik-S
設定したレンジで周波数を上下にシフトすることで、トレモロのような効果から激しくモジュレートされた金属的なサウンドまで様々な効果を与えるフリークエンシー・シフターです。
Uhbik-T
トレモロ&パンナー。様々なモードでトレモロやオートパンをコントロールします。
patternボタンをクリックしてパターングリッドを表示、パターンモードでステップシーケンスのようにコントロールすることもできます。
Runciter
ファズ、インプットドライブを備えたエンベロープ・フィルター。
エンベロープと組み合わせることでリズミックなフィルター効果を与えたり、ファズやドライブで歪ませて原型が判らないほど強烈なフィルター効果を与えたりできます。
以上、いずれもハイクオリティ且つ個性的なエフェクトのバンドルがUhbikです。
製品ページにデモバージョンのインストーラーを用意しているので、是非お試しください。
各エフェクトの詳細についてはUhbikその2以降にてご紹介します。
それでは今回はこの辺で。
次回はワイヤレス・モジュラー・シンセ、Zebra2を紹介予定です。