u-he製品のタイトルをABC順に紹介している本連載。
今回は予告通りエフェクトプラグインからSATINを紹介します。
SATINはテープレコーダー特有のサチュレーション効果を与えるのはもちろん、テープ・フランジングやテープ・ディレイモードも備えたテープ・マシン・エミュレータです。
3つのモード
SATINは大きく分けて3つのパネルで操作します。
画面上部に大きくInput/Outputのノブが表示されている部分がUpperパネル、中央のModeと表示されている黒い背景の部分がLowerパネル、更に下がServiceパネルです。
中央のModeプルダウンメニューでLowerパネルの機能を切り替えます。
Delayモード(repro heads 2)
Delayモード(repro heads 4)
repro headsというのは簡単に言うとテープデッキの再生をする部分のことで、SATINのDelayモードではディレイ音最大2音なのか4音なのかを選ぶと捉えてください。
Lowerパネルのもうひとつのモードはフランジモード。
Flangeモード
テープ・フランジングの効果は、LFOで周波数を変化させ続ける一般的なフランジャーとは異なり、曲中の狙ったポイントにテープ・フランジング効果を加えます。
SATINの最下段、ServiceパネルはCPUパワー節約のためにデフォルトでは閉じていますが、三角の表示切り替えボタンをクリックすることで表示します。
小さめですが非常に正確なディスプレイで現在の周波数特性を確認できます。
SATINはこれらのパネルを操作しながらサウンドメイクをします。
各モードごとに豊富なプリセットを用意
Upperパネルの更に上にはプリセット等の操作メニューがあります。
中央のプリセット名称をクリックしてプルダウンメニューでプリセットを選択、名称左右の矢印でプリセットを順送り/逆送りし、Presetボタンをクリックすることでプリセットパネルを表示することもできます。
ディレイモード、フランジモード、スタジオモードそれぞれのプリセットが豊富に用意されているので、いろんなトラックやマスタートラックにSATINをインサートしてみてください。
もちろんSATINも製品ページからデモバージョンをご利用いただけるので、是非試してみてください。
サウンドにほんのりと暖かみを加えるものから、積極的にサウンドを激変させるものまで様々なサウンドを体感してもらうと、SATINのアナログテープマシンのエミュレートのリアルさが伝わると思います。
プリセット以外では左上のBypassボタンでSATINをバイパス、Undoで直前の操作を取り消し、Redoで直前のUndoの取り消し、右上の歯車のボタンでMIDIラーニングとPreferencesの呼び出しです。
MIDI関係の機能とPreferencesメニューについては前回紹介したPresswerkと共通です。
各機能の詳細はSATIN2回目記事以降で詳しく解説します。
それでは今回はこの辺で。
次回はエフェクトラインからUhbikを紹介予定です。