2nd Sense Audio WIGGLE解説連載、ダイナミック・ウェーブシェイピング・シンセ WIGGLEでウィグらす!も今回で8回目。
今回はここ数回の流れでSEQUENCERページのSEQ MODについて紹介します。
SEQ MOD詳細と割り当て方
WIGGLEのSEQUENCERページを開くとこのようになっています。
SEQUENCERメニューと同じく最上段にSEQ MODもグローバルメニューがあります。
RATE:SEQ MODの速度を調整します
SYNC:SEQ MODの速度をDAWホストに同期します
STEPS:SEQ MODのステップ数を選択します。最大32ステップ
SEQ MODはSeq Mod 1から8ボタンをクリックして、8種類のモジュレーションを選択して設定できます。
SEQUENCERと比べるとサブメニューがないのでシンプルですが、SEQ MODはドラッグやクリックで値を設定しても、このままでは何も起こりません。
SEQ MODを使用する場合はModulationsの割り当てのように、SEQ MODで操作したいノブを右クリックして表示されるメニューから、Seq Mod 1から8のどれかを選択します。
Seq Modが割り当てられているノブにはS1からS8と表示されるようになります。
割り当てたモジュレーションを別のものに変更したい場合は右クリックで別のものを選択、モジュレーション自体を解除したい場合は右クリックメニューからRemove Seq Mod(割り当てた数字)をクリックします。
SEQ MODとMODULATIONSの使い分け
MODULATIONSの解説記事を読んでもらうとお判りの通り、WIGGLEのLFOはサイン、スクエア、トライアングルといったお馴染みの波形のみではなく、自由にポイントを追加して描画することができます。
一般的にステップシーケンスでモジュレーションすることができるものと、LFOのモジュレーションの最も大きな違いは、ある値からある値にジャンプするというような操作はLFOではできない、または苦手というところではないかと思うのですが、WIGGLEの場合はLFOでも同じ処理ができてしまいます。
が、やはりビートにシンクして正確に1/16ノート毎に値を変更していくというような操作はSEQ MODの方が遥かに早くて便利ですし、逆にある値からある値に徐々に変更していくというような処理はLFOやエンベロープの方が得意ということになります。
例えば『徐々に最大値に上がっていって、徐々に最小値付近に戻る』というようなモジュレーションを与えたいとして、SEQ MODではこのようなことになります。
同じような設定がLFOではこうなります。
SEQ MODはステップシーケンスベースなので、どうしてもステップ間に値の差ができてしまうので、滑らかに値を移行するというのは得意ではないですし、LFOは曲線には滅法強いですが、値を正確にジャンプさせるのは得意とは言えないです。
このような特徴を踏まえて使い分けるようにすると、思い通りのサウンドに素早く辿り着くと思います。
WIGGLEに興味を持ってくれた人は製品ページから20日間フルバージョンと同じ機能を試せるデモバージョンをダウンロード/インストールして試してみてください。
それではまた次回。
続きます!