さぁやってまいりました。
ダイナミック・ウェーブシェイピング・シンセ WIGGLEでウィグらす!vol.7でございます。
今回は前回のSEQUENCERページ解説の続きで、SEQUENCERのNudgeから。
さっそく開始します。
SEQUENCERサブメニューNudgeからCustomまで
その前に、SEQUENCERページLengthからSemitoneについての詳細は前回の記事をご参照ください。
Nudge
ステップごとの発音タイミングを少し前または後にずらします。
上の写真のように交互に設定するとフレーズがスウィングに、個別に設定して独自のグルーブを表現したりも可能です。
Stretch
ステップごとの長さをストレッチします。
SEQUENCERのグローバルメニューでRATEを1/16に設定している場合、Stretchの値が1の場合の長さは1/16、2なら倍の1/8、4なら1/4というように変化します。
Stretchの値を変更した場合、4拍や8拍などのループフレーズを作成した場合にもStep数が8や16などのままでは余ってしまったり足りなかったりという状況もあり得るので、状況によって合わせて設定を行います。
Slice
ステップを設定した数値でスライスします。
例えばグローバルメニューのRATEを1/4に設定した場合、1ステップの長さは1/4なので、Sliceを4に設定した場合は1/4が4分割されて1/16を4回発音した後で次のステップに進みます。
BPMやRATEが早めの場合効果が判りづらいかもしれません。
その場合はSEQUENCERサブメニューのLengthを短めに設定してあげると良い感じの効果が体感しやすいと思います。
Custom
通常はグレイアウトしていて選択できないメニュー。
グローバルメニューのDIRECTIONをCustomに設定した時のみ有効になります。
このメニューはSEQUENCERの中でも特に独特な機能で、言葉で表すとややこしいのですが、1ステップ8つのスイッチでシーケンスを制御します。
このスイッチは下が低いノート、上が高いノートのOn/Offを制御し、1ステップごとに最大8ノートのコードをアルペジエイターのように処理するというか…アルペジエイターとステップシーケンサーの間のような機能というか…。
マニュアルから図を引用して見てみます。
例えばSTEPを8に設定して、Customのグリッドをクリックしてこのように設定したとします。
この状態でこのようにコードを入力したとします。
するとCustomのグリッドは下から低いノートのOn/Offを制御するので、5音分を順番にOn/Offしてこのようなフレーズが発音することになります。
グリッドとノートの関係で覚えておきたい点として、縦のグリッドで8箇所すべてを有効にしている場合に9ノート以上のコードを入力したというような場合には、一番下のノートから数えて8つめのノート以上のノートは発音しません。
この場合、発音していないノートはそのまま、低いノートをOffにして8ノート以内に収まった時点で最初の9ノート目以降が発音することになります。
このように、WIGGLEは前回と今回で紹介したSEQUENCERの各サブメニューを組み合わせて、様々なフレーズを制御することができます。
細かくフレーズを作り込むならSemitoneの辺りで作り込んで、和音をリズミカルに鳴らすならCustomですべてのグリッドを有効にしておいて、LengthやSliceと組み合わせてグルーブを作成していくと良いですね!
ここまでの各機能を動画でご確認ください。
いかがでしょうか。
複数の機能を組み合わせて自由にフレーズを表現できるSEQUENCER。
表現力も高くただの飾りではない機能なので、是非使いこなしてみてください。
WIGGLEに興味を持ってくれた人は製品ページから20日間フルバージョンと同じ機能を試せるデモバージョンをダウンロード/インストールして試してみてください。
次回はSequencerページのSeq Modの解説を行う予定です。
それではまた次回。
続きます!