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【連載】ダイナミック・ウェーブシェイピング・シンセWIGGLEでウィグらす!【4】

2nd Sense Audio謹製ダイナミック・ウェーブシェイピング・シンセサイザー WIGGLEは、その名の通りウェーブフォームがダイナミックにウィグりまくるというところを本連載2回目で紹介しました。

合わせて前回のMORPH PADとスナップショットを使用するとサウンドバリエーションも大変なことになってきますが、使い勝手はとても考え抜かれているので操作は簡単で分かりやすいのが嬉しいところです。

今回はサウンドを更に思い通りに操るための機能、MODULATIONSを紹介したり解説したりしたいと思います。

MACROとVELOCITY MODとMod1〜8

WIGGLEのモジュレーションはGUI右下にあります。

MODULATIONS

主に2つのマクロ、キースイッチモジュレーション、ベロシティモジュレーションがあります。

一般的なシンセサイザーのモジュレーションのように、エンベロープとLFOがいくつずつ…というのではなく、モジュレーションソースとしてMod1から8が用意されていて、OPのウェーブフォームと同じように自由にエンベロープを描画して、ワンショットで使用すればエンベロープ、ループさせればLFOというように割り当てて使用します。

まずは割り当て方法から。

マクロ、キースイッチモジュレーション、ベロシティモジュレーションと1から8のModは、2つの割り当て方法があります。

モジュレータ

ひとつ目は上の画像で黄枠で囲った各ラベルを、割り当てたいノブの上までドラッグする方法。

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試しにMacro-1のラベルをOP4のPANノブにドラッグしてみました。
割り当て可能なノブ上にラベルをドラッグした場合、ノブが赤枠で囲われるので、その状態でドロップすると割り当てが行われます。

マクロ割り当て済み割り当てが行われているノブは周囲に赤いゲージが表示され、ノブに現在割り当てられているモジュレーションを表す『Mc1〜2、KS、VEL、M1〜8』が表示されます。

右クリックから設定割り当てを解除したい場合はノブ上で右クリックして表示されるメニューから、Remove[マクロ名]をクリックします。

もうひとつ解除と同じく任意のノブ上で右クリックして表示されるメニューのEnable Modから直接指定することもできます。

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続いて、各モジュレーションの役割の違いと使用方法について。

MACRO
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マクロコントロールは、ひとつのノブで複数のノブをコントロールしたい場合に役立つ機能で、本当に様々な使用方法が考えられますが、例えばディストーションのドライブとフェイザーのミックスレベルを上げていきながらローパスフィルターのカットオフも連動させたい。しかもそれをひとつのノブをグリグリするだけでコントロールしたいというような場合にも簡単に設定できます。

割り当て方は上に書いた通りで、Macro-1または2のラベルを任意のノブにドラッグ&ドロップするか、ノブ上で右クリックしてMacro-1または2を選択するだけ。

すると、Macro-1または2のノブを操作すると複数割り当てたノブが同時に動作するようになるので、Macro-1または2のノブをドラッグしたり、MIDIコントローラに割り当てて操作すると、割り当てたすべてのノブが動きだすようになります。

ところで、割り当てを行う際に、ノブの1から10まで(左振り切りから右振り切りまで)すべてを使いたくない場合があるかも知れません。
例えばフィルターなどでは『ここからここまでのオイシイところだけを使いたい』という場合や、エフェクトを完全にゼロにはしないでうっすらと掛かっている状態から強烈に掛けたいというような場合ですね。

そのような場合は、モジュレーションを割り当てたノブをダブルクリックします。するとノブのモジュレーション名が赤丸に変化するので、この状態で上下にドラッグすると赤いゲージの範囲が変化します。

範囲を設定したら再度ダブルクリックで幅調整のモードを終了し、ノブがモジュレーション名に戻った状態で上下にドラッグすると調整した範囲をどこからどこまでに調整するかを変更できます。

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VELOCITY MOD
VELOCITY MOD

ベロシティモジュレーションはATT(アタック)とREL(リリース)のコントロールを持っています。

割り当て方や範囲指定方法はMACROと同じで、複数ノブに設定可能です。
入力されるMIDIノートに対して、アタックタイムとリリースタイムを設定し、割り当てたノブをコントロールします。

ノートオンでアタックタイムで設定した時間を掛けてカットオフが開いて、ノートオフでリリースタイムで設定した時間を掛けてカットオフが閉じるというような使い方が考えられますが、リリースを使用する場合、OPのAMPのリリースがそれ以上長いタイムに設定されていないと、効果が確認できないということになってしまうので注意が必要です。

Mod1〜8
Mod 1〜8

デフォルトでは3箇所に白いドット、それぞれの間に青いドットが表示されます。

白いドットはドラッグして直接ポイントを移動し、青いドットは白いドット間のカーブを変更します。
赤いライン上をクリックすると白いドットが追加され、自由にエンベロープを描画することができます。

Mod描画後

追加したドットで不要なポイントはダブルクリックで削除することができます。

また、描画したエンベロープはENV/LFO切り替えボタンをクリックすることでエンベロープとLFOでモードを変更できます。

エンベロープで使用している場合は設定した時間(LENGTH)を掛けて最後から2つ目のドットまで進み、ノートオフで最後のドットに向けてリリースされます。
LFOで使用している場合は最後のドットに到達後、初めのドットに戻って全体をループします。

これとは別に、エンベロープで使用している場合に、任意の白いドットを右クリックして、ループスタートポイントとループエンドポイントを設定することができます。

ループ設定後

スタートポイントとエンドポイントを設定した場合、ループ範囲はラインとドットが黄色く変化し、ノートを入力し続けている間ループポイント内をループし続け、ノートオフと同時に最後から2番目のドットからリリースします。

不要なループはループ範囲内のドットを右クリックすることでRemove Loopを選択して削除します。

時間軸の設定とKEY-SWITCH MOD

時間設定ほか詳細
時間設定とモード

主にMod1〜8使用時の時間とモードの設定がMODULATORS下部に集まっています。

RITRIG:リトリガー。ModをLFOとして使用している際に、ノートを入力する毎にエンベロープの開始ポイントからトリガーし直す。ENVモード時は無効。
SYNC:クリックして有効にするとホストのBPMにシンクする。
LENGTH:エンベロープの速度を調整する。
GRID:エンベロープ背景に表示されるグリッド数を変更する。設定可能範囲は1〜16。
SNAP:有効にするとドットをドラッグして設定時に、グリッドにスナップ(吸着)する。
LFO/ENV:クリックする毎にエンベロープとLFOのモードを切り替える。
OFFSET:エンベロープの開始ポイントを右にオフセットする。エンベロープモードでのみ有効。

KEY-SWITCH MOD
KEY SWITCH MOD

キースイッチモジュレーションは、Mod1から8の中からキースイッチモジュレーションで使用したいModを選択し、スイッチに割り当てたノートでModを切り替えて効果を変更するというものです。

割り当て方はMacro-1/2やVelocity Modと同じく、赤いラベルをドラッグ&ドロップまたは、任意のノブ上で右クリックしてキースイッチモジュレーションで操作したいノブを選択します。

次に、キースイッチで使用したいModを選択して表示し、右下のKEY-SWITCHボタンをクリックして有効にします。(青く点灯)
続いてすぐ下のボタン(上の画像ではB4と表示)をクリックしてLEARNを選択後にMIDIノートを送信してキーを割り当てます。
キースイッチで使用したいModに対して同じ手順を繰り返し、スイッチに使用するノートを設定します。スイッチに割り当てるノート(キー)は必ず別のノートでなければなりません。

例えばMod1をA5、Mod2をB5、Mod3をC6というように設定した場合、MIDIキーボードでA5、B5、C6を入力するとModが切り替わるようになる代わりに、従来のノートはWIGGLEでは発音しなくなります。

この機能と設定によって、同じノブを異なるエンベロープ/LFOでコントロールできるようになります。

以上がWIGGLEのMODULATIONSの機能です。

OPとMORPH PAD/スナップショット、それと今回のMODULATIONSを併用することで、どこまでもサウンドを思い通りに操ることができますし、逆になんとなくいじっていても『使える』サウンドと出会うことが多いのもWIGGLEの特徴だったり面白さだったりするのだと思います。

WIGGLEに興味を持ってくれた方は製品ページからデモバージョンをダウンロード/インストールして試してみてください。

それではまた次回。
続きます!

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