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【連載】Sugar Bytes幕の内連載その38

Sugar Bytes社最新シンセ、Factoryの解説記事第3弾です。

初回でMODULATION MATRIX、2回目でオシレータとミキサー、フィルターについて紹介してきました。

今回からはMODULATION MATRIXと組み合わせてFactoryのサウンドを構築する様々な機能を紹介します。

まずはMODULATORSから。


MODULATORSだけでもだいぶキてますが…

Factory解説第1回でも簡単に触れましたが、Factoryは画面下半分がタブで機能を切り替えて操作するようになっています。

MODULATORSはその中の1番左にあります。

MODULATORS

中には2つのエンベロープ、2つのLFOとSAMPLE+HOLDがあります。

まずはエンベロープ。

ENV

中央に大きく4本のフェーダーが見えます。
左からアタック、ディケイ、サスティン、リリースで、オーソドックスなADSRで、フェーダーの右はインジケーターになっているので、エンベロープがどのように作用しているのかが視覚的に確認できます。

右下のノブを操作してエンベロープ全体のシェイプを変更できます。
どのように変化するのかはADSRフェーダー下のエンベロープ・ディスプレイで確認できます。

ENVシェイプ

フェーダー上には3つのアイコンがあります。

アイコン3種

左のキーボードのアイコンを有効にするとADSRの設定を上限としてベロシティ入力に反応。
右の右回りの矢印のアイコンでアタックとディケイの設定をループ。
中央の画像ではNormalと表示されているアイコンはトリガーソースで、通常動作以外にSeq1から4、ARPICULATION、LFO1/2からソースを選択可能。

続いてLFO。

LFO

中央左のRateノブでLFOのスピードを設定します。
右のPhaseはリトリガーやワンショット時のLFOのスタート位置に影響します。
右下の小さなノブでLFOのシェイプを変更し、現在のシェイプは中央下のLFOディスプレイで確認できます。

LFOシェイプ

ノブの位置によって12種類から選択します。

LFO上部にはアイコンが4つ。

LFOアイコン4種

左から順に以下の通り。

Mono/Poly:LFOのMonoとPolyを切り替えます。PolyLFOを使用するとよりオーガニックでカオスな効果が…。
MIDI Clock Sync:RateをMIDIクロックにシンクするか、周波数から設定するかを切り替えます。
Retrigger:LFOをリトリガーするソースを選択します。Seq1から4、Free、MIDI Pitch、MIDI Gateから選択可能です。
Oneshot:リトリガーされるまでにLFOの設定を1度だけ行います。

最後にSAMPLE+HOLD。

SAMPLE+HOLD

FactoryのSAMPLE+HOLDはトリガー・シグナルとサンプル・ソース・シグナルを自由に組み合わせてモジュレート信号を生成します。
一般的なS&Hの超強力バージョンみたいなものですね。

はじめに最下部のプルダウンメニューでトリガー・シグナルとサンプル・ソース・シグナルを選択します。

SAMPLE+HOLDソース選択

左がトリガー・シグナル、右がサンプル・ソース・シグナルです。

次にThreshのスライダーを調整します。
Threshはトリガー・シグナルに設定した機能の信号のスレッショルドを調整するというもので、例えばLFO1を選択している場合にTreshの値を調整し、LFO1の信号がその調整したTreshレベルを超えた時のみトリガーされるという条件を作ります。

サンプル・ソース・シグナルは簡単に言うとモジュレーション・ソースで、サンプル・ソース・シグナルで選択したソースをトリガー・シグナルで作った条件でトリガーするということになります。

とてもややこしい上にできることの幅が広すぎて説明にも困る機能ですが、マニュアルに載っている例で見るとこういうことができます。

SAMPLE+HOLD図解

青い三角波がトリガー・シグナルに選択されていて、Threshを任意の位置に調整。サンプル・ソース・シグナルはサイン波が選択されています。

例えば一般的なモジュレーションでLFOをフィルターのカットオフに設定した場合、サイン波のスピードに従って規則正しくフィルターが開閉することになりますが、SAMPLE+HOLDのこの設定では三角波がThreshの値を超えた瞬間にサイン波をトリガーするようになるので、上の画像の赤い線のようにフィルターが動作することになります。

トリガー・シグナルとサンプル・ソース・シグナルの組み合わせが膨大すぎてできることの幅が広すぎです。

そういったわけで、FactoryのMODULATORSは単体ですでに自由度が高すぎるのですが、MODULATION MATRIXと組み合わせることでどんなサウンドでも自在に作り出すことができるのではないかと思います。

興味が湧いた方は是非製品ページからデモバージョンをダウンロード/インストールして試してみてくださいね。

Factory解説連載第4回に続きます。

Factory

"モジュレーション・マトリックス"や"クロスフェーダー"を搭載した新感覚シンセ