バージョン1.6.5へのアップデートでVJプレイの幅をグッと広げたGrandVJ。
今回2.0へのバージョンアップでさらなる進化を遂げると共に、VideoMapperプラグインの登場により待望のプロジェクションマッピングを行うことが可能となりました。
そこで、今回から数回に渡ってVideoMapperでのプロジェクションマッピングの詳細をお伝えしてみたいと思います。
プロジェクションマッピングをするために
プロジェクションマッピングの詳細に触れる前に、まずは母体となるGrandVJの説明をしておかなければなりません。
機能説明の前に、まずは必要なソフトの説明から始めます。
VideoMapperを使用してプロジェクションマッピングを行うためには、GrandVJ 2 XTが必要です。
逆に言うとGrandVJでプロジェクションマッピングを行うためには、VideoMapperモジュール(プラグイン)が必要です。
VideoMapperモジュールはGrandVJ 1.xでは動作できないので、GrandVJ 2.0へのバージョンアップが必要で、GrandVJ 1.xからGrandVJ 2.0へのバージョンアップは無償です。
既存のGrandVJユーザーがプロジェクションマッピングを行う場合、有償でのアップグレードが必要となりますが、「VideoMapper」という製品は存在しません。
いよいよややこしくなってまいりました。
要点を箇条書きにしてみます。
- プロジェクションマッピングを行う場合VideoMapperモジュールが必要
- VideoMapperモジュールを使用する場合GrandVJ 2が必要
- GrandVJ 1から2へのバージョンアップは無償
- GrandVJ 2ユーザーがプロジェクションマッピングを行う場合、GrandVJ 2 XT UPGが必要(有償)
さらに簡略化して何を買えば良いか、買わなくても良いかをフローチャート化するとこうなります。
すでにGrandVJ 1.6.5をお持ちの場合は以下のリンクを参照してGrand VJ 2.0へのバージョンアップを実行してください。
個人的にソフトウェアのアップデート時は何が起るか判らないものとしてバックアップなどに気を遣うタイプなのですが、GrandVJ 1.6.5とGrandVJ 2はそれぞれ別のソフトウェアとしてコンピュータにインストールされるので、インストール済みのGrandVJ 1.6.5は影響を受けません。安心です。
GrandVJ 1.6.5 → 2.0でどうなった?
GrandVJ 1.6.5からGrandVJ 2.0へのバージョンアップでの大きな変更点といえば、もちろんVideoMapperへの対応でプロジェクションマッピングが行えるようになるという点に尽きますが、それ以外の部分でもエフェクトとトランジションの追加やGUI(Graphical User Interface/ソフトの見た目です)の変更、セルやキーボードからのトリガー時の動作変更など、操作性が向上していることに気づきます。
それでいて基本的なレイアウトなどは変更していないため、GrandVJ 1.6.5ユーザーは特にマニュアルを読まなくても基本的なVJプレイが行えるのではないでしょうか?
次回からGrandVJ 2.0での変更点も含めてVideoMapperの操作方法や実際にプロジェクションマッピングを行う際のテクニックなどの詳細をご案内して行きたいと思います。
その前に、GrandVJ 2.0からVJプレイを始める方、GrandVJ 1.6.5をご存知ない方は以前の連載をご一読いただくと今後の連載が読みやすくなると思います。
- 【連載一覧】GrandVJをはじめよう:GrandVJでビジュアルジョッキング!
- 【連載一覧】VideoMapper:VideoMapperでもっと身近に!プロジェクションマッピング!!
お時間ある際に是非ご覧ください。
それでは、次回!