Sugar Bytes製品を紹介している本連載内で、ここ3回はCyclopの解説を集中して行なっています。
CyclopはこれまでのSugar Bytesソフトウェアのある意味集大成と言わんばかりの機能の集合体なのですが、部分毎に切り分けて見て行くとやはり他のSugar Bytes製品同様にシンプルな操作感のソフトウェアだと判ります。
そんなCyclop解説の4回目は前回に引き続きセンター・スクリーンの機能とそれに組み合わせる機能についてです。
Cyclopについて興味のある方はCyclop連載開始時の記事から読んでみてください。
【連載】Sugar Bytes幕の内連載その16
Sugar Bytes社最新シンセObscurium…の前に、CYCLOP!あーえーてーCYCLOP!!
FXシーケンサー・パネルとFXノブ
Cyclopのセンター・スクリーンは表示を切り替えて使用するタイプのもので、前回はウォブル・ノブの説明に合わせてウォブル・セッティング・パネルとモジュレーション・アサイン・パネルからウォブル・アマウントメニューについて解説しました。
今回はFXノブの解説を行ないますので、まずはFXシーケンサー・パネルを見て行きましょう。
FXシーケンサー・パネルはセンター・スクリーンの左右に3つずつ分かれたアイコンのうち、右上のアイコンをクリックすることで表示されます。
ざっと説明すると中央がFXシーケンサーで、その上がゲーター、左がクロックとトリガー順、右がランダムや初期化とシャッフル値、下がエフェクトのドライ/ウェット値とトリガー方法とホットキーアサインがあります。
FXシーケンサーはFXノブと連動しています。
それとなく色と枠の数でどう連動しているか判断できる人はかなり勘が鋭いと言わざるを得ないです。
この部分、判ってしまえばとても判りやすいのですが、初めの取っ付きづらさはかなりのものかも知れないですね。
まずはこの画像を見てみてください。
FXシーケンサーとFXノブはこのように連動しています。
FXシーケンサーは左から右に8ステップのFXスロットを持っていて、各FXスロットには最大4種類のエフェクトを適用可能。
このFXシーケンサーの8ステップをFXノブで選んでエフェクトを適用するということになります。
なので、考え方はエフェクトをその都度掛けたり、掛けっぱなしにしておくというよりは、4種類のエフェクトを割り当てておいて、そのエフェクトのステップをノブで選択するというノリですね。
とりあえず音を出しながらずるっとしたビデオを見てください。
FXノブはマウスでグリグリしたりするだけでなく、MIDIコントローラで操作したり、動作をオートメーションすることもできます。
その動作方法の指定はまずFXノブ下のボタンで行ないます。
それぞれのボタンは左のレコーダーボタンを押してノブの操作を記録後、一番右のプレイボタン(緑に点灯)や、右から2番目のプレイボタン(青に点灯)ではシーケンサーの設定に従って動作、左から2番目のボタンでマウスで手動またはMIDIコントローラをアサインしてコントロールすることができます。
今回はFXノブとFXシーケンサーがどのように絡み合っているかをそれとなく判ってもらいつつ、エフェクトをどのように使うのか、どのようなエフェクトが用意されているのかを知ってもらいたいので、細かいメニューの紹介は省いて簡単な動画を用意しました。
FXノブをシーケンスに合わせて走らせて、エフェクトをランダムでロードしたり、各エフェクトをずらっと並べてノブを無作為にグリグリするだけでもずいぶん面白くなって行くのが伝わったでしょうか。
次回は今回省いた詳細設定ともう少し詳しい組み合わせをご案内します。
それではまた次回。
お楽しみに!!