激しく面白い匂いがする極小ハードウェアシンセサイザー、πλ²(ピーエルスクエアド)の販売が開始されました。
この記事を読んでくれている人の中にもすでにお持ちの方もいらっしゃるかも知れないですね。
このπλ²、見た目はただの小さい箱なのですが、出てくる音は想像する以上に図太かったりするのですが、シンセサイザーの醍醐味であるサウンドメイクも楽しませてくれます。
接続方法について考える
πλ²の本体にはノブやスライダーなどのコントローラは一切ついていないので、MIDIコントローラなどからMIDI CCやプログラムチェンジ信号を送信してすべての操作を行います。
πλ²を使用する場合に最も簡単な接続方法はMIDIキーボードのMIDI Outからπλ²のMIDI InポートにMIDIケーブルを接続し、πλ²のオーディオアウトからスピーカーなどに接続することになると思いますが、使用するMIDIキーボードにノブやスライダーなどのコントローラがついていない場合や、使用しているキーボードがUSBのみで接続可能な場合などはどうするのか?ということになりますね。
そのような場合、DAWソフトなどの外部とMIDI信号のやり取りの可能なソフトウェアを使用することになります。
例えばディリゲントが扱うMIDIキーボードにXKeyがありますが、XkeyはUSB接続のみのキーボードのため、πλ²に直接MIDI信号を受け渡すことができません。
すると、接続はこのようになります。
※ コンピュータ内ではDAWソフトや、外部にMIDI信号を送信可能なユーティリティが起動している必要があります。
この接続であればDAWソフトからMIDI CCやプログラムチェンジを送信することもできますし、別途、ノブやスライダー、ボタンなどの操作に特化したコントローラを接続して使用することもできますね。
また、πλ²からスピーカーに直接接続する意外にも、コンピュータに接続したオーディオインターフェイスからDAWソフトなどに戻すこともできます。
コントローラがなかったらどうすれば良いのやら!?
Windowsマシンをお持ちの場合、専用エディタがリリースされています。
このπλ² Editorを使用することで、πλ²のサウンドメイクがとても簡単に行えるようになるのですが、今日現在(2013.11.25)Macintoshバージョンはリリースされていません。(※ 2013.12.1にMacintoshバージョンが公開されました)
もちろんPloytec社からは近日中にMacintoshバージョンのエディタをリリースすると発表されていますが、それまではどうするのやら??ということでですね、iPhoneでπλ²をコントロールできるようにTouch OSCを使用してコントローラを作成してみました。
※ クリックするとダウンロードが始まります。
3ページでほぼすべての操作が行えるようにしてみました。
正式なエディタがリリースされるまでの遊び道具にどうぞ♪
シンセサイザーのサウンドメイクについては、
「連載記事:シンセを極める!シンセヒーローへの道」
の記事をご参照ください。
以前はTouchOSCで作成したコントローラをDAWソフトなどで使用する場合、ブリッヂ等が必要だったと記憶しているのですが、コントローラを作成して試してみたら、コンピュータとiPhoneが同じWi-Fiネットワークに接続している状態で、Audio MIDI設定のMIDIウィンドウから、ネットワークMIDIを有効にしていれば自動でDAWソフトに認識するようです。
TouchOSCの参考記事はこちら
あとはご使用のDAWソフトにMIDIトラックを作成して、πλ²を接続しているMIDIポートをアウトプットに指定すればOKです。
Touch OSCをお持ちの方は試しに遊んでみてください。
微妙なガジェット感を味わえて面白いと思いますよ!
- 前回記事:えっ?シンセ??これが!?
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