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【連載】BITWIG STUDIOで良い感じに音楽を作ろう!【30】

(2014/10/28)

前回BITWIG STUDIO 1.1ベータで追加される機能についてお伝えしました。

ベータバージョンも順調に更新され、いよいよ正式リリースも近いかな…という期待も高まってきつつ、今回もベータ1.1で追加される機能について触れてみたいと思います。

リリース版についてはデモバージョンの用意もありますので、興味を持っていただいた方は製品ページからダウンロードして遊んでみてください!

オーディオ・マルチアウトとマルチティンバー音源への対応についての記事は以前紹介した【ベータバージョン1.1公開】を合わせてご参照ください。

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■ 発売前リポート/連載もくじ:BITWIG STUDIOで良い感じに音楽を作ろう!
■ 製品詳細ページ:BITWIG STUDIO

トラック・クロスフェーダー

DJプレイを行う場合にはポピュラーな機能ですが、制作側の人にはまったく馴染みのないかもしれないクロスフェーダー。

念のためどういう機能なのかをザックリ説明すると、2台のターンテーブルを使用する際に、1本のフェーダーで各ターンテーブルのバランスを取るという機能です。

クロスフェーダーを左に振り切ると左のターンテーブルのみが、右に振り切ると右のターンテーブルのみが聞こえて、中央で左右のターンテーブルが均等に聞こえるという仕組みですね。

今回追加されたトラック・クロスフェーダーは各トラック毎にA,B,両方の設定が可能で、API対応のコントローラを使用している場合はライブパフォーマンスで効果を発揮しそうです。

使用方法は簡単で、メインパネル/サブパネルのどちらかでミキサーを開くとトラック・クロスフェーダーを開くための【AB】というボタンがミキサー右下に表示されます。(画像赤枠部分)

トラック・クロスフェーダー

クリックして有効にすると、各トラックをAなのかBなのか中央(クロスフェーダーの影響を受けない)なのかを設定する項目が表示されます。(画像青枠部分)

A/Bそれぞれに振り分けたトラックは、Masterトラック下のクロスフェーダー(画像黄枠部分)で操作可能で、左に振るとAに設定したトラックが、右に振るとBに設定したトラックが発音します。

クロスフェードはセンドエフェクトトラックにも設定できるので、ライブパフォーマンス以外でも面白い使い方が考えられそうです!

細かい部分での使用感が向上します!

他にもDe-Esserデバイス(ボーカルのさ行の音を軽減させる)やルーターにも新しいデバイスが追加されますが、機能の追加だけでなく使用感の向上に関わる部分も多いです。

例えば、コントローラを複数使用する場合、対応コントローラ以外ではGenericを追加することになりますが、場合によっては『Generic MIDI Keyboard』という名称が複数並んで判りづらいという意見がありました。

1.1ではこの問題は解消され、名称をダブルクリックすることで任意の名称を設定できるように改良されています。

デバイスネーム設定

また、Hardware FXやHardware Instrumentデバイスを使用して外部の音源やエフェクトを使用する際のレイテンシー調整が行いたいという意見がありましたが、Preferences / AUDIOのAUDIO Inter Face設定にRecording Offsetが追加されました。

Recording Offset

上下ドラッグで数値をサンプル / ミリセカンド単位で設定できます。

他にも今日現在1.1ベータはバージョン6までリリースされていますが、それはもう大量の改良と修正が含まれます。

ノートエディタでノートを入力する再に、カーソルキーでノートを移動した場合に発音しないのが不便だったのが解消されていたり、タップテンポの機能を追加していたり、使用感が向上する項目が多く含まれているのが印象的です。

起動や動作も更に軽快で安定感も増しているので、正式リリースを楽しみにお待ちいただきつつ、引き続き良い感じに音楽制作を楽しんでください!

それではまた次回!!