(2014/11/04)
前回、前々回といよいよリリース間近のバージョン1.1ベータの追加機能についてお送りしました。
今回は本連載28回目でお伝えしたマクロについての続きです。
『マクロって何!?』という方は28回目を先に読んでいただくと面白いかと思います。
28回目で書いた通り、マクロをザックリ説明すると『1度の操作で複数の値を操作できるようにするもの』と言えます。
解説動画ではひとつのデバイス内で複数のコントロールを設定しましたが、デバイスを跨がる操作をしようとした場合はどうなるでしょうか??
デバイスを跨がるマクロ設定は可能か否か
例えばリアルタイムに『フィルターのカットオフを開いていきながらリバーブが深くなって行く』という操作をしようとしたとします。
この場合、カットオフとリバーブのミックスノブを2つ同時に操作すれば良いですね。
操作したい項目が2つ以上になった場合、ノブの操作は難しいのでフェーダーなどにに割り当てれば良いのですが…マクロを活用してください!
設定方法は本連載28回目で紹介した通りですが、デバイスを跨がる設定が必要な場合ちょっとした条件があります。
まずはこの画像を見てみてください。
この画像はFILTERデバイスのひとつめのマクロでカットオフとレゾナンスを操作する設定を行っているところですが、隣りのREVERBデバイスのノブは設定可能な状態を表す青い表示になっていませんね。
なぜかというと、『REVERBデバイスにはREVERBデバイスのマクロがあるから』というこの上なく単純明快な理由です。
それでは先に例を挙げたフィルターのカットオフを開いていきながらリバーブが深くなって行く』というマクロが設定したかったらどうするのか?というと、『同じ入れ物の中に入っている必要がある』という条件がつきます。
例えばWetFXの機能があるデバイスなら、デバイス内で別のエフェクトなどを起動することで複数のデバイスをひとつのデバイスとして認識するので、元のデバイスのマクロで設定が可能です。
それではWetFXなどの入れ子構造を持たないデバイスの場合は複数のデバイスに跨がるマクロは設定できないのかというと、BITWIG STUDIOにはContainersという、素敵デバイスがあるので問題なしです!
『フィルターのカットオフを開いていきながらリバーブが深くなって行く』という処理を行う場合、BITWIG STUDIOのFILTERデバイスにはまさにWetFXがないので、ContainersのFX LayerやFX Chainを使用すると良いですね♪
複数のデバイスに跨がるマクロの設定を行っている動画を作ってみました。
ご確認ください。
映像ではBit-8のWetFXにリバーブを入れてマクロを設定する方法と、FX LayerにLADDERとRing-Modを設定する方法の2種類を試してみました。
各デバイスのマクロを簡単に設定できるだけで表現の自由度はかなり増しますが、複数のデバイスに跨がる設定ができることで、更に音楽的な面白さが増します!!
もちろんエフェクトだけでなく、インストゥルメントなどとも組み合わせられるので、いろいろ試してみつつ、良い感じに音楽制作を楽しんでください!
それではまた次回!!
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