(2014/10/07)
前回はBITWIG STUDIO 1.0でのループ素材についてお話ししました。
ループ素材って何??という人のためにザックリ書いておくと、『小節単位で作成されたフレーズ』で、文字通りループして使えるものということになります。
今回はその流れで、BITWIG STUDIOに含まれるコンテンツの中で、これもループと言えなくもない…というか、ループだな。という機能について書いてみたいと思います。
本題に入る前にイベント告知のコーナー!
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Clipsもループみたいなことで
BrowserでClipsを開くと、ここにもパッケージが表示されています。
前回のSamplesと今回のClipsは具体的になにが違うのか?というと、前回解説した試聴項目を比べてみると一目瞭然です。
左がSamples、右がClipsの画像ですが、前回解説したSynchronize Preview playback to song tempo.の右、Samplesではループ素材の波形が表示されている部分を見てみると、Clipsの方は何やら得体の知れない点々が表示されています。
これは何かというと、MIDIのクリップです。
ドラッグ&ドロップでロードしてみると、プレビューの小さいフレーズと同じフレーズがロードされます。
ロードしたトラックのDeviceを覗いてみると、コンテナのDRUM MACHINEデバイスがロードされていました。
つまり、Samplesがオーディオのループ素材なのに対して、ClipsはMIDIのループフレーズと、デバイス(音源)を同時にロードする、ということになります。
今のところ、ほぼすべてドラム/パーカッションでDRUM MACHINEとの組み合わせのものが多いですが、Instrument Layerとの組み合わせでシンセのClipもあります。
Samplesのループと比べたClipの利点は、前述の通りロードされるのはMIDIフレーズと音源なので、フレーズやサウンドを自由に作り替えることができる点だと思います。
オーディオ素材ももちろんスライスしてフレーズを組み替えたりできますが、自由度ではClipにはかなわないので。
自作のClipも登録できるんです
インストゥルメント・トラックで作曲中に、これはクリップに登録しておきたい!というフレーズがあったらClipsに登録しておきましょう!
登録の方法はとても簡単です。
登録したいクリップをBrowserにドラッグ&ドロップします。
するとClipの名前とクリエイター(作った人)、タグが着けられるので、任意の名称を設定してOKボタンをクリックします。
初めてClipに登録した場合Browser – Clipsに『My Library / Clips』という項目が追加され、その中に作成されます。
最下部の情報欄に、設定したクリエイター名とTagが反映されているのが見えますね。
保存されるデバイスは、ドラッグ元のトラックにロードされているデバイスが反映されます。
付属のインストゥルメントやコンテナ・デバイスはもちろん、3rdパーティ製のVSTインストゥルメントも登録できます。
登録したClipはファイル化され、デフォルトでは以下の場所に保存されます。
– Mac
書類 / Bitwig Studio / Library / Clips
– Windows
ドキュメント / Bitwig Studio / Library / Clips
このファイルを移動することで異なるコンピュータでクリップを共有することもできます。
ただし、3rdパーティ製のインストゥルメントを使用している場合、他のコンピュータにも同じインストゥルメントがインストールされていなければ再現できないので、この点に注意しつつ良い感じに音楽制作を楽しんでください!
それではまた次回!!