(2014/06/17)
これまでにBITWIG STUDIO 1.0の2つのシーケンサー、アレンジャータイムラインとクリップランチャーについて、お互いを自由に行き来する方法や、複数のソングファイルに跨がるファイルの移動/コピー方法についてお伝えしましたが、今回はその2つのシーケンサーの長所を組み合わせて作曲するスタイルについてお伝えしようと思います。
始めにこの連載を今回初めて読んでくれた方のために、BITWIG STUDIOの2つのシーケンサーとその役割についてのおさらいをしておきます。
▼アレンジャータイムライン
一般的なDAWソフトと同様に、縦に並べた各トラックにクリップ(入れ物)を作って、MIDIやオーディオをレコーディング。
プレイボタンを押すと1小節目から右に向かって時間軸に沿って再生します。
BITWIG STUDIOを使用して作曲を行う場合、特にルールや正解はないので、自由な発想で使用してもらえれば良いと思います。
なので、使用目的によってはクリップランチャーを使用しないという方もいればアレンジャータイムラインを使用しないという方もいます。
今回はそれぞれの長所を活かして作曲を行うというテーマですが、他の機能の解説で以前にも少しだけ紹介したSwitch Playback to Arranger buttonsの意味と使用法について改めて解説します。
Switch Playback to Arranger buttonsはクリップランチャーパネル内の右に表示されます。
画像赤枠の各トラック毎に表示されているボタンがSwitch Playback to Arranger buttons。
1番上にあるのがGlobal Switch Playback to Arranger buttonです。
このボタンの機能はSwitch Playback to Arranger buttonをクリックしたトラックはアレンジャータイムライン側のトラックをプレイするというものです。
いろんな活用法が考えられますが、例えばギターやシンセのソロのパターンを試そうとしている場合。
このような場合、クリップランチャーでバックトラックをループ再生しつつ、ギタートラックはSwitch Playback to Arranger buttonをクリックしてアレンジャータイムラインで録音しておくと便利です。
これはクリップランチャーのみでも行える操作ですが、長尺ものをアレンジャータイムラインでレコーディングしておくことで、レコーディング後の編集が視覚的にも判りやすくなるという利点が生まれます。
上の画像赤枠内のSwitch Playback to Arranger buttonsで明るいグレーと暗いグレーになっているものがありますが、暗いグレーになっているトラックではアレンジャータイムライン側のトラックが再生されます。
最上部の青枠内、Global Switch Playback to Arranger buttonをクリックすると、クリップランチャーを使用せず、全てのトラックでアレンジャータイムライン側を再生します。
2つのシーケンサーの長所を活かして良い感じに音楽制作を楽しんでください!
それではまた次回!!