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【連載】u-heはユーヘーでもウーヒーでもなく『ユーヒー』と読みますよ!vol.37

u-he製品をアルファベット順に解説している本連載。

今回は前回のACEに続いてBazilleの6回目です。

Bazilleはその5でSYNTHページの詳細解説を終えたので、今回からはTWEAKS&FXページの解説に移ります。

TWEAKS&FXページはボイス数やピッチ、グライドなどのグローバルな設定と、SYNTHページのエンベロープやフィルター3/4の詳細、エフェクトの調整などがあります。

TWEAKS&FXページのUpperパネル

TWEAKS&FXページを開くとこのような表示に変わります。

Tweaks&FXページ

上からグローバルなメニュー、モジュレーションソースとして使用するMapping Generator、ENVやFilter 3/4などSynthページに表示されている機能の詳細設定、最下段がエフェクトという画面構成ですね。

順番に見ていきましょう。

VOICE
voice

同時発音数など、基本的な設定をします。

Mode:以下の4種類からモードを選択します
poly:ポリフォニック
mono:モノフォニック(ノートを入力するたびにエンベロープをリトリガーします)
legato:モノフォニック(レガート入力中はエンベロープをリトリガーしません)
duo:デュオフォニック(レガート入力時の発音を条件によって2つのオシレータに振り分けます)

Voices:同時発音数を選択します。値は2,3,4,5,6,8,12,16

Priority:Voicesで設定した同時発音数を超える場合に、残すサウンドの条件を選択します

last:後から入力したノートを優先
lowest:入力されているノートのうち低いノートを優先
highest:入力されているノートのうち高いノートを優先

Stack:1ノート毎のスタック(ユニゾン)数を設定します。値は1から8から選択可能です

※スタック数も同時発音数に数えられるので仮にVoicesを4、Stackを2とした場合、2ノートのコードを入力した時点で同時発音数の上限に達しているので、3ノート目を入力した時点でPriorityの設定に基づいて先に発音しているノートが停止します。

Drift:Stackで1以外を選択した場合にDriftを有効にすると、各スタックボイスにデチューンを与えます

Soft Attack:すべてのエンベロープの初めの数ミリセカンドのクリックを最小化します

PITCH
pitch

PB up/down:ピッチのベンド幅をアップ/ダウン個別に設定します。上下共に最大24セミトーン

Vibrato(LFO1):LFO1の値でピッチの揺らぎ(ビブラート)を与える量を調整します

Transpose:トランスポーズの調整をします。上下最大24セミトーン

Fine:上下1セミトーンの範囲でファインチューニングをします

GLIDE

グライド(ポルタメントの設定をします)。

Amount:グライドの適用量を調整します

Offset 2&4:偶数のオシレータ及びフィルターにのみグライドを適用するように設定できます

例)

オシレータ1と3、またはどちらかをフィルター2に接続、フィルター2の出力をOutにつないだとします。

フィルター2のKeyFollowは100%に設定しておきます。

この状態でGLIDEのAmountを0、Offset 2&4を適度に上げたとします。

すると、オシレータはグライドなし、フィルターのカットオフのみグライドが掛かるという状況が作れたりもします。

Range:グライドの強度を設定します。左に振り切って0に設定した場合、Amountが上がっている場合にもグライドの効果はなくなります

Mode:timeとrateの2種類からモードを選択します。timeの場合は常に同じ速度でグライドを行い、rateはノート同士の距離が離れるほどグライドの速度が遅くなります

クオリティ設定
Multicore:有効にするとボイスをマルチコアCPUに分配し、より多くのボイスを扱う際に適しています

HQ:有効にすると内部の様々なアルゴリズムをより高品質なバージョンに変更します。ただし、より多くのCPUの処理能力を必要とします

STACK VOICE TUNING
Stack voice tuning

VOICEメニューのStackを設定した場合、対応するボイスのファインチューニングを行います。

各ノブは+-24セミトーンの範囲で設定可能です。

MICROTUNING

BazilleはTUNフォーマットファイルの読み込みに対応しています。
TUNフォーマットファイルをお持ちの場合は以下のフォルダに保存し、Bazilleから読み出してください。

キリの良いところで今回はここまで。
次回も引き続きTWEAKS&FXページから、Mapping Generatorの解説から開始してみたいと思います。

Bazzileに興味を持ってくれた方は製品ページからデモバージョンをダウンロード/インストールして試してみてください。

それではまた次回!