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【連載】u-heはユーヘーでもウーヒーでもなく『ユーヒー』と読みますよ!vol.17

前回9種のエフェクトからなるプラグインバンドル、UhbikからUhbik-A、Uhbik-D、Uhbik-F、Uhbik-Gの4種類のエフェクトの機能解説を行いました。

今回も続けてUhbikの残り5種のエフェクトの機能解説を行います。

Uhbik-P機能詳細

Uhbik-P

Uhbik-Pは最大42ステージのフェイザーです。
機能詳細は以下の通り。

Time Unit:Timesノブでコントロールする単位を1/x、Second、Hertz、Manual、Quartersから選択します。
QuartersとSecondsは遅い効果、1/xとHertzは速い効果に向いていて、Manualを選択した場合はLFOをフリーズし、Phaseノブと組み合わせて調整します。

Times:Time Unitsで選択した単位xTimesノブで調整します。

Phase:LFOの位相を調整します。

Channel Offset:マルチチャンネル間のLFOをシフトします。

Scale:波形のゼロクロスポイントから上または下を縮める。12時方向で対称。

Wave:LFOの波形をトライアングル波とサイン波間でモーフィングします。

Symmetry:波形の対称性をコントロール。12時方向で左右対称。

Depth:LFOモジュレーション量を調整します。

Spectrum:フィルターのカットオフのように、combのフリケンシーを調整します。

Feedback:フィードバック量を調整します。
ポジティブ/ネガティブ共に極端な設定を行った場合、セルフオシレーションが発生する可能性があるので注意が必要です。

Bass sanctuary:Uhbik-Fと同じくハイパスフィルターを挿入し、ベースレゾナンスをカットします。
値はlow,mid,high,offから選択。

Operation:オールパスフィルターのナンバーを14、28、42から選択します。

Mix:原音とUhbik-Pのサウンドのミックスバランスを調整します。

Uhbik-Q機能詳細

Uhbik-Q

Uhbik-Qは2バンド・セミパラメトリック・イコライザーです。

Gain:GUI最左部上のgainノブ。サブメニューをクリックしてOutput Gain、Center Bell、Wide Midsの3種類から機能を選択して調整します。

Bottom:Low-Shelfフィルター。レンジは+-24dBで、周波数は40Hz、60Hz、90Hz、130Hz、200Hz、350Hz、Offから選択可能で、Offに設定した場合はノブの動作はキャンセルされます。

Band1/Band2はそれぞれ以下の6種類から機能を選択して使用します。
Frequencyは周波数、Gainはゲインですね。

Off:選択したBandを無効にします。

Lowshelf:クラシックlow-Shelfフィルター。frequencyノブで設定した周波数より下の周波数のGainをコントロールします。

Wide bell:frequencyノブで設定した周波数周辺のゲインをコントロールします。Qファクター(帯域幅)は広い。

Flex bell:frequencyノブで設定した周波数周辺のゲインをコントロールします。Qファクターは設定したゲインに応じてボリュームを一定に保つために自動的に増大します。

Narrow bell:frequencyノブで設定した周波数周辺のゲインをコントロールします。Qファクターは狭い。

Hishelf:クラシックhigh-shelfフィルター。frequencyノブで設定した周波数より上の周波数のGainをコントロールします。

2つのBandとは独立して、ハイ/ローのブリックウォール・フィルターがあります。

cutのボタンから、ロー側はoff、24Hz、48Hz、96Hz、144Hz、230Hzから選択。
ハイ側はoff、16kHz、13kHz、10kHz、7kHz、4kHzから選択して、その値の上または下の周波数をカットします。

Uhbik-S機能詳細

Uhbik-S

Uhbik-Sは設定したレンジで周波数をシフトして、サウンドをモジュレートするフリケンシー・シフターです。

Shift:フリケンシーのシフト量を調整します。Frequency Rangeで設定した値を元に相対的に動作します。

Frequency Range:Shiftノブで操作するレンジを1Hz、10Hz、200Hz、4kHz、1/1、1/16から選択します。

Offset:ステレオソースの各チャンネル間のオフセット量を調整します。

Channel Offset:マルチチャンネル間のLFOをシフトします。

Phase:フリケンシー・シフトされた信号のフェーズポジションを調整します。

Auto reset/Manual reset:エフェクト信号のフェーズポジションを、原音のフェーズポジションと同期させるために使用します。
無音(に近い)状態からオートで行うか、または手動で実行します。

Feedback:フェイザーのフィードバックのように動作します。
ポジティブ/ネガティブ共に極端な設定を行った場合、セルフオシレーションが発生する可能性があるので注意が必要です。

Mix:原音とUhbik-Sのサウンドのミックスバランスを調整します。

Uhbik-T機能詳細

Uhbik-TはControlsとPatternの2画面で操作するトレモロ&パンナーです。
まずはControlsから。

Uhbik-T

Time Unit:Timesノブでコントロールする単位を1/x、Second、Hertz、Manual、Quartersから選択します。
QuartersとSecondsは遅い効果、1/xとHertzは速い効果に向いていて、Manualを選択した場合はLFOをフリーズし、Phaseノブと組み合わせて調整します。

Times:Time Unitsで選択した単位xTimesノブで調整します。

Phase:LFOの位相を調整します。

Channel Offset:マルチチャンネル間のLFOをシフトします。

Scale:波形のゼロクロスポイントから上または下を縮める。12時方向で対称。

Wave:LFOの波形をトライアングル波とサイン波間でモーフィングします。

Symmetry:波形の対称性をコントロール。12時方向で左右対称。

Gain attenuation:LFOがボリュームにどの程度影響するかを調整します。

Gain law:Gain attenuationの変調範囲を選択します。値は-12dB、-30dB、-96dBとLinear gainです。

Operation:4つのLFOモードまたは2つのパターンモードから選択します。Pattern XまたはYを選択した場合はPatternパネルと組み合わせて使用します。

Haas delay:個々のチャンネルの最大ディレイ値を調整します。ソースがモノラルの場合にはコーラスのように動作します。

Filtering attenuation:LFOがローパスフィルターのカットオフにどの程度提供するかを調整します。

Uhbik-Tグリッド

Patternパネルは16×11のパターングリッドを使用してダイナミックゲートのように使用できます。

パターンパネルは横軸が最大16ステップ、縦は最大11のパターンで、1ステップの長さはTime unitとTimesノブの設定によって大きく変化します。

Scale、Wave、Symmetryのノブはそれぞれスムーズ、パターン、スイングとして動作します。

一般的なステップシーケンス・モジュレーションのように、ドットをクリックしてステップを有効にし、Waveノブを操作して使用するパターンを選択します。

Uhbik-Tグリッド解説

Waveノブを操作するとパターンポジション&オフセットインジケーター(画像青枠)内のオレンジのインジケーターが移動するので、インジケーターがある段のパターンでUhbik-Tが動作します。

ControlsのOperationでPattern Yが選択されている場合、Channnel Offsetを操作するとインジケーターが複数に分かれてオフセットされます。

Uhbik-Tインジケータ

この画像ではステレオトラックにインサートされているので2本のインジケーターが表示され、L/Rで別のパターンをトリガーすることになります。

どちらがLでどちらがRかはオフセットの設定によって入れ替わるので、試聴して判断してください。

パターンシーケンス右のボタンで最小4から最大16まで、使用するステップ数を選択可能です。

Runciter機能詳細

Runciter

Runciterはファズ、インプットドライブを備えたエンベロープ・フィルターです。
まずは大きなノブ5種類から。

Cutoff:フィルターフリケンシーを調整します。値は20Hzから20kHzまで。

Envelope:内蔵エンベロープジェネレータのモジュレーション量を調整します。

Res:レゾナンス/フィードバックを調整します。極端な設定ではセルフオシレーションが発生する可能性があるので注意が必要です

Drive:Runciterのインプットレベルを調整します。

Output:Runciterのアウトプットレベルを調整します。

続いて小さいノブと選択ボタン。

Env Sense:内蔵エンベロープジェネレータの感度を調整します。グレイのバーがインジケータになっています。

Env Senseの下のEnv modeをクリックしてエンベロープのモードを変更します。
以下の6種類から選択可能です。

Fast:とても短いアタックタイムとゆっくりなリリースの組み合わせ

Ride:あまり速くないアタックとディケイの組み合わせ

Slow:少しゆっくりと反応する。ただし、無音部分では急速に閉じる

Transient:インプット信号のトランジエントを解析し、トランジェントを感知すると短いアタックでトリガーする

Midi 1:transientモードと同様の動作をMIDI信号を受けて行う

Midi 2:MIDIノートオンイベントを受けて動作する。ただしエンベロープのレートはenv rateノブの設定に従う

Extern/midi:外部からのMIDI信号を受けてモジュレーションを行う場合の感度をネガティブ/ポジティブで設定する

Midi selector:クリックして使用するMIDI信号を変更する。Mod Wheel、Pitch Wheel、Breath ctrl、Expression、Gate、Key Fol、Velocity、ATouchから選択可能です。

Env rate:エンベロープのスピードを調整します。

Fuzz:ファズのディストーション量を調整します。

Colour:ファズのトーンを調整します。

Mix:Runciterのエフェクトと原音のミックスレベルを調整します。

High/Band/Low pass:ハイパス、バンドパス、ローパスフィルターを調整します。ハイパス/ローパスを同じ値にセットした場合はピークフィルターとして動作し、ピークの値はレゾナンスノブで調整します。

といったところで、前回と今回の2回に渡って駆け足でUhbikのバンドルプラグインの機能解説を行ってみました。

Uhbikはどちらかというと強烈な個性を放つソフトが多数収録されているので、サウンドに個性を求めている人は是非、製品ページにデモバージョンのインストーラーを用意しているのでダウンロード/インストールして試してみてください。

それではまた次回!

Uhbik

エフェクト・バンドル