u-he製品紹介連載第13回目の今回は、予告通りSuper fast, super sounds!Hiveその2をお送りします。
Hiveその1ではまずHiveのサウンドを体感しようということで、プリセットの選択や3つのシンセエンジンについて紹介しました。
今回からはマニュアル代わりに機能解説を行います。
まずは全体の配置とグローバルなところから。
Hiveの見た目はシンプルです
HiveのGUIはこのようになっています。
中央のいかにもHiveと言わんばかりの六角形のスクリーンが目を引きますね。
ここはアルペジエイターとステップシーケンサーのページとエフェクトのページを切り替えて表示します。
どちらのページの場合もMIDIのアクティビティとCPUの使用率も表示されます。
中央のスクリーンを挟んで左右にオシレータ(OSC)、フィルター、LFOやエンベロープなどがそれぞれひとつずつ配置され、下にはバーチャルキーボードがあります。
バーチャルキーボードはクリックする場所が上に行くほどベロシティが遅く、下に行くに従ってベロシティが速くなり、ダブルクリックでサスティン(鳴りっぱなし)になり、もう一度クリックまたは別のキーをクリックすると停止します。
バーチャルキーボードの部分にはKEYS/MM1/MM2という切り替えのスイッチがあります。
MMはモジュレーション・マトリクスの略で、MM1に1から6、MM2に7から12の計12種類のモジュレーションが使用できます。
様々なモジュレーションソースでHiveのほぼすべてのノブやスライダーをコントロールできます。
設定方法等の詳細はまた後日。
それぞれのモードの発音方法
前回のプリセットメニュー関係の反対側、GUI上部左にはグローバルなメニューが並んでいます。
MODEはpoly、mono、legato、duoの4種類から選択します。
それぞれの機能は以下の通り。
poly:ポリフォニック。複数のノートを同時発音可。
mono:モノフォニック。複数のノートを同時発音不可。
legato:レガート。複数のノートを同時発音不可。
duo:デュオ。レガート入力時の発音を条件によって2つのオシレータに振り分ける。
monoとlegatoはどちらもモノフォニックモードですが、レガート入力(次のノートにつながるように演奏)時にmonoはエンベロープをリトリガーし、legatoの場合はリトリガーしません。
duoは少し特殊なモードで、レガート入力時に低いノートから高いノートに向かって入力された場合、OSC1は初めのノートを発音し続けて、OSC2のみが入力されたノートを発音します。
逆に高いノートから低いノートにレガート入力された場合はOSC2は初めのノートを発音し続けて、OSC1のみが入力されたノートを発音します。
duoは少しややこしいと思いますので、動画でみてみましょう。
と、その前にMODE以外のメニューについて。
VOICES:MODEがpolyに設定されている場合の同時発音数。2,3,4,5,6,8,12,16から選択可能。
TRANSPOSE:移調。上下2オクターブの範囲で調整。
FINETUNE:ファインチューニング。上下1セミトーンの範囲、Shift+ドラッグで0.01セント単位で調整。
最後にMODEのmono,legato,duoについて動画にまとめました。
必要なサウンドに合わせてモードの切り替えて使用しましょう!
Hiveの3回目ではシンプルなオシレータ等の解説を行います。
次回はPresswerkの2回目の予定です。
それではまた次回!