前回MODIFIERSメニューでモーションシーケンサーの各ステップをエディットする方法を解説しました。
DRAW TOOLS、MODIFIERSと解説したので続けてSUPEROBSCUREモードの解説をしておこうと思います。
SUPEROBSCUREモードはひとことで言ってしまうとランダマイザーということになりますが、ただ各シーケンスのデータをランダム化するのではなく、一定の法則というかちょっとしたルールを与えてその中でランダマイズするというニュアンスの機能です。
上手く使うと効率良くフレーズを作成できるので試してみてください。
SUPEROBSCUREモードの各機能
SUPEROBSCUREモードはDRAW TOOLS、MODIFIERSメニューと並んでいるアイコンをクリックして表示します。
黄色の縞模様が何の警告なのかそれとなくものものしいですが、各項目の機能をササッと説明します。
ON/OFF
OBSCUREモードの有効/無効スイッチ。
他のSugar Bytes製品に搭載されているランダマイズメニューと異なり、サイコロマークをクリックしても何も起らない。ここでは有効/無効のインジケーターとしてのみ表示されている。
Multiply / Addコントロール
左のノブでモーションシーケンス内の16項目すべての分布の広さを調整する。MODIFIERSのStretch/Shrink Modifierに近い動き。
右のノブでランダマイズ時の中心の位置を設定する。
Random-Add
Addコントロールの位置をランダマイズする。
Grid
各設定に沿ってランダマイズを行なう単位を設定する。
設定範囲は1から32ステップで、Multiply / Addコントロールの値に沿ったランダマイズを行い、設定したGrid数を超えたらまたランダマイズし直す。
Loop Obscure Mode
SUPEROBSCUREモードは一般的なランダマイザのように、ボタンを押した時にランダマイズが行なわれるのではなく、先に設定を行なってシーケンスを走らせると、再生ヘッダがシーケンスのステップを通る際にランダマイズが行なわれます。
この時、Loop Obscure Modeが有効の場合は設定したステップ数をループする際に延々とランダマイズを繰り返し続けるのに対して、Loop Obscure Modeが無効になっている場合はシーケンスが1周して先頭にループする際に自動的にSUPEROBSCUREモードが解除され、以降は1度目にランダマイズ生成されたフレーズをループします。
SUPEROBSCUREモードはシーケンスを走らせないと何も起らない
SUPEROBSCUREモードの使用方法は少し慣れというかコツが必要かも知れません。
特に、ノート入力をしてシーケンスを走らせないと他のSugar Bytes製品のようにサイコロマークをクリックしてもなにも起らなかったり、ノブを操作した時の初期値が何を基準にしているのか判りづらかったりということがあるとかないとか…。
ということでSUPEROBSUCUREモードとDRAW TOOLS、MODIFIERSメニューをまとめたメーカー公式動画をご参照ください。
SUPEROBSCUREモードではどちらかというと大雑把にイメージを作って、DRAW TOOLSやMODIFIERSで細かく仕上げて行くというのが面白いのではないかと思います。
何度も使っているうちにこの辺りにセットしておけばだいたいこんな感じになるかな…という感覚ができてくると思いますので、いろいろ試してみてくださいね。
といったところでまた次回。
お楽しみに!!