さぁ今回も参ります、Sugar Bytes Obscuriumの解説5回目。
前回は連載の流れをこれでもかと言わんばかりに断ち切って、突然外部プラグインインストゥルメントをObscuriumの音源として読み込んで使用する方法をご案内しました。
なぜ突然それまでの流れを断っていきなり外部プラグインインストゥルメントを読み込む話しをしたのかというと、突然その話題に触れたかったからです。
そういったわけで、今回は前々回のCLOCKメニューの続きでPITCHメニューの解説から開始します。
その前に、今回からこの連載を読んでくれた方はObscrium記事のその1から読んでみてください。
PITCHメニューの詳細
モーション・シーケンサーの上部を見ると、6種のメニューが並んでいます。
この中の一番左、CLOCKのメニューを前々回解説しましたね。
CLOCKメニューはステップシーケンスのリズムを構築する上で重要な役割を果たすので、是非一通り覚えておいていただきたい機能だったりします。
今回はその右隣りのPITCHから。
CLOCKがシーケンスのリズムに影響を及ぼすとすると、PITCHはシーケンスのフレーズに影響し、主にFlexible ParametersのARPやCHORDなどと組み合わせて使用します。
各機能は以下の通りです。
- OCTAVE:発音するノートを最大上下2オクターブの範囲で変更します。
- DETUNE:ノートが複数発音している場合に、ピッチを微妙に変更してサウンドに揺らぎを与えます。
- GLIDE:グライド(ポルタメント)の値を設定します。
- SCALE:このボタンがクリックされ有効になっている場合ARPなどは下で選択するSCALEとCHORD TABLEに従ってアルペジオやコードがノートを微調整します。
DETUNEのノブはモーション・シーケンスのPOLYの数値を上げていない場合効果が判りづらいので注意が必要です。
実際には何とどのように組み合わせるかの一例
MIDI ONLYのボタン(MIDIポートのアイコン)が有効になっている場合、Obscuriumに入力されるノートをベースにオクターブ調整のみのアルペジエイトを生成します。
この辺り、モーション・シーケンサーのどの機能と組み合わせて考えるかによって少しややこしいのですが、ここではARP(アルペジエイター)で考えてみます。
まずこの画像を見てみてください。
これはモーション・シーケンサーでARPを選択して、ブラシツールでランダムにポイントを設定している画面です。
ARPの画面は、緑枠で囲った部分がノートのピッチを表しているので、自由なフレーズを書き込んでトリガーすることができます。
SCALEが選択されている場合は、書き込まれているノートの近似値でスケール変更するということになりますね。
これが、MIDI ONLYのボタンが有効になっている場合、APRの設定は赤青黄枠で囲んだオクターブ情報のみを参照し、入力されたMIDIノートに対してオクターブ情報を加えたフレーズを生成することになります。
自分で書いていて『何言ってんだ感』がビリビリ来ているので判りやすそうな動画を作成してみました。
ご確認ください。
入力しているMIDIノートに対して、ARPに書き込んだ情報とPITCHメニューで選択したSCALEでフレーズを構築していくという流れが伝わったでしょうか?
次回も引き続き残りのメニュー解説を続けます。
といったところでまた次回。
お楽しみに!!
コメントを投稿するにはログインしてください。