ダイナミック・ウェーブシェイピング・シンセ WIGGLEの解説も今回で6回目。
いよいよ佳境に入ってきた感がある昨今ですが、今回は前回の予告通りSEQUENCERページの解説から始めます。
ふたつのSEQUENCER
WIGGLEのSEQUENCERページはこのようになっています。
中央のプリセットブラウザやページ切り替えのメニューを挟んで左にSEQUENCER、右にSEQ MODのグローバルメニューがあります。
画面の下2/3にそれぞれSEQUENCERとSEQ MODのステップが並んでいますが、青がSEQUENCER、赤がSEQ MODというように色で分かれています。
色分けで視覚的に判断しやすいのはFM MATRIXやOP MIXと同様ですね。
機能を順番に見ていきましょう。
まずはSEQUENCERのグローバルメニューから。
ON:SEQUENCERを有効にします
HOLD:有効にするとサステインのように動作し、解除するまでノートオフしません
RATE:SEQUENCERの速度を調整します
SYNC:SEQUENCERの速度をDAWホストに同期します
SWING:偶数のステップを遅らせてスウィングさせます。有効にするとNudge、Stretch、Sliceが無効になります
DRAG MIDI:ドラッグ&ドロップして現在のSEQUENCERの状況をDAWホストにMIDIファイルとして出力します
STEPS:SEQUENCERのステップ数を選択します。最大32ステップ
DIRECTION:クリックしてSEQUENCERの動作を選択します。
WIGGLEのSEQUENCERは和音を入力するとアルペジエイターのように動作します。
オーソドックスなアルペジエイターのUP、DOWN、UP+DOWN、DOWN+UPと同じですが、CUSTOMを選択した場合のみSEQUENCERのサブメニューのCUSTOMと組み合わせて特別な動作を行います。
続いてSEQUENCER本体。
見た目は特に難解なこともないステップシーケンサーですね。
ステップの上部に8種のサブメニューがあって、各メニューごとにステップの値を設定しますが、ステップ数はSEQUENCERのグローバルメニューで設定したステップ数に統一されます。
上の画像ではCustomがグレイアウトしていますが、このサブメニューはグローバルメニューのDIRECTIONでCUSTOMを選択すると有効になります。
サブメニューとステップのスライダー(上の画像では青いバーで数値が100となっている部分)の間の『・』をクリックして、ステップ毎のON/OFFを切り替えます。
左右にドラッグするとステップをつなげることもできます。
SEQUENCERサブメニューLengthからSemitoneまで
SEQUENCERの各サブメニューを見ていきます。
Length
各ステップのノート長を調整します。
例えば、グローバルメニューのRATEが1/16に設定されている場合、スライダが100で長さが1/16、スライダが50の場合は1/32の長さになります。
SYNTHページでOPのリリースエンベロープを長めに設定していると効果がわからなくなってしまうので注意が必要です。
Velocity
ステップ毎のベロシティを調整します。
SYNTHページのMaster Controlセクションで設定しているベロシティカーブの影響を受けます。
Octave
ステップ毎のオクターブを調整します。
調整幅は上下3オクターブまで。
Semitone
ステップ毎のセミトーンを調整します。
調整幅は半音単位で最大上下12(1オクターブ)まで。
Nudge以降の4種類のサブメニューは少し特殊なので、次回動画で動作を見つつ詳細解説を行いたいと思います。
WIGGLEに興味を持ってくれた人は製品ページから20日間フルバージョンと同じ機能を試せるデモバージョンをダウンロード/インストールして試してみてください。
それではまた次回。
続きます!