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アナクロ母さんの “インタビュー百人斬り” – vol.5 -【DJ HI-Cさん】

アナクロ母さんvol.4【DJ HI-Cさん】

(2014/09/01)

こんにちは。アナクロ母さんことWeb Yです。

2014年8月23日土曜日、満を持して開催された「DMC JAPAN FINAL 2014
もちろん行ってまいりました!

この日のために人生をかけて作り上げたルーティーンで、無類の個性をぶつけ合うファイナリスト達の怒濤の闘いが繰り広げられる中、完全にフロアをロックしつつ、審査員の心もグググと鷲掴み、見事優勝を果たしたのは、大阪代表・DJ HI-Cさん!

歓喜で盛り上がるアフターパーティーの真っ最中にインタビューさせていただきました。大会直後でお疲れのところ、快く引き受けてくださった素敵な笑顔&とても気さくなHI-Cさん!
Web Yのハートが完全にロックされたのは言うまでもありませんねw

良きライバルと共に、とあるスポーツで日本代表になった学生時代のお話から、今回のエントリーを決めた経緯など、たっぷりと熱く語っていただきました。

切磋琢磨し合える仲間に囲まれて、大阪ならではのパーティー精神で会場を盛り上げ、かつ「THE 修行体質」のHI-Cさん!
「何事も挑戦しなくちゃ始まらんな!」と納得の熱いインタビューとなりました。どうぞ最後までお楽しみくださいませ。

DMC JAPAN 2014 チャンピオン DJ HI-C

Web Y:このたびは、優勝おめでとうございます!

DJ HI-Cさん(以下、DJ HI-C):
ありがとうございます!やっと取りましたね。

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Web Y:この大会のために、どのくらいの練習期間を費やしたんですか?

DJ HI-C:DMCには、去年も正直出ようと思ってたんですよ。
去年は「Kireek」(※1)でDVDリリースしたり、全国ツアー回ったりして、色々予定が合わんくて出れんかったんですけど、去年優勝したのはウチの弟分で、FUMMYって言うんですけど、俺等Kireekが主宰している「PLANT RECORD」に所属してるんですよ。
アイツがウチのエースみたいなもんで。俺より先にウチの弟が去年取ってしまって、裏で俺等ゲストでDJしてて観てて、悔しかったんです。
そん時に「弟に先に行かれた~!」と思って、やっぱ俺も取りたいな、と。(ルーティーンを)作り始めたのは、今年の4月位です。

Web Y:Web Y:ためていた想いを…?

DJ HI-C:そう!ためていた想いを爆発させたっていうw
頭の中では色々と構想を練りつつ、DJで各地回らせてもらってるんで、その時に他のDJが流す曲とか聞いて、「あ、この曲使えそうやな」とかパズルがいっぱいそこらへんに落ちてて、それを組み合わせて、みたいな。それで今日に至ったという感じです。
でも、FUMMYがいてくれた事は超デカかった。

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DJ HI-C:まさに「追うもの」と「追われるもの」みたいな。「追うもの」は強いなって。
ディフェンディングチャンピオンのFUMMYが居らんかったら、出場者11人は全員、ただの大会やけど、ディフェンディングチャンピオンがいるから狙い撃ちできるっていう、コレがめっちゃ強いなって思って。
だから、今日のイントロにもあるように、一発目にFUMMYを超ディスって会場掴むっていうw
だから優勝はFUMMYのおかげも絶対あると思います。

Web Y:FUMMYさん以外のファイナリストに関して、下調べはしたんですか?

DJ HI-C:全く。あ、でもDJ TAKAKIはチェックしてた。あいつは同じ世代やし、年下なんやけどデビューは一緒くらいやったし、超うまいから。
でもあえて、FUMMYに絞った。なぜならディフェンディングチャンピオンだから。で、「他の奴に用は無ぇ!」ってイントロでディスって。「覚悟決めな!お前だFUMMY!」ってディスって。

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Web Y:良い仲間&良いライバル?

DJ HI-C:そう。良い仲間、マジで。良い弟なんすけどね。
ウチはもう、相方にDJ YASAっていう天才がいるから。そこがもう、ホンマに良いライバルです。
「アイツ、俺よりカッケーなぁ!」って思ったら俺も負けたくないし。
そのやり合いがあって更にFUMMYもウチのレーベルに入ってきて、色々な事がプラスになりました。負けたくないって気持ちがね。

Web Y:幼い頃から、ライバルの存在を意識して生きてきたところはありますか?

DJ HI-C:うーん。もともとトランポリンやってて。トランポリンで一回日本代表になった事があるんですよ。その時も不思議な話、「シンクロ」という二人でやる競技で日本代表になって。
Kireekも二人でやってるんですけど、だからもともと何かあったのかもしれないです。誰かとやり合うっていうのが。今思い返すと。

Web Y:仲間だけどやり合う?

DJ HI-C:仲間だけどやり合う。

Web Y:それってすごいですね。なかなか良いライバルとやり合えるってこと、無いですし。そういう仲間がいるってのは素晴らしい事ですよね。

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DJ HI-C:それは間違いない。仲間とか、人の縁に恵まれてます。
一時は、なんで俺だけ?!とか思っちゃう時期もあったんですけど、考え方変えたら、恵まれてるわ、色んなことに、と。
そう思った瞬間からスゲー変わりましたね。そういうきっかけを与えてくれる仲間がめっちゃいる。
バトル熱も正直去年は俺等DVDもリリースしてツアー回って、ま、ライブして見せる事が仕事なんで、ライブ的な方向に行きそうになったんですけど、FUMMYを見てて、現役でバリバリやってて、カッケーな。俺もできるな、みたいな。
そして、DJ IZOH!!
ことあるごとに俺を挑発するから。チームでは世界五冠してるけど、ソロでは無冠の帝王や!みたいなw
DJ IZOHの思う現役で一番ヤバい無冠の帝王はHI-Cだから!って2回位インターネットで言われてw
俺もやってやるー!(HI-Cさん、拳を握る)って。そういう良い兄貴達もいるし、挑発してくれる。
だから、腐らずやってて良かった。それはもう今回身に染みて。今年結構、みんなに出る出るって言いふらして。
でも実際4月までルーティーンも作っとらんかったし。みんなに出る出るって言いふらすことで自分を追い込んで。それも良かったです。やるしかない状態に追い込まれたら、人間やるもんやな、と。

Web Y:私たちもHI-Cさんがエントリーするって聞いた時は、こりゃ楽しくなるなと正直思いました。

DJ HI-C:そう、みんなそうやって期待してくれるし。それに答えなあかんし。
なんか修行体質やなって思いました。修行するの好きやな、自分って。
自分にかせを与えてするんが好きな体質やなって。ドM体質なんやな〜wと思いました。

Web Y:ドM多いんですね~w DMCにエントリーする方々。

DJ HI-C:多い多い。だって、じゃないとあんな壁に向かって1日8時間も何年もできないもん。できん!できん!
で、プラス、ちょっとSのとこ出して、こんなんやってみたりとか(中指を立てるポーズw)でも基本みんなドMですよ。修行体質っす。ドラゴンボール体質っすw

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Web Y:大阪代表としては今夜はアウェイだったわけですが、とくに今夜は各地方の勝者のぶつかり合いで、それぞれのルーティーンに地域性の違いを感じる事はありましたか?

DJ HI-C:自分とFUMMYで言えば、僕ら大阪はパーティー体質ですね。「イェー!見てくれ~!」みたいな。
結構他はスッとしている気がして。カッコつけて「フッ」とかクールにやってて。俺等はなんか「イェー!」ってのが好きだから、その辺が大阪の、良い意味でラテン系なところなのかなと思いますね。

Web Y:観ている方からすれば、会場盛り上げたもん勝ちみたいな感じがありますが、審査はそういうわけでもないんですよね。

DJ HI-C:そうですね。比べるのもなんだけど、Red Bull(※2)はパーティーロックが趣旨なんで、お客さんを盛り上げたもん勝ち。DMCはスキルも重視されてると思います。
僕も今まで何回かDMCに挑戦してきて、正直何回も一番盛り上げた自信はあるんですけど、でも3位やったり2位やったり。
「おまえが一番盛り上げてたよ!」じゃ勝てへんなって事をわかってる上で、今回は出場しました。

Web Y:より審査員を意識したルーティーンに作り替えてきた、と?

DJ HI-C:もちろん。お客さんをロックする事はもちろんの事、審査員をロックできればお客さんもロックできると思ってたから。まず、同じ畑のヤツにアイツヤバいなって思わせとこうかなって。今回それが響いて良かったな。
けど正直、自分の中では、マジで全然納得いってない。あんなに頑張って練習したのに、途中でミスってしまって……一瞬上の空になったんですけど、上手くリカバリーできて、それで戻ってきて良かったんやけど、途中でミスった事が超キテて、自分のプレーが終わった後、こんなんでした(うなだれのポーズ)

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Web Y:観てて全然わかんなかったです。

DJ HI-C:みんなにそう言われたんやけど、俺は知ってるから。
何百回もやってるから、ルーティーン。あんな練習したのにー!俺ー!みたいな。
でも帰ってきたー!戻れたー!って思えた瞬間は良かったです。
もう一回降りてきた瞬間はヤバかったw

Web Y:それでは最後に、10月に行なわれるロンドン大会に向けての意気込みをお願いいたします!

DJ HI-C:とりあえず、日本大会は日本語ラップオンパレードで行きましたが、世界大会はちゃんと世界に通じる和製英語を使いつつ、LONDON PEOPLEをロックできる、なおかつ世界中の審査員に「こいつヤベぇーな」って思わせるレペゼンジャパンなルーティーンで行くんで、皆様チェックしておくれやす!

2014年 DMC JAPAN FAINAL CHAMPION MY NAME IS DJ HI-Cでした!

Web Y:ありがとうございました!

(※1)Kireek:戌年生まれのDJ YASAとDJ HI-Cによるターンテーブルユニット。2007年日本が誇るビッグレイヴ FUJI ROCK FESTIVALに参加。同年ロンドンで開催されたDMC World DJ Championshipのチーム部門で初出場にもかかわらず並み居る強豪国を抑え世界チャンピオンの栄冠をつかみ取る。
その勢いはとどまることを知らず、2008年、2009年、2010年にディフェンディングチャンピオンとして出場し、日本初の世界チャンプ4冠の偉業を成し遂げ、世界記録に到達。そして2011年、ロンドンにて前人未到の世界5連覇に挑戦し、結果ジャッジ全員がKireekに1位をつけるという前代未聞の完全優勝&世界新記録更新を成し遂げる。

(※2)Red Bull:Red Bull社が主催するワールドワイドなDJコンペティション”Red Bull Thre3Style”

王者HI-Cさんありがとうございました!!
今宵も、奥深いDJの世界に乾杯〜♪

<終わり>

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DJ HI-C
DJ HI-C Twitter
幼い頃からよく耳にしていたTVゲームの音楽や、TV番組から流れる音楽に影響を受け育ち、一時は暴走族になるという経験を経て、ゲーム(ビートマニア)をたまたまゲームセンターで見かけた事がきっかけにDJに興味を抱きDJ人生スタート。

様々なジャンルの音楽を聞き吸収しながら身につけた独自の音楽性、それらを再構築するビートジャグリング、暴走族時代のアクセルワークで鍛えられた腕から繰り出すスクラッチを持ち味に数々のBattleに参戦。
2002年Teen’s Dj Championshipsで優勝を掴み取るのを皮切りに翌2003年にはVestax Extravaganzaで日本Championとなり、さらに翌年行われたWorld Fainalでは3位に入賞。

同年、盟友YASA(2006,2007 DMC WORLD 2nd)とターンテーブリズムユニット『Kireek』を結成する。
2005年Vestax Extravaganzaにて二度目のJapanタイトルを獲得すると、その勢いで臨んだWorld Fainalではアジア人初の Vestax World championに輝く。
2007年、日本が誇るビッグレイヴ FUJI ROCK FESTIVALにKireekで出演。同年ロンドンで開催されたDMC World DJ Championshipのチーム部門で初出場にもかかわらず並み居る強豪国を抑え世界チャンピオンの栄冠をつかみ取る。その勢いはとどまることを知らず、2008年、2009年、2010年にディフェンディングチャンピオンとして出場し、日本初の世界チャンプ4冠の偉業を成し遂げ、世界記録に到達。
そして遂に2011年、ロンドンにて前人未到の世界5連覇に挑戦し、結果ジャッジ全員がKireekに1位をつけるという完全優勝で世界新記録を更新し、不 動の地位を確立する。
満を持して2012年8月18日、DJ HI-Cとして自身初のfirst mix 「Enter The Dragon」が世界に向けて配信開始!今までの体験を元に選び抜かれ、そのターンテーブリズムセンスで再構築されたジャンルを超えた楽曲達が聴く人々を新たな次元へと誘う。
2013年3月14日にはKIREEK初の映像作品、”KIREEK TV”全国リリース、その後14カ所の全国ツアーを行い、映像とスクラッチを織り交ぜた最先端なLiveで各地に来場したオーディエンスを虜にした。

そして2014年8月23日東京で開催されたDMC JAPAN FINALで自身初のDMC Soloでの優勝をつかみ取り、10月5日にLondonで開催されるWORLD FINALにて7度目の世界一に挑戦する。現在、DJ、Liveショウケース、セッション、音源制作など、日本だけにとどまらずアジア、ヨーロッパなど世界にも活躍の場を広げ、地球を舞台に進化し続けるレペゼン日本のターンテーブリストである。

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[Titles]
2002 Teen’s Dj Championshios   Champion
2003 Vestax Extravaganza Japan Champion
2004 Vestax Extravaganza World 3rd
2005 Vestax Extravaganza World Champion
2007 DMC  Championship Team World Champion!
2008 DMC  Championship Team World Champion!!
2009 DMC  Championship Team World Champion!!!
2010 DMC  Championship Team World Champion!!!!
2011 DMC  Championship Team World Champion!!!!!
2014 DMC Championship Japan Champion

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