たらまです!
今回は、東放学園高等専修学校さんの選択科目で「DJテクニック」があるということを聞きつけ訪問。DMCやBリーグなど多方面で活動する講師のPACHI-YELLOWさんにお話を伺うことができました。
高等専修学校ならではのお話も聞けましたので、ぜひご覧ください♪
東放学園高等専修学校 芸術科とは?
芸術分野の専門科目と普通科目をバランスよく学びながら、高等学校卒業と同等の資格がとれるということで、ダンサーや声優を目指す方などが多数在校しているとのこと。
新宿の副都心近くに立地し、学校法人 東放学園系列の専門学校などがある一角に立地しています。
早速、教室に入ってみると、DJミキサー + ターンテーブルx 2 のブースが3つ、そしてSPIN x 2のブースの合計4つのブースを囲むように授業をされていました。
生徒さん、各自で練習したり、生徒同士で教えあったり。
SPINのみのブースでは、徹底的に擦る擦る!
皆のプレイをスマホで録画して、皆で反省会。
PACHI-YELLOWさんへインタビュー
それでは、改めまして、講師のPACHI-YELLOWさんです!
この学校で、DJの授業を請け負うことになったきっかけを聞かせてください。
PACHI-YELLOW:
元々、東放学園の同じ系列である「東京アナウンス学院」の卒業生でして、2年前のIDA WORLDに出場したのを学校関係者が見ていてくれて、「講師をしてくれませんか?」ということで、お誘いをいただきました。
たらま:
高校でDJの授業って、特別授業や課外授業以外では聞いたことがないのですが、履修科目なんですか?
PACHI-YELLOW:
そうです。「チャレンジ」っていう選択の履修科目になっています。。
たらま:
最初、そのお話をいただいた時には、迷いとかはありませんでしたか?
PACHI-YELLOW:
今の高校生とどう触れ合っていいかという迷いはありました(笑) 一般的なDJスクールとは違って、マンツーマンではなく、一つの授業コマに7~10人ほどが受講するので、回し方に割と悩みましたね。
たらま:
90分の授業を、前期/後期でされていると伺いました。
PACHI-YELLOW:
そうです、前期/後期で14回ずつですね。毎週火曜日に授業をしに来ています。
たらま:
今日の授業の最後の方は「回転寿司」(1つのDJブースのみを使い、各人が決められた小節数を演奏し、次に次に交代する演奏形態)をされていて、ものすごく本気度を感じました。
PACHI-YELLOW:
僕が教えられるのは、やはり技術面であるというのと、ここに通う生徒さんはダンサーを目指していたり、ウェブデザイナーを目指していたりと、元々DJ志望の生徒ではないので、まずは「DJやターンテーブリズムを好きになってもらう」とうことを意識しながら、授業をやっていますね。
たらま:
みなさんものすごく楽しそうに授業を受けていますよね。ダンサーを目指している生徒もいるとのことで、リズム感が抜群の生徒もいましたね。
指導にあたって心がけていることを教えてください。
PACHI-YELLOW:
さっきの「好きになってもらう」「楽しんでもらう」のに加えて、これからの人生の選択肢として「DJという職業」を示しておくことも意識しています。いざ、ここを卒業して「DJをやってみたいな」と考えるようになった時のために、基礎や基礎知識はしっかりと教え込んでいます。
たらま:
この授業をきっかけに、「他のDJやDJシーンをもっと知りたい」なっていう生徒さんもいますか?
PACHI-YELLOW:
もちろんいます。あと、今はみんなYoutubeとかのネットの情報を仕入れてくるので、いい面もあれば悪い面もありますね。悪い面(間違った知識など)については、この授業を通して正していくし、 DMCの様な圧倒的にすごい世界を授業で見せたりしますね。
たらま:
その一線にPACHI-YELLOWもいるんだぞ!ということですね。
自分が高校生の時を考えると、つまらない授業はとことん反抗していたので、反省します。(笑)
今日の授業でも印象的だったのが、できない演奏でもすごく悔しがったり、友達にもアドバイスをもらったりと、生徒さん皆がすごく前向きな感じがしました。
PACHI-YELLOW:
この学校に通う生徒は、後々「業界人」になろうという生徒が多いので、教室に入ったら「おはようございます」をちゃんと言おうとか、「失敗しても、凹まない」「全力で演って、失敗しなさい」というルールをつけてやっているので、その辺をみんな守ってくれますね。
たらま:
もうひとつ印象的なことがあって、授業を終えた後にみんなでDJブースの片付けをしていましたね。
PACHI-YELLOW:
今ってすごく恵まれていたり、DJコントローラの様な複雑なセッティングをしなくてもいいような場合もあるけど、いざDJ現場となると、自分でケーブルを一から接続するなんてこともあるので、基礎知識としてそういった部分も教えています。
たらま:
片付けでわからないことがあると、生徒さん同士で教えあったりして協力していましたね。
PACHI-YELLOW:
僕のスタイルとして「わからないなら、今すぐに聞きにこい」ってのと、もしも聞きづらいなら「先輩たちが、進んで教えなさい」と伝えています。この授業ではいろんな学年の生徒が混じるので、今日も授業受けていた2年生とかは、積極的に1年生に教えていますね。「教えることで、自分の知識もどんどんつくから」と伝えたことを守ってくれています。
生徒にも恵まれています。(笑)
これから始めたい人、この学校を希望されている方へのメッセージをお願いします。
PACHI-YELLOW:
少しでも興味があれば、どんどん来てもらって、いっぱい(機材を)触って欲しいですね。あと、僕個人はこの学校以外で蓮田市バスケットボール連盟と組んでリズムトレーニングの一環としてSPINを触らせたり、企業とのタイアップイベントでキッズ向けDJ体験会をやっているので、これからも身近なところで体験できる様にしてきますので、是非よろしくお願いします!
たらま:
今日はありがとうございました!
今後の活躍も楽しみなPACHI-YELLOWさん、キッズDJ体験には私も家族で参加したいですね♪
それでは、今回はこの辺で!
東放学園高等専修学校の詳細はこちら:
PACHI-YELLOWプロフィール
PACHI-YELLOW
1987 年生まれ埼玉県所沢市出身。
30 年以上の歴史を持つ世界的権威ある DJ バトル「DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIP」 にてシングル部門日本3位、バトル部門日本 BEST 4。 毎年ポーランドにて17カ国から予選を勝ち抜いた代表が集結する「IDA WORLD DJ CHAMPIONSHIP」日本大会にてターンテーブリストユニット BLAST として優勝し世界大会出場。
都内を中心にショーケース、アーティスト LIVEDJ、B.LEAGUE アリーナ DJ、学校法人東放学園高等専修学校講師の他、 文晟豪監督広瀬すず主演の W ドラマ「あんのリリック – 桜木杏俳句はじめてみました -」 にて DJ 出演 ( 本人役)や、TBS「UTAGE!!」番組内 DJ 企画にて Kis-My-Ft2 横尾渉に スクラッチ指導、エンターテイメントユニット ReoCity 代表など幅広く活動。
DJ Battle で培ったスクラッチ、ビートジャグリングを武器にエンターテイメント+B-boy スタンスを大事にした 「超攻撃型ターンテーブリスト」