前回からコードベースのシーケンサーのオバケ、Consequenceを紹介しています。
少し複雑というか、コツが必要なソフトウェアなので、説明も長くなってしまいそうですが、今回は予告通りConsequenceの心臓部、シーケンサーの機能紹介から始めてみたいと思います。
Sequencer詳細
Consequenceのシーケンサーはこのようになっています。
ザックリとMODULATION、PERFORMANCE、GATE、CHORDに分かれていて、それぞれの設定を組み合わせてフレーズを構築していくというわけですね。
さっそくそれぞれの機能を見てみます。
と、その前に、名称右のボタンは他の項目と共通で、コピー(C)ペースト(P)ランダム(サイコロ)初期化(X)です。
MODULATION
シンセ1から3とフィルター、エフェクトにそれぞれ独立してモジュレーションを適用できます。
これは平たく言ってみればオートメーションみたいなもので、1から3のシンセの場合はLEVEL、PAN、OCTAVE、CRUSH、AGE、ADSRから選択して、ステップシーケンスの要領でスライダの適用量を設定します。
同じくフィルターの場合は、CUTOFF、RESO、PEAK、MIX、AGE、ADSR。
エフェクトの場合はREVERSE MIX、CHORUS MIX、PHASER MIX、DELAY MIX、REVERB MIXから選択します。
左右の三角ボタンは、現在の各ステップの設定を、そのまま左右に1ステップずつシフトする時に使用します。
PERFORMANCE
パフォーマンスメニューはグライド量とタイ入力の適用先(シンセ1から3とフィルター)を選択します。
恐らくパフォーマンスシーケンスがフレーズの核心を作る重要部分のひとつです。
- OCTAVE:ステップを1オクターブまたは2オクターブ上げます
- GLIDE:パフォーマンスメニューで設定しているグライド値をステップに適用します
- TIE:直前のサウンドを伸ばします
- MODE:アルペジエイターのトリガーモードをアップ/ダウン/リピートから選択します。シンセのモードがCHORDになっている場合、トリガーモードを選択していないステップのみコードが発音します
- TRIGGER:なし/2/3/4から選択。1ステップを1/16ノートの長さに設定している場合、2を選択するとそのステップは1/32に、4にすると1/64になります
GATE
ゲートはMODULATIONと同じくスライダで適用量を決めます。
Consequenceのゲートはデュレーションではなく、ボリュームのイメージで。
PERFORMANCEのMODEを選択していないステップでゲートだけが開いているとコードが発音します。
ゲートメニューのプルダウンメニューには、様々なパターンのゲートプリセットが用意されているので、選択後矢印ボタンをクリックして使用することもできます。
CHORD
コードシーケンサーのみ、他のシーケンサーとは独立したクロック設定ができるようになっていて、CLOCK DIVのプルダウンメニューでNO DIVIDE、2/1、4/1から選択可能で、1ステップの長さを倍、または4倍にすることができます。
コードシーケンスは、スライダで1から16のコードを選択します。
パフォーマンスがフレーズの核心で、そのフレーズの構成音を選択するのがコードシーケンスですね。
CHORD MEMORYで作成したコードを選択するということになります。
GLOBAL
シーケンス全体のスイング量と、ランダマイズ使用時のランダム量と適用量を設定します。
グローバルのランダムボタンをクリックすると、すべてのシーケンスにランダマイズを行ないます。
テンポ指定やタップテンポについて
グローバルにはシーケンスはありませんが、クロックソースの選択と1ステップの長さを決めるCLOCK DIVIDEがあります。
一緒にプレイボタンもありますが、プラグイン起動時はホストに自動的に追従するため、操作の必要はありません。
テンポもホストの設定に追従するので、ここでは変更できません。
逆に、スタンドアロン起動している場合にはコマンド(winの場合はコントロール)でテンポ設定が表示されます。
直接指定やタップテンポもここで行なえます。
次回はコードメモリーと実際の使用方法についてご案内します。
それではまた次回。
お楽しみに!!