前回Sugar Bytesインストゥルメントラインナップから、UNIQUEの表面的な部分を主に紹介しました。
見た目は往年のシンセサイザーというか…あまりのオーソドックスさに、逆にSugar Bytesらしくないとすら感じてしまいますが、実はそこかしこにSugar Bytesらしさが見え隠れしていたりします。
今回はUNIQUEの後編ということで、4つのモジュレーションソースについて紹介します。
4種類のモジュレーションで個性を増す
UNIQUEの画面上部のCONTROLLERSボタンをクリックすると、オシレータやミキサーが表示されている段がモジュレータに切り替わります。
使用可能なモジュレータは以下の4種類です。
LFO
RATE:設定可能範囲は4/1から1/128まで
FADE RATE:LFOが掛かり始めるまでの時間を調整。設定範囲は0msから4000ms
WAVE:LFOの波形を選択。波形画像を上下にドラッグして各波形をモーフィング
FADE:LFOの掛かり具合のフェードイン
TRIGERはLFOをトリガー/リトリガーする条件設定で、4種のモジュレータでほぼ共通です。
CLOCK START:ホストやジェネレータからのタイム信号を受けた時(ENVELOPEには設定なし)
ARP:アルペジエイターのテンポでリトリガー
EACH NOTE:各ノート入力で常にリトリガー
FIRST NOTE:初めのノート入力時(レガート入力時)
LOWEST:フレーズ中の最も低いノートが入力された時(レガート入力時)
LOUDEST:フレーズ中の最も速いベロシティが入力された時(レガート入力時)
RANGEはMOTION以外の3種に共通で、左右の三角アイコンをドラッグすることでコントロールする範囲の微調整が可能です。
ENVELOPE
極一般的なADSR。
RANGE設定があることで操作が直感的になっています。
SEQUENCER
8ステップのステップシーケンサー。
緑色のバーを上下にドラッグしてステップを調整。
TEMPO:シーケンサーのテンポを設定。設定可能範囲は2/1から1/32まで
GLIDE:各ステップ間の滑らかさを調整。設定可能範囲は5msから155msまで
DIRECTION:シーケンサーの動作を選択。再生、逆再生、ピンポン(再生+逆再生)、ピンポン(逆再生+再生)、ランダムの5種類から選択
MOTION
XYコントローラ。
パッドをドラッグした動作を記録してモジュレーションソースとして使用する。
SMOOTH: XYそれぞれの動作の滑らかさを設定する
RECORD:クリックしてONにした状態でXYパッド上をドラッグした情報を記録する
モジュレータの割当は右クリックから選択するだけ
それぞれのモジュレータの使用方法はとても簡単で、割り当てたいノブ上で右クリック(Macの場合はcontrol+クリック)して表示されるメニューから、使用したいモジュレータの名称を選択するだけです。
すると、モジュレータ側で設定している通りにノブがオートメーションされます。
割当を解除する場合は同じメニューからCLEARを選択します。
MIDIコントローラを使用する場合にはこのメニューからMIDI LEARNをクリックしたあとコントローラから信号を送信します。
例えばLFOでフィルターのカットオフをコントロールしている場合に、LFOのRATEをMIDIコントローラにアサインして、リアルタイムにLFOの速度を変更するというような使い方ができます。
各モジュレータの文章では伝わりづらそうな部分の動画を作成してみました。
ご覧下さい。
いかがでしょうか。
機能を判りやすく説明するためにカットオフとLOFIのサンプリングレートで使ってみましたが、モジュレータの使い道はかなり幅広いので、いろいろ試してみてくださいね。
それではまた次回、お楽しみに!