ハードウェアシンセサイザーを活用するためのMIDI知識 vol.7

ハードウェアシンセサイザーを活用するためのMIDI知識 vol.7

前回に引き続きDAWベースの制作環境でM4U eX / M8U eXを使用する際の設定ポイントを紹介します。
今回はLogic Pro Xの場合について解説したいと思います。

Logic Pro Xにおける設定のポイント(新規プロジェクト作成の場合)

最初にM4U eX / M8U eX(今回もM4U eXを使用)を使用するMacとUSBケーブルで接続したらLogic Pro X(ここではバージョン10.4.8を使用)を起動します。新規プロジェクトを作成すると最初は新規トラックの作成を促す設定ダイアログが表示されます。

作成するトラックの種類や詳細を設定するダイアログ。ポートの設定は黄色の枠線で囲んだ部分をクリックし、リストから使用するポートを選択する。

ハードウェア音源や鍵盤タイプのシンセサイザーを使用する場合には“外部MIDI”トラックを作成し、そこにMIDIの演奏データを打ち込んでいきます。右下のMIDIの送信先の部分をクリックすると設定可能なMIDIポートがリスト表示されますので、ESI M4U eX ポート4を選び、

作成する外部MIDIトラックのポートを設定している状態。

更にMIDIチャンネルを指定すると選んだポートとMIDIチャンネルが設定された外部MIDIトラックが作成されます。

ポートを指定するとこのように表示される。

プロジェクト上に外部MIDIトラックが作成された状態。左部分に表示されるインスペクタ内のトラック設定は▲ボタンをクリックして詳細を表示しておくとわかりやすい。

尚、Logic Pro Xの場合には「Audio MIDI設定」の設定によるMIDIポートの設定が反映されています。ポートに接続されているシンセや他のMIDI楽器の台数の増減や接続変更などがあった場合には「Audio MIDI設定」を開いて修正を行なうと良いでしょう。

Audio MIDI設定については前回のDPの設定で解説した通りですので、そちらを参考にしてください。

Logic Pro Xにおける設定のポイント(新規トラック作成の場合)

曲作りを進めていくと、新たにトラックを作成する必要が生じた際は、メニューバーのトラックメニューをプルダウンし、「新規外部MIDIトラック」を選びます。

新規外部MIDIトラック作成を指定するメニュー。ショートカット(コマンド+オプション+X)でも実行可能。

先程の起動時と同じ設定ダイアログが表示されますので、これ以降の手順は前項目での説明と同じです。
また、外部MIDIトラックと作成した後にポートやMIDIチャンネルを変更したい場合などは、画面左部分に表示されるインスペクタのトラック設定部分で変更が行なえます。

インスペクタ上でポート設定を指定している状態。

インスペクタのトラック設定部分。黄色の枠線で囲んだ部分がポートとMIDIチャンネルを指定する箇所となる。


内藤朗

キーボーディスト、シンセサイザープログラマー、サウンドクリエーターなど様々な側面を持ち、作編曲からレコーディング制作、ライブ演奏など多方面で活動中。S.E.N.Sのレコーディングサポート、安部OHJIの様々なプロジェクトでのレコーディング、ライブなどに参加の他、バンド「島へ行くボート」で活動中。黎明期からMIDIやDTMとの関わりは長く、音楽制作系のライターとしても広く知られており、近著に「音楽・動画・ゲームに活用! ソフトシンセ 音作り大全」(技術評論社刊)などがある。有限会社FOMIS代表取締役、一般社団法人日本シンセサイザープロフェッショナルアーツ(JSPA)正会員、MIDI検定指導研究会会員。