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Liquid Music でいこう! vol.34

最近、コライトに誘って頂いてトラックを作る側になりました。普段、曲を作るときは一人で作業するんですがコライトだと複数になるので、自分の能力よりも外に出ることができて楽しいですね。世代や聞いてきた音楽が違うと想像とは全く違うものが出来上がったりしてびっくりです。(笑)
さぁ、そろそろ始めましょう。

【フレーズ内の音を動かしてみる】

上図のように三和音のコード進行でさっと描くと最初はこんな感じになります。
ここからリズムパターンを変えたり、ボイシングを変えたり…なんてことができますし、プリセットの中からバッキングパターンを選ぶこともできます。
しかし、それじゃ以前にこのコラムで紹介した内容と変わらなくなってしまうので、新しい方法を。

この三和音を三音から四音に増やししたいと思います。
その方法は7thを加えるのもいいですが、今回はトライアドのままで音を1つだけ増やしたいと思います。
Voiceタブに移動すると発音するボイスをコントロールするパネルが表示されます。

現在は-、+1、+2がオンになっていますね。
+3をオンにすれば高い音が、-1、-2..をクリックすれば弾く音が足されます。
今回はまず+3をクリックしてみましょう。

真ん中につまみが2つ並んでいます。左側はFrequency、右はOfsetと書かれていて、この状態ではグレー表示です。
フリーケンシーというと、周波数を想像する人が多いと思いますが、ここでは頻度をさす指していると思います。(推測)そしてオフセットはそのままの意味ですね。ずらすという意味で使います。
英語って難しい!(笑)
話は少し知れますが、例えば“PLAY”は、そのままプレーっていう言葉の方が通じるときもあれば、演奏だったり、再生だったり….。背景をわからず無理やり翻訳は危ないっすね。

さぁ戻ろう。
このフリーケンシー・ノブを上げていくと….その音の頻度が下がる…(値を上げるのに頻度が下がるのか…難しいw)
フリーケンシーが2で半分に、3にするとまた減って….16まで減ったり移動したりしていきます。

3を選んでみました。
次に+4をオンにして同じことをしてみましょう。
同じフリーケンシーにすると発音タイミングがかぶりますね。(いけないわけではないが)
さぁ、ここでオフセットの登場です。
フリーケンシーの値を上げると同時にオフセットが使用できるようになります。
ボイス+4のオフセットを1にしてみましょう。

それを再生して聞いてみてください。

音色を違うものにすればまた違った印象にはなると思いますが、ちょっと上の音が聴こえにくいですね。
ボイス“-”をオフにしてみましょうか?

音の重心がだいぶ上に行ってしまいましたけど、同じコードの中でも動いている感じが出てきましたね。

こうやってコードバッキングに動きを演出することも可能です。
次回は、この辺りをもう少し掘り下げたいと思っています。


Liquid Music

メロディ、コード、スケールを自動生成

福地 智也

Jimmy Nolen、Nile Rodgers等に影響を受け、 Blues, Soul, Funkをこよなく愛す。ギタープレーヤーとして杏里、倖田來未、片瀬那奈、さんみゅ~、楠田亜衣奈等のレコーディング、佐藤康恵のライブに参加、同サポートバンドでは、バンドマスターを務める。ギター 演奏、音楽制作のみならず、楽器、DAWのセミナー、デモンストレーションでは、難しい用語を使わずに、誰にでもわかりやすい内容が評価を受けてい る。 https://www.dopewire.net/