NUMA PLAYER ~無料で使える便利なバーチャル・インストゥルメント~ 【テクニック編】vol.2

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アコピ音色のレイヤーサウンドテクニック(2)

今回は、前回作成したレイヤーサウンドの細部の設定について紹介しましょう。

メインスクリーン

アコースティックピアノ音色の設定のポイント

パート1に読み込んでいるアコースティックピアノ音色「MODEL D 1983」の設定は、多少高域のヌケを考慮して、Effectページの3-Band EQをオンにしてTrebleを少し持ち上げた以外、Sound、Settingsページのパラメータを特に変更していません。

図1:アコースティックピアノ(パート1)のEffectページの設定状態


エディットする場合のポイントとしては、曲想に応じてSoundページの「Tone」で音色を調整すると良いでしょう。

図2:アコースティックピアノのSoundページでのエディットは→で示したパラメータの設定がポイントとなる。

FMエレピ音色の設定のポイント

パート2に読み込んでいるFMエレピ音色「FM-EP1」は、こちらもSound、Settingsページのパラメータ変更は特に行なっていません。
和音を鳴らした際の厚みを出すためにEffectページの3-Band EQでMidを少し持ち上げ、空間的な広がりを出すためにSt-Chorusを追加しています。具体的な設定は図3をご覧ください。

図3:FMエレピ音色(パート2)のEffectページの設定状態

全体の設定と調整

アコースティックピアノとFMエレピ音色によるレイヤー音色は、双方のボリュームバランスの設定がポイントとなります。
多くの場合、アコースティックピアノの味付け的にエレピのレイヤー量を調整しますが、曲中のセクションごとの役割に応じてエレピ部分の音量を調整すると良いでしょう。

図4:黄色の枠線で囲んだ部分で各パートのボリュームバランスを調整する。


例えば、バッキングの際にはエレピの音量を控えめにして、ソロの時には、音量を大きくして音色を目立たせる・・・、といった使い方が考えられます。
もちろん、エレピ音色をメインにした使い方もできるので、その場合にはアコースティックピアノの方の音量を同じように増減して調整すればオーケーです。

また、Masterページの設定については特筆するポイントはありませんが、適宜好みのサウンドになるようにリバーブやディレイを設定すれば良いでしょう。
今回の音色の場合には図のように気持ちリバーブのかかり具合を増やしています。

図5:Masterページの設定状態。黄色の枠線で囲んだ部分が今回の音色で設定したリバーブの状態。DAW上でプラグインとして立ち上げる場合には、エフェクトも外部プラグインなどで処理することも多い。その際には必要に応じてNUMA PLAYER上でのリバーブやディレイはオフにすると良いだろう。

ちなみにサウンドの参考例として、今回の音色を実際に使用して演奏してみました。
このような感じになります。

Factory Programsに今回作成したプリセットデータを追加したProgram Setも作成しました(データ:DF Layer Piano.numa)ので、実際に試してみてください(ダウンロードされるZIPファイル「DF-Layer-Piano.numa_.zip」を展開(解凍)し、現れる「DF Layer Piano.numa」ファイルを、Numa Playerで読み込みます)。

注意点としては、ファイルを読み込むと追加したプリセット1音色分だけが読み込まれるのではなく、現在のProgramsに読み込まれているものは全て上書きされるということです。
既にオリジナルのProgramを作って保存している人は、必ず読み込む前に現在の設定のバックアップを作成するのを忘れずに行ないましょう。

内藤朗

キーボーディスト、シンセサイザープログラマー、サウンドクリエーターなど様々な側面を持ち、作編曲からレコーディング制作、ライブ演奏など多方面で活動中。S.E.N.Sのレコーディングサポート、安部OHJIの様々なプロジェクトでのレコーディング、ライブなどに参加の他、バンド「島へ行くボート」で活動中。黎明期からMIDIやDTMとの関わりは長く、音楽制作系のライターとしても広く知られており、近著に「音楽・動画・ゲームに活用! ソフトシンセ 音作り大全」(技術評論社刊)などがある。有限会社FOMIS代表取締役、一般社団法人日本シンセサイザープロフェッショナルアーツ(JSPA)正会員、MIDI検定指導研究会会員。