「INSPIRATAのルームパックを整理して容量を削減する方法」について
INSPIRATAの空間数は現時点で49種類あり、その数だけ空間の表現が可能であることはこのソフトの長所ですが、そのルームパックの容量はおよそ200GBと巨大です。
また昨今の制作環境では大きな容量を要求されるケースが多く、ストレージの容量不足になりがちです。特にINSPIRATAをご使用いただいている方はそれを顕著に感じているのでは無いでしょうか。
当記事ではそのような方々に向けた「INSPIRATAのルームパックを整理して容量を削減する方法」をご案内します。
容量を削減する方法としては、簡単に言えば、「ルームパックのデータファイルを削除したり、バックアップ用のドライブ等に移動する」ことでそれが可能です。
まず、INSPIRATAのルームパックフォルダーを見てみましょう。
ルームパックフォルダー保存先(Windows/Mac共通)
- Roompack(Personal、Professional):任意の保存先 / INSPIRATA_Roompack_Full / Product
- Roompack Lite(Lite):任意の保存先 / INSPIRATA_Roompack_Lite / Product
※ ルームパックフォルダーの保存先が分からない場合は、Inspired Acoustics製品のダウンロード用アプリである「IA Connect」を起動し、SETTINGSボタンを選択することで保存先が確認できます。
これらがルームパックに含まれている空間のデータです。見ての通り、ファイルの名称が数字になっていますが、1つ1つが空間のデータファイルであり、49種類あります。
さて、これらのファイルを整理していく訳ですが、このままではどのファイルがどの空間に紐づいているのかが分からないので、今回以下のような表を作成しました。
Roompack一覧表
Roompack Lite一覧表
この表を用いて、例えば、ルームパックフォルダー(Roompack)の中身を「ベッドルーム」のファイルのみにしたい、という場合には、ルームパックフォルダー内に「30581402.room」、「62597792.room」を残して他の空間データファイルを別の場所に移動させます。その後INSPIRATAでフォルダーを読み込むと「ベッドルーム #1」、「ベッドルーム#2」だけになります。
ルームパックフォルダー内を自由に整理することが可能ですので、是非お試しください。
尚、ルームパックを削除した場合、再度そのルームパックをダウンロードするには「IA Connect」にて全てのルームパックをダウンロードし直す必要がありますのでご注意ください。