師匠も走る師走です
あっという間に今年も残すところあとわずか…。
この時期になると毎年思う「今年の目標の達成度」、、、いやぁ今年は達成率低いなぁ…。来年こそは….、とか言ってるとまた達成できなかったときに自己嫌悪に陥るので、来年は目標を決めるのをやめようかと思っています(笑)。
日々を楽しく、精いっぱいできればいいかな、と。それの積み重ねが一番良いような気がします。
何を、どうするか、は臨機応変に。
柳のようにしなやかに、クラゲのように流れに身を任せるのが目標です(あ、目標あったか…)。
前回までのFabFilter Tips
Pro-Q 4のリリース速報を挟んだのでちょっと間が空いてしまいましたが、「動画内での音声処理」の話題に戻りましょう。
前回は、コンプレッサーPro-C 2を使用して声のレベルをなるべく均一にし、イコライザーのPro-Q 3で聞き取りにくくなりそうな帯域を抑えて穏やかにしました。やることはボーカルの処理とそんなに大きくは変らないですけど、着眼(耳)点というか、目的が少し違いますね。
エフェクトを使って整えていくのは手段であって、目的は「聞きやすい音」にすることです。その音のどこが気になって、どうした方が良さそうか、それを絞ってからエフェクト処理を始めていくといいでしょう。
人間って視覚から入ってくる情報の方が強いので、音だけに絞ってお伝えしていきたいと思います。
ちょっと気になるノイズや部屋鳴りをどうする?
またになりますが、未処理の音を聴いてみてください。
声が発生したタイミングと同時にサーっと、ノイズが入るのと、声の後に「ぼわぁ~ん」とした感じの余韻がありますね。それが気になって聞きにくさを感じますね。
スタジオで録音しているようなカチッとしたドライじゃなくてもいいけど、もう少し何とかできないだろうか…。
これらに向いているのは、、、、ゲートかな?Pro-Gを使ってみましょう。
まずは、インサートスロットにPro-Gをたちあげたままのデフォルト設定で聞いてみましょう。
ゲートって何?
ゲートというのは、ざっくりとした説明だとコンプやリミッターなどと似た系統のエフェクトで、設定したスレッショルドを超えるとゲートが開き、音が流れ下回るとゲートが閉まり音が出なくなるエフェクトです。エフェクトのかかり始めはアタック、消え際はリリースでコントロールが可能です。
ということでまずはスレッショルド下げてとアタックを早めに調整してみました。
なんかちょっとぶつ切りな感じに聞こえます。自然な流れには聞こえないですし、ところどころ聞こえてない気がします。特に関くんの声が途切れ途切れの時がありますね。
ボクの方が抑揚少なくテンション高めの喋りだからなのか….。
関くんの声の方のスレッショルドをもう少し下げ、リリースを長めに設定してみました。
さて結果は?
これにより、だいぶ聞きやすい状態には近づきましたね。
ゲートいうエフェクトの性質上、開いている時は音もノイズも同じように流れます。ノイズだけを除去することはできないんですよね。
なので、録音時にできるだけS/N比が良い状態で録音するように気を付けたいですね。
音楽を作っているときは気を付けているんですけど、動画収録のときは、まだまだツメが甘いなぁと反省しきりです。