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FabFilter Tips vol.89

Pro-Q 4キターーーーー!

昨日からSNS上のトレンドにも上がっていて、注目されているプラグインなんだなぁと実感。

一足先に試させていただいたので、新機能についてご紹介します。

最初に、SNSでは重くなったら困るなぁ~、心配の声が上がっていましたが、心配いりませんよ。

インスタンスリスト

これマジ便利!

DAWのセッション上に起動しているPro-Q 4インスタンスを一つの画面に表示できる機能。表示するだけでなくカーブの調整もできるので、全体のEQを確認しつつ調整が可能です。

当然、問題がある場所も今まで通り表赤く示され、修正したくなったどのトラックへも一つの画面からアクセス可能。最高です。

異なるインスタンス間にカーブのコピー/ペーストも可能です。新機能のEQスケッチも使えます。

EQスケッチ

その名の通りスケッチを描くようにEQカーブを描くことができます(一筆書きのように?)。

こんな感じのカーブがいいかなぁなんて頭の中にひらめいた場合、この機能を使って直感的にカーブを描くと、適度なバンド構成に振り分けられてカーブが作成されます。

その後、微調整すれば実用レベルになるでしょう!

キャラクターモード

地味にこれ欲しかった!

クセのないクリアな音が特徴のPro-Qシリーズでしたが、やっぱそこは少しカラーを加えたくなることもあるんですよ。

そこでPro-Q 4からはClean、Stuble、Warmの3種類からキャラクターを選択できるようになりました。

  • Clean:Pro-Qシリーズオリジナルの透明感のあるサウンド
  • Stuble:微妙なヴィンテージタイプのサチュレーションを導入し、カラーリングの量はプログラムに大きく依存し、周波数ごとに異なり、EQバンドにも影響される
  • Warm:より明白でチューブライクなサチュレーションと色付けされたサウンド

文字通りそれぞれにキャラクターがあっていいですね。

ダイナミックEQ関連

ダイナミックEQでは複数の重要なアップデートが行われています。目立つところではアタック/リリースが追加されました。

ダイナミックEQが動作するタイミングをアタック、リリースによってより細かく柔軟に設定できるようになりました。これで神EQの仲間入り確定ですね。

しかも作成したバンド内全体に適用されるのではなく、特定の帯域にだけ動作するようにもできるので、より自然な効果を期待できますね。

その他のアップデート

  • 3.5 dB/octのLPフィルターやHPフィルターなど、必要に応じて分数のスロープ設定を選択できるようになりました
  • ダイナミックEQの処理が改善され、歪みが少なくクリーンなサウンドに
  • リニアフェーズ処理の精度を向上
  • オールパス・フィルター・シェイプを追加
  • ゼロ・レイテンシーとナチュラル・フェイズ・モードでのアナログ・マッチングを改善
  • EQコントローラーの数値表示から、ドラッグやマウスホイールで直接パラメーターを変更できるようになりました
  • 全体的に新しくフレッシュなデザイン
  • 多くの細かい改善

取り急ぎ新機能のお知らせをダイジェストでお知らせしました。今回のアップデート、素晴らしいです。詳細は追々お知らせいたします。

まずは、迷わずアップデートですね。

福地 智也

Jimmy Nolen、Nile Rodgers等に影響を受け、 Blues, Soul, Funkをこよなく愛す。ギタープレーヤーとして杏里、倖田來未、片瀬那奈、さんみゅ~、楠田亜衣奈等のレコーディング、佐藤康恵のライブに参加、同サポートバンドでは、バンドマスターを務める。ギター 演奏、音楽制作のみならず、楽器、DAWのセミナー、デモンストレーションでは、難しい用語を使わずに、誰にでもわかりやすい内容が評価を受けてい る。 https://www.dopewire.net/