(2014/04/18)
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こんにちは。「はぐれデジタル道」のWeb Yです。
2014年3月1日、盛況のうちに幕を閉じた、弊社主催イベント”Dirigent Night Beyond vol. 2″。
イベントにご出演いただいたDJの皆さまにお話しを伺いました。
個性溢れる方々とお話ししているうちに、それぞれの人となりに触れ、とても楽しい時間となりました。
「DJとは何ぞや?!」
出演直後のホットな皆さまのインタビューをお楽しみください。
■ VDJ Funky Tarossa(ゲストDJ)
Web Y:DJを始めたきっかけは?
Funky Tarossaさん(以下、Funky Tarossa):
きっかけは、まず、高校生の時にディスコに行ってたの、遊びに。
Web Y:ディスコがあった時代ですか?
Funky Tarossa:そう、ユーロビートとかが高校生ぐらいで。
で、週に一日だけブラックナイトがあって、ヒップホップの超オールドスクールがかかる日があって。なんだこれ?ってなって。それまでユーロビートとかロックとかしか知らなかったのが。
ま、元を正せば過去にRUN DMCとかも聞いていたんだけど、そんなにちゃんと集中して聞いてるわけではなくて。
ヒップホップにもハマり。それから、18歳くらいで知り合った友達の家にターンテーブルがあったの。
で、使い方を教えてもらって、「わ!俺もコレやりたい」って思ったのが、18.9ぐらい。
Web Y:地元はどこなんですか?
Funky Tarossa:地元は福岡。
Web Y:どうして福岡って音楽に対して熱い方がたくさんいるんですかね?
Funky Tarossa:どうなんですかね?でも、東京とは違って、入ってくるカルチャーの情報が少ないわけよ。昔は特に。
Web Y:福岡ってカッコイイバンドもいっぱいいるじゃないですか。
Funky Tarossa:そうね。それこそシーナ&ロケッツもそうだし。陣内さんとかね。長渕もそうだしね。
Web Y:そうそう、シナロケカッコいいですよね~!!
(しばし、バンド話で盛り上がるw)
Funky Tarossa:情報が少なかっただけに、「自分たちでやりたい!」って人が多かったんじゃないの?
で、ちょっとずつの「たまたま」が偶然重なってDJやることになって。とくにディスコで働き出したとか、そういうわけでもなくて。
そうこうしているうちに、海辺のパーティーに出るようになったり、それがきっかけで始まって、縁あってそういうお店に出る様になって、レギュラーでやるようになって。
Web Y:DJ歴はどのくらいなんですか?
Funky Tarossa:22年目かな。
Web Y:22年!すごいなぁ~。それってずっと同じモチベーションで続けてきたんですか?
Funky Tarossa:いや、一回下がった時もあって。で、VDJっていうのを知って、それこそDJ TA-SHIさんがやってて。
TA-SHIさんは90年代半ばから面識もあって、たまたまTA-SHIさんがどこかでVDJをやっているのを観て。フランスのワールドカップのパブリックビューイングでDJをやっていた時に観に行って「どうやるんですか?」と直に聞いて。
どうせ聞くんだったら、先陣切ってやっている人に聞きたいってのはあって。
Web Y:そのあたりから、VDJに移行して行ったんですね?
Funky Tarossa:多分、VDJをやっていなかったら、もう今はやってないと思う。
DJだったら、腐るほどいるし。俺よりうまい人一杯いるし、名前も知れてる人も一杯いるし。
Web Y:DJの時と、VDJの時は選曲は変わりましたか?
Funky Tarossa:最初はちょっと変わった。せっかく映像も見せるから、なんかやんなきゃって意識があって。今はあんまり意識してないかな。
Web Y:選曲は、絵と音、どちらから決めていくんですか?
Funky Tarossa:どっちが先、どっちが後もなくて、同時だよ。
DJの時と同じ感覚でやって「映像も付いてますよ」という感じ。
Web Y:イベントによって選曲は変えますか?
Funky Tarossa:イベントによっては、もちろん今のTOP40とか選んだり。基本的には90’SとかヒップホップとかR&Bとか。SOULとかFUNKとかをメインでやるけど、あまり好きではないけど、お客さんが盛り上がるから、そういう曲も織り交ぜたり。
本来はオリジナリティーだけで盛り上げられたら良いんだけど。
こういう言い方したら、すごく変な言い方になるけど、僕らが思ってるよりお客さんはMTVでかかっているような曲が会場でかかると盛り上がる。
要は、DJがかけてる曲を聞きにくるんじゃなくて、自分が聞き慣れた曲がかかると盛り上がるというコトが最近多いような気がするから。オリジナリティーにこだわるのも大事だけど、そこをこだわらずやるのも大事かなって。
ま、僕は職業DJとしてやってるわけじゃないので。
Web Y:職業としてDJをやりたいと思ったことはありますか?
Funky Tarossa:20代の頃は、結構考えたけど、すぐそばにいた先輩達が、凄く大変だと言っている会話を聞いたのね。
その人たちが大変なんだったら、俺なんかにできるはずがないって思った。
Web Y:職業にしてしまったら、自分のスタイルを貫けない思いみたいなものはありますか?
Funky Tarossa:いやー、そこは職業にしたからってその人のスキルとか度量とかがあって、逆にスタイルを貫ける人もいると思うし。そうできたらカッコいいよね。
Web Y:なかなかそれ一本で食っていくって大変なことじゃないですか。
Funky Tarossa:うーん。制作とかやらないで、純粋にDJだけで食ってる人ってのは、俺の知ってる限り、一人か二人だね。
Web Y:今のクラブ事情についてどう思いますか?
Funky Tarossa:お店の閉店時間を規制して、23時、24時に終わることがそもそも良いかって言うと、アンダーグラウンドだからこそ産まれるものって絶対あると思うんで、夜中に酒飲みながら音楽聞いてて思いつくこととかも色々あると思うんで、もうちょっと法的なものも変えて欲しいと思う。
だけど、運営する側、イベントやる側ももうちょっとうまくやらなきゃダメなんだと思うし。結局、税金払ってないんじゃないかとか、ドラッグがどうとか、喧嘩がどうとか、女性に対する問題があるからどうとか、騒音の問題とかってのは箱側でどうにかなることなので、そこをちゃんと徹底すれば、うまくいくんだと思う。
もちろん、風営法自体に問題があると思うし、変えてかなきゃいけないとも思うけど、実際に今も営業している所もあるんだから、箱がなんとかしないといけないことで。
「踊らせる」っていう定義も変な話しだから。僕らは踊らせようと思って曲をかけているのは事実だけど、踊らせようという言葉ってよりも「盛り上げよう」なんだよね。
盛り上げれば、お酒が進んじゃう人もいるわけで、踊る人もいるだろうし、「踊らせるのが反対」って言ったら、そもそも論自体おかしい。
Web Y:中学でヒップホップダンスが必須授業になったことについては?
Funky Tarossa:あれはもう、カッコだけなんだよ。結局、ヒップホップのダンスって絶対バックグラウンドがあるじゃん。
ま、DJもそうだし、ラッパーMCもそうだし、それなのに、ただの形だけをやろうとしても、ね。
Web Y:ま、DJ業界には何の効果も影響も与えなそうですね…
Funky Tarossa:ないないないw
Web Y:お疲れのところ、ありがとうございました。今度は是非一緒にゆっくり呑みましょう!
Funky Tarossa:ありがとうございました。ですね、呑みましょう!
■ JIN
Web Y:まずは、本日の感想を一言!
JINさん(以下、JIN):久しぶりに疲れちゃった…w
Web Y:今回ご応募いただいた動機を教えてください。
JIN:10年位前地元(小田原)のレゲエクルーでDJ活動をしていたんだけど、辞めて…w
やる場所がなかなか無くて、応募しました。
Web Y:RELOOPのTerminal Mix 2を導入される前は、ターンテーブルでDJされてたんですよね?
JIN:アナログの波に乗れずデジタルに移行し、DENONの細長い奴(DN-MC6000)をTRAKTOR LEで使ってたんですが、やりたいことが制限されたのでRELOOPにしました。
Web Y:これからDJを始める人に、何か一言!
JIN:とにかくレコードを触れ!デジタルとアナログの感覚の違いを感じるのが大事!
Web Y:RELOOPに一言!
JIN:ホイールの感度をもっとあげて欲しい。
Web Y:ありがとうございました。
JIN:ありがとうございました。
■ shito920
Web Y:まずは、本日の感想を!
shito920さん(以下、shito920):すごく楽しかったです。来て良かった!素晴らしいです。
Web Y:私たちもすごく楽しかったです。
shito920:ありがとうございます。そういっていただけるのが、DJとして一番嬉しいので。
Web Y:うちのマーケティング部の若い女子達が「わ、いいね、こういうテクノ聞きたかった~!」と興奮してました。
こういうの、なかなかかける方っていないのかな。
shito920:そういえば、そうですね。それだからこそ、自分がやってみようかなってきっかけになった所もありますね。自分自身が踊るのが好きなんで、「踊る=楽しんでもらってる」ってのがあって。実際に踊ってる人に悲しい人はいませんからね。
Web Y:選曲はどのように?
shito920:今の若い子を踊らせたい!という思いがあるので、自分なりに実際にクラブに遊びに行った時に「あ、この曲でみんなきてるな」「みんなこういう感じが良いのか」とか。研究して、良い曲をまとめてますね。
Web Y:今回のために、どのくらい練習を積んだんですか?
shito920:出演が決まってから、集中してやったのは二週間ですね。仕事が終わってから毎晩二時間ほど。曲を決めてからも何回か曲を変えて、試行錯誤を重ねながら練習しました。
Web Y:そもそも、DJをやろうと思ったきっかけは何だったんですか?
shito920:もともと踊るのが好きで、クラブにも色々行ってたんですよ。学生の頃の部活のメンバーがミラーボールとかを調達して、学食に幕張って、クラブにしたんですよ。
で、僕もそれ手伝ってたんで、「これ、楽しんじゃないか?!」とそれから、ずっと学生の頃はクラブ通いですよ。昔はね、ジュリアナとかね。今はageHaですね。そういう所で踊っている時に「どうもこの曲じゃ踊れない」という感じがあって、前々からDJをやってみたいという気持ちはあったんです。
ただ、やっぱり素材(バイナル)を集めるのがなかなか高価なので、なかなかできなくて。それで、最近パソコンを見てたら、PCDJってのが出てて、それがまず一つと、これ、気軽にできる!と。
いつも行くバーで色んなイベントをやっていて、こんな所でやれたら良いなと。
で、自分で選曲してMIXしたものをバーに提供したら、かけてくれたようで、お客さんから反響があったんですよ。「これ、どこで売ってるんですか?」とか色々。
それが引き金になりましたね。
Web Y:今回はすんなり応募を決めましたか?
shito920:やっぱり少しためらいましたねw
でも、メールで相談したところ、「全然okですよ!」という返事もいただいたし、過去のイベント情報を見てみたら、割と自由にやれそうな雰囲気があったんで。応募して良かったです。
そうそう、それから随分前、ageHaに70歳の英国人のおばあさん(Ruth Flowers)が来日したんですけど、それを見てたら、「これこそ俺ががんばらなくちゃ!俺はもっと若いんだから!」って思いまして、応募のきっかけの一つになりましたね~。
Web Y:楽しい時間でした!ありがとうございました。
shito920:ありがとうございました。
■ MAKO
Web Y:初DJ直後インタビューです!初DJはいかがでしたか?
MAKOさん(以下、MAKO):最初とても緊張したんですけど、友達が盛り上げてくれて、緊張が少しほぐれて、大好きな曲を沢山かけられて良かったです。
Web Y:楽しかったですよ!初めてのDJに思えなかったです。
MAKO:エェー!!!!!
Web Y:いやぁ、本当に!みんな楽しんでましたよ~!
MAKO:ウソー!!!
Web Y:いやいや、本当に。(…..しばし押し問答w)
(関係ないですけど..)ママなんですよね?
MAKO:そうです。子どもは小学校五年生と一年生です。(※インタビュー当時)
Web Y:すごい!ママって最低限やらなきゃいけないことがあるじゃないですか?その上(MAKOさんは)仕事もしてるし、その合間にDJの練習をするのって、結構キツかったんじゃないですか?
MAKO:仕事して、終わった後にお店で(MAKOさんは美容師さん)一時間、二時間くらい練習してから帰って…子供に「遅い!」って怒られて….wで、家事を色々やった後にまた部屋で練習して。
なので、(イベントが終わったので)今夜はぐっすり寝ます。何だかプレッシャーすぎて、エナジードリンクをめっちゃ飲んで…みんなは「アンタのDJなんて期待してないんだから、楽しめば良いんだよ!」とか言われたんですけど、それはねぇ~…プライドとかってあるでしょ~w
Web Y:どんな風に練習しましたか?
MAKO:選曲している時点では、色々候補があって、つなげて行くのに、一応自分で録音してみて、何回も何回も聴いて、「うわぁ、全然気持ち悪い!」とかって直前で曲を替えて。
一番最初と今日では、選曲が全然変わったんですよ。
Web Y:今日、この空間を観て、曲を替えようとか感じませんでしたか?
MAKO:一人で聴いてる分には、真剣に聴いているから、「エェー?!」とか思うけど、今日は何か良かった~。
Web Y:練習はいつも一人で?誰かに聴かせることはなかったですか?
MAKO:何人かには聴いてもらいました。聴いてもらうと、意見をもらえるから良いんだけど。
一人でやるとわかんなくて、詳しい友人(当社スタッフのふかし)にめっちゃメールしましたw ホントに友人のおかげでできました〜w
Web Y:今回のイベントのためにどのくらいの期間練習しましたか?
MAKO:実質二、三週間くらいです。
Web Y:今回やってみて、またやりたいなぁと思いましたか?
MAKO:やりたいなと思いました。買ったからには、やらないと!とは思っていたんですけど、実際(外で)やってみて、「わ!これは気持ちいいな!」と。
Web Y:思い切って出て(出演して)みちゃうとそうですね!
MAKO:そうそう!出てみちゃうとね。しかも、周りのみんなが私が初心者ってことをわかってくれてるから。それで緊張がほぐれたというか。
Web Y:子供達には「ママ、DJやって来たよ~!」って言いますか?多分、子供すごく嬉しがると思いますよ!
MAKO:う~ん…。なんか、練習してる時に子供に、(Beatmixのことを)「何これ?」って言われて、「大人のおもちゃ!」って言っときましたw
Web Y:今日は本当にありがとうございました。
MAKO:ありがとうございました!楽しかった〜♪
初めてDJをやった方も、このイベントを機に活躍の場を更に広げて欲しいと強く願うWeb Yでした。
今宵も、奥深いDJの世界に乾杯~♪
<終わり>