(2015/11/17)
BITWIG STUDIO 1.3.0と1.3.1は主にSurface Pro用のアップデートと言っても良い内容ですが、現在の主な新機能は1.2アップデートで追加されました。
この連載でも追加された機能を紹介していますが、地味だけどとても良い感じのアップデートというのも多数あります。
連載72回目に紹介したダイナミクス系のプラグインに視覚的な機能を追加したものなんて正にそれですね。
今回も視覚的な効果を少し追加しただけなのに、とても使いやすくなっているアップデート内容を紹介してみたいと思います。
■ 記事一覧/もくじ:BITWIG STUDIOで良い感じに音楽を作ろう!
EQ-2/5に追加された新機能
BITWIG STUDIOには3種類のEQが用意されています。
EQ-2
EQ-5
EQ-DJ
EQ-2とEQ-5はそれぞれ2バンドと5バンドのパライコで、EQ-DJは分割帯域指定可能なアイソレーター/キルスイッチとして使用できます。
このうち、バージョン1.2で機能が追加されているのはEQ-2とEQ-5の2種類。
何が追加されているのかというとですね、EQのグラフィック上で各バンドのハンドルにカーソルを合わせると、パネル内に周波数が表示されるようになりました!
以前のバージョンでも下の各バンドの入力値では確認できていましたが、位置的に見やすくなるだけでなく括弧内にノート名称が表示されているんですね。
試しにPolysynthでEを鳴らしっぱなしにした状態でE2,E4,E6,E8をバッサリカットしてバンド毎にOn/Offしてみました。
それでどういうことが起るのか?というのは音を楽しむという点で是非体験してもらいたいので、興味が湧いた方は製品ページからデモバージョンをダウンロード/インストールして実際に試してみてください。
AUDITION BROWSERと組み合わせて更に便利
EQの話題に触れたついでにもうひとつ。
BITWIG STUDIO 1.2の新機能でAUDITION BROWSERという強力なブラウジングメニューがありますが、この機能を併用することで、これまでできなかったEQのプリセットを効果を試聴しながら選択することができるようになります。
デバイスが選択されている状態でキーボードのBを押すか、デバイス左下のフォルダのアイコンをクリックすると、そのデバイスのプリセットが開いた状態でAUDITION BROWSERが起動します。
プロジェクトを再生している状態でプリセットをクリックして選択するか、上下のカーソルで切り替えて行くと選択した瞬間にプリセットが切り替わるので、目的の効果に近いプリセットを探すのがとても楽になりました。
AUDITION BROWSERの詳細と操作方法は以前紹介した記事があるのでご参照ください。
【連載】BITWIG STUDIOで良い感じに音楽を作ろう!【60】
インストゥルメントやエフェクトを試聴してからロードできるのは思いの外便利!
EQに限らずですが、試聴してからロードできるというのは便利な機能だな…と改めて感心してしまいます。
といったところで今回はここまで。
引き続きBITWIG STUDIOで良い感じに音楽制作を楽しんでください!
それではまた次回!!