(2015/06/16)
一般的にポピュラーミュージックといわれる音楽でテンポ変更というと、曲の終わりにリタルダンドで終わって行くというような手法くらいしかパッと思い浮かばないというか、やはり一定のテンポを保つ曲が多いですね。
もちろんテンポチェンジを効果的に使っている曲もあれば、1曲の中で徐々にテンポを上げて行って楽曲全体で勢いを出すという場合もあるでしょうし、楽曲製作中に試してみたいと思った時に試せないのは困り者です。
もちろんBITWIG STUDIOにもテンポのオートメーション機能があるので楽曲中のテンポ変更は自由自在です。
今回はテンポチェンジの一般的な手法とBITWIG STUDIOらしい使用方法についてお伝えしたいと、そんな風に考えております。
■ 記事一覧/もくじ:BITWIG STUDIOで良い感じに音楽を作ろう!
アレンジャー・タイムラインでのテンポチェンジ
BITWIG STUDIOのテンポチェンジ情報はMasterトラックのオートメーションに入力します。
Masterトラックのオートメーションパネルを表示し、Transport / Tempoをクリックして選択します。
あとは他のオートメーションと同じようにセレクトツールでクリックして入力したり、ペンツールで描画したりできます。
Altキーをクリックしながらポイント間のラインをドラッグすることでカーブを変更できるので、急激にテンポアップして徐々に戻るというような入力も簡単便利。
クリップランチャーでのテンポチェンジ
クリップランチャーでのテンポチェンジ情報はクリップにテンポ情報だけを仕込んでおくことができるという利点があります。
楽曲製作中に曲のテンポをどのくらいにするか迷ったりする時がありますが、このような場合直接トランスポートバーのテンポを入力して変更するよりも、クリップにテンポ情報のオートメーションのみ入力したマスターのクリップを作成しておくと、そのクリップを再生するだけで指定したテンポで試聴できるので便利です。
もちろんクリップ内でテンポが徐々に変わるようなオートメーションも作成できますし、テンポを演奏するという考え方でプレイしてみても、場合によっては面白いかも知れないですね!
テンポのオートメーションを使用する動画を作成しました。
ご覧下さい。
ベロシティやボリュームなどでオートメーションのカーブ変更できると感情表現が豊かになりますが、テンポチェンジの場合も単純な直線では機械的になりがちのところ、微妙な暖かみが加えられるように思います。
といったところで、引き続きBITWIG STUDIOで良い感じに音楽制作を楽しんでください!
それではまた次回!!