Top > チュートリアル > 【連載】BITWIG STUDIOで良い感じに音楽を作ろう!【59】

【連載】BITWIG STUDIOで良い感じに音楽を作ろう!【59】

(2015/06/23)

前回テンポオートメーションを設定する際に、通常のタイムラインアレンジャーでの時間軸に沿ったオートメーション以外に、クリップランチャーパネルのマスタークリップにテンポ情報のみを設定して瞬時に切り替えてテンポの比較をするというような内容をお送りしました。

作曲中にテンポを変更/比較しようと思ったら、トランスポートパネルに表示されているテンポを上下にドラッグするかダブルクリックで選択して直接数値入力すれば良いのですが、2種類、またはそれ以上のテンポ同士を比較しようと思うとなかなか煩わしいですね。

そこで、クリップランチャーのマスタートラックのクリップにテンポ情報のみを設定して、簡単に比較できるようにしてみましたよ!というのが前回のお話し。

今回は、前回の内容を読んでくれた方からいただいた質問がちょっと面白かったので、ここでも共有してみたいと思います。

クリップの比較試聴時に指定した順番で再生する

そもそもクリップランチャーの大きな利点のひとつに『時間軸に縛られない』というところがあると思うのですが、クリップランチャーの特性を使えば何かを比較するというのはとてもスムーズで簡単に行なえます。

前回はマスタートラックのクリップを使用したテンポ比較でしたが、マスター以外のトラックでもエフェクトの掛かり具合だったりトラックのボリュームだったり別のエフェクト同士を比較するというようなことも簡単です。

その、簡単に比較が行なえるのを、更に簡潔にできるかというのが冒頭の『前回の内容を読んでくれた方からいただいた質問』なのですが、各クリップに別の値を設定したクリップを自動的に再生できるかどうか?という内容でした。

例えばテンポを120→135→120→140というように、操作しながらではなくて、聴くことに集中できたら良いのにな、と。

確かにそれは良いですね!ということで、幾つか考えられる方法を紹介します。

その時に比較したい内容によるのですが、例えば前回のようにマスタートラックのクリップにテンポだけ入力して、それを任意の順番で再生したいということであればアレンジャータイムラインを併用するのが手っ取り早そうです。

何しろ、クリップを順番に再生したいということであれば、そこに時間軸が生まれているので、時間軸に沿った作曲ならアレンジャータイムラインの得意分野ですからね。

こういうところでもクリップランチャーとタイムラインアレンジの2つのシーケンサーが同時に走っていることの恩恵というか、楽だなぁ…と実感しますが、聴き比べてみたいクリップを聴き比べてみたい順番でクリップランチャーからタイムラインにドラッグ&ドロップでコピーするだけ。

クリップランチャーからアレンジャーへ

この時、オートメーションが含まれるクリップ(今回の例ではオートメーションのみですが)のコピーを行なう場合はひとつだけ注意が必要です。

Automation Fllow Clips

Optionsの中ある『Automation Fllow Clips』のチェックが外れている場合、オートメーション情報を含まないクリップをコピーします。
テンポなどを比較する時には忘れずにチェックを入れておいてください。

あとは試聴したい順番でアレンジャーにクリップを並べます。
先の例では120→135→120→140でしたね。

各種設定

あとは2つのシーケンサーの間にあるボタン(画像赤枠:Switch Playback to Arranger Button)をクリックして、マスタートラックのみアレンジャー側を再生するように設定します。

すると、クリップランチャーにあるクリップとアレンジャーにあるクリップ(画像黄枠)が同時に発音するようになるんですね。

ただし、クリップランチャーは基本的にクリップをループ再生するのに対してアレンジャーは時間軸に沿って再生するので、必要に応じてアレンジャー側もループ設定しておくと良いと思います。(画像青枠)

順番だったりランダムだったり

クリップを指定した順番で試聴していくならアレンジャータイムラインに並べてしまうのが最も手っ取り早くて簡単な方法ですが、ただ順番に試聴したい場合や複数のクリップをランダムに再生したいというような場合なら、クリップランチャーのNext Actionという機能を使うのがベストです。

Next Action

Next Actionはクリップに対して再生回数の指定と、指定回数後にどのように動作するかを決める機能で、例えば『4回再生したらそのトラックの最初のクリップに戻る』や『2回再生したら次のクリップに進む』というような設定ができます。

複数のクリップを選択して一括で指定することもできるので、順送りやランダム再生などの設定はものの数秒で完了します。

今回の内容を動画でもご確認ください。

Next Actionの機能詳細は以前解説してるページがあるのでご参照ください。

今回紹介した機能は地味なものの2つのシーケンサーを自由に使えるBITWIG STUDIOならではの機能だと思います。

自由で柔軟な発想とBITWIG STUDIOで良い感じに音楽制作を楽しんでください!

それではまた次回!!