(2014/09/16)
BITWIG STUDIO 1.0の登録ユーザーの皆さんには、先週11日から12日にかけてベータ1.1のお誘いメールが送信されていると思います。
※追記:一部ユーザーへの限定公開でした。情報に誤りがあり申し訳ありませんでした。
ベータバージョンは『正式公開前のテストにご協力ください』という性質のものなので、正式サポートはできないですし、インストールすることによってコンピュータに問題が発生する可能性もあるので、インストール/使用は自己責任で、ということになってしまいますが、ベータバージョンをお試しいただいた方の中で何らかの不具合を発見された方は、こちらから報告しますのでご一報ください!
オーディオ・パラアウト対応
ベータ1.1で対応した機能のうち実際に使用していく中でかなり重要なのに『これできなかったんかいっ!』とユーザーさんからお叱りを受けていた、サードパーティ製VSTプラグインのオーディオ・パラアウト。
プラグイン側のミキサーで音量調整すれば良いとはいえ、BITWIG STUDIOのミキサーで他のトラックと同時にミックスできないのは大変不便。
マルチアウト(パラアウト)音源の各トラックにBITWIG STUDIOのエフェクトを個別に掛けようと思ってもできないというのもちょっとしたネックでした。
ベータ1.1では、内蔵コンテナデバイスのDrum Machineなどと同じように、ミキサーのトラックヘッダー部分に拡張の三角ボタン(画像黄枠)が表示されるので、展開することで各トラック毎にミックスやエフェクトのインサートやセンドを行うことができます。
画像はRobPapen Punchのマルチアウトのもので8ステレオアウトが表示されているところです。
実際に使ってみると判りますが、オーディオをパラアウトできる音源は、当然パラアウトする理由があるので、それができないと不便なのです。
当たり前のことを当たり前にできる。これ大事ですね。
マルチティンバー対応
オーディオ・パラアウトと同じくらい、もしくはこちらの方が問合せが多いかも知れなかったマルチティンバー音源への対応。
マルチティンバー音源というのは、簡単にいってしまうと、ひとつのインストゥルメントで複数のMIDIチャンネルを切り分けて、複数の音色を鳴らすことができるもののことを言います。
これまでのBITWIG STUDIO 1.0では、マルチティンバー音源を起動すると、初めのチャンネルのみが発音し、2ch以降の音色を使うことができませんでした。
ベータ1.1ではマルチティンバー音源を起動した状態で空のInstrumentトラックを作成すると、トラックのアウトプット選択プルダウンメニューに表示されるNOTES TO TRACKSのPlug-insに、起動中のマルチティンバー音源の名称が表示され、選択できるようになります。
アウトプット項目でマルチティンバー音源を選択すると、アウトプット・プルダウンメニューの右端にMIDIチャンネルが表示されるようになります。
この数字を上下にドラッグ、またはダブルクリックで1から16の数値を直接入力することでMIDIチャンネルを切り替えます。
マルチティンバー対応とオーディオ・パラアウト対応はリクエストが非常に多く、その前に個人的にも『いや…そこはリリース前にちゃんとゴニョゴニョゴニョ…』と思っていただけに、一安心といった感じで。
ディリゲントサポートの検証機では特に問題は出ていませんが、ベータはやはりベータなので、何らかの問題が発生してもフォローすることができません。
バックアップや復元等を確実に行う自信がない、または面倒だという方は正式リリースまでもう少しだけお待ちください。
現在のところ、次回のBITWIG STUDIOデモンストレーションは来月2014年10月19日に宮地楽器神田店さんで予定されていますが、それまでには正式リリースされていると思うので、この辺りも含めた面白デモンストレーションにしようと画策中です。
では、引き続きBITWIG STUDIOで良い感じに音楽制作を楽しんでください!
それではまた次回!!
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