(2014/07/01)
前回アレンジャータイムライン上のループに対して、オフセットを使用して再生開始位置の変更を行う手順をお伝えしました。
これによって、スリップビートやジャグリング、ディレイなどなど他にも様々な効果を試すことができます。
アイディア次第で面白い効果を作り出すことができますし、思いもよらない場面で『あって良かった』と思ったりすることのある機能だったりします。
今回は前回の操作説明時のインスペクターパネルの続きで、クリップの長さに関する操作についてお伝えします。
インスペクターパネルを見ると、数値入力部の下に長さに関する操作を行うボタンが並んでいます。
▼インスペクターパネル
各効果は以下の通りです。
- Duplicate:選択クリップをコピーして直後に貼付け
- Bounce:MIDIクリップの場合はBounce in Placeでオーディオ化
- Double Content:選択クリップのDuplicate+Consolidate(統合)
- Reverse:選択クリップを逆転
- Scale /2:クリップの長さを半分に、スピードは倍に
- Scale x2:クリップの長さを倍に、スピードは半分に
このうち、Duplicate、Bounce、Doble Contentについては単純に長さやファイル形式を変更するだけなので、MIDIやオーディオを意識する必要もありませんし、操作の結果も特に大きな変化はありません。
これ以外のReverseとScaleの2種類は行うクリップがMIDIかオーディオかによって結果が大きく異なるので注意が必要です。
それぞれの特徴を使い分けて効果的に使用しましょう!
MIDIとオーディオの長さを変更した場合の特徴
まずReverseを実行する際、MIDIクリップの場合ノートの位置を前後入れ替えるので新しいフレーズを作り出すというイメージに近くなり、オーディオクリップの場合は波形を逆転させるので、いわゆる逆再生の効果になります。
同じイメージでScaleを操作する際は、Scale /2ではあまり差は感じられないと思いますが、Scale x2はMIDIクリップの場合単純にテンポを変更しているだけなので、テンポがどれだけ遅くなったとしても悪影響が特にないのに対してオーディオの場合は極端にテンポを落とすと違和感なくストレッチできる限界を超えて不自然な響きになってしまいます。
もちろんその効果を狙ってわざとトリッキーなことをする場合もあるので、正解/不正解という話しではないですが。
では、実際にどのような違いが発生するか、動画で確認してみましょう。
同じフレーズだとしても適用するファイルがMIDIクリップとオーディオクリップの場合それぞれで、結果が大きく変わる部分があるというのが判ると思います。
それぞれの特徴を把握して良い感じに音楽制作を楽しんでください!
それではまた次回!!
コメントを投稿するにはログインしてください。