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【連載】FabFilterでグイグイ行きましょう!vol.14

FabFilterソフトウェアをじわじわと紹介している本連載。

Mixing and MasteringラインのProシリーズの4製品目はPro-Q2を紹介したいと思います。

Pro-Q2は高品質アナログモデリングEQプラグインで、直感的な操作性を持った最大24バンドのイコライザーです。

FabFilterプラグインらしくサウンドが高品質なのはもちろんですが、思い通りにサウンドメイクするために考え抜かれた様々な機能を持っています。

シンプルな操作ながら、シェープやスロープが柔軟!

Pro-Q2はこのような見た目のプラグインです。

img_fffun_14_01

これまでの連載を読んでくれている人には説明の必要がないと思いますが、GUI上部にアンドゥ(取り消し)やリドゥ(取り消しの取り消し)、A/B比較やプリセットの選択など共通のメニューがあります。

FabFilterのProシリーズらしく、画面一杯にスペクトラム・アナライザーが表示され、入力されたサウンドを視覚的に捉えることができます。

表示されている波形にカーソルを合わせると波形色が灰色から紫に変わり、白いラインでピークホールドします。

img_fffun_14_02

とても判りやすい表示です。

スペクトラム・アナライザーの表示は3dbから30dbまでの4種類から選択できるので、大まかに全体を見たい場合や、細かく調整したい場合など、その時々で変更して使用します。

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最大24ヵ所のEQポイントはダブルクリックするか、EQライン(黄色の線)上にカーソルを合わせて表示される黄色いポイントをドラッグすることで追加されます。

EQポイントが追加されると、EQのユニットが表示されます。

img_fffun_14_04

各機能は以下の通り。

左上の電源ボタンで現在選択中のバンドのみバイパス。

電源ボタンすぐ下(画像でBellと表示されているボタン)でEQシェープを選択。
選択できるのはBell、Low Shelf、Low Cut、High Shelf、High Cut、Notch、Band Pass、Tiltの8種類。
GUIのEQポイントをcmd+alt(winの場合はcontrol+alt)を押しながらクリックして切り替えることもできます。

更にその下をクリックするとスロープを変更できます。
12db/octから24db/oct、36db/oct、48db/oct、72db/oct、96db/octの設定が可能です。

img_fffun_14_05

Bellで12db/octと96db/octに設定した場合の図です。
96db/octまで行くと強烈ですね。

FREQ、GAIN、Qはそれぞれバンドの周波数、ゲイン、幅を調整します。
GAINとQの間にある歯車のマーク(Gain-Q interaction)をクリックして有効にした場合、GAINの調整する際にQの幅を自動的に微調整します。

画像で数字の1と左右の三角ボタンが表示されている場所で、EQポイントを順送り/逆送りで切り替えます。
Pro-Q2はEQユニットを常にひとつずつ表示するので、見た目がスマートです。

その下のStereo optionsでは中央をクリックしてステレオに、LまたはRをクリックして片方のチャンネルのみにイコライジング可能です。

設定によってはFabFilterお得意のMid/Side処理に変更もできます。

ハサミのボタンをクリックすると現在選択中のバンドがデュプリケート(複製)されます。
この時、中央のリンクが選択された状態でクリックした場合はL/Rが独立して2つのEQとしてデュプリケートされます。

EQユニット右上のXボタンで選択中のバンドを削除します。

このように、Pro-Q2の操作はとてもシンプルなものです。

後編では詳細設定などを紹介します。

Pro-EQに興味を持ってくれた方はメーカーの公式動画も合わせてチェックしてみてください。

デモ版もありますので是非試してみてくださいね。

それではまた次回!

Pro-Q2

アナログモデリングを採用した、マスタリング品質のEQ