モーダルリバーブとは何か?
Eventide公式では、
音楽の言語を理解するリバーブとして開発され、12音のクロマチックスケールを基準に空間の中でどの音を際立たせ、どの音を後退させるかを決めることができます。また、拡張されたコントロール類により、音楽的なテクスチャーを形作り、動きを導き、さらにモーダル技術のみで構築された29種類の高品位な空間をリコールすることができます。
TemperとRangeコントロールによって、リバーブの音楽性を調整することができ、選択したノートに対して、どれだけ強調または抑制をかけるかを設定し、どのオクターブを対象にするかも選べます。
と書かれています。
ざっくりと説明すると、出た音に対して全方位のぼや〜んとした残響ではなく、音楽的にクロマチックスケールを基準にどの音(ノート)を強調、または抑制するかコントロールすることができるとてもミュージカリーな新しいリバーブ。ということでしょう。
一般的なリバーブとの違い
わかりやすい例を作ってみました。
今まであった「一般的」と思われているリバーブの音を聴いてみてください(以下、音声ファイルはヘッドホンやイヤホン、ステレオスピーカー経由での試聴をおすすめします)。
Temperance Liteの画面はこんな感じです。
今までのリバーブでは馴染みのないパラメーターがありますね。ここで設定したノートを(ポジティブにもネガティブにも)強調したリバーブサウンドが得られるということになります。
音を聴いてみてください。
今回はベーシックな機能を備えたTemperance Liteを使用しました。わかりやすくコードCを弾き、その構成和音C、E、Gを順に強調するようなセッティングにしてみました。そして最後に構成和音すべてを強調するようなセッティングにしています。
- どの音も強調していないリバーブ:
- Cの音を強調したリバーブ:
- Eの音を強調したリバーブ:
- Gの音を強調したリバーブ:
- C、E、Gの音を強調したリバーブ:
響き方がちょっと特徴ある感じに聴こえませんか?これってリバーブの音のキャラクターが違うから、というような単純な話しではないんですよ。
これがこのリバーブの特長というか、強みというか、コンセプトというか…なんです。
Temperance LiteとProの違い
このパラメーターの設定を見てください。
左がTemperance Lite、右がTemperance Proです。
前述しましたが、先ほどTemperance Liteを使用したのは大切なこの部分をわかりやすくするためにパラメーター数の少ないTemperance Liteを選択しました。
まず、パラメーターの比較をしてみましょう。
Temperance Liteのパラメーター
- Temper
- Mix
- Decay
- Size
- Reverb Type
- Temper Rangeスライダー
Temperance Proのパラメーター
- Temper
- Mix
- Decay
- Size
- Reverb Type
- Target
- Posion
- Note Width
- Density
- Offset
- Note Selection
- Temper Rangeスライダー
パラメーターが増えたことによってよりクリエイティブな使用方法に可能性が広がった気がします。
ソースのノートに反応して特定のノートの響きを強調することあができる基本コンセプトは同じですが、Temperance Proでは響かせ方、トリガーの決定方法など、より詳細な設定ができ、いままでのリバーブでは得られなかったような音楽的な響きが得られるようになりました。
どんなソースに合うか、どんな設定をしたらいいか、など次回以降じっくり検証していきたいと思います。






