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福地智也のプラグイン・リサーチ vol.18

年内最後のプラグインリサーチです。年末のあわただしい中ですが、お付き合いください。

みなさん、今年はどんな年でしたか?私は、制作環境がアップデートした一年でした。

環境がどんどん進んでいくのでタイミングをなかなか見つけられなかったのですが、思い切ってMacを新しくしてThunderbolt 3環境になりました。

一番大きいのはストレージ環境ですかね。

仕事で使う場合、安定性が絶対で、次にスピードが重要視されます(デザインも重要ですけど)。AngelbirdのSSDはコンパクトで高速で安定性も高く、ビデオ業界でも使われているほどです。セッションを持ち運ぶときは、転送時間と安定性が重要なのでお薦めです。

詳しくはこちら

XY-Transferを詳しく見ていこう

前回、さらっと紹介しましたが、プラグイン内を細かく分けてみていきましょうかね。

1、2、3は全部で3ブロックあるフィルターの設定を行う画面です。ここでフィルターのキャラクターやXYディスプレイでどのように動いていくかを決定します。その動きも“RECORD”することでオリジナルの動作を与えることができます。3つフィルターが絡んだ場合、動かし方のセンスも問われますね。

4は、ブロック1~3、ディレイの接続順序を選択します。シリアルだけでなくパラレルも選択できるのがうれしいですね~。

5は、ディレイです。各ブロックを通ってきた信号にディレイで演出を加えることができます。

6は、フォロワーソースを入力か、ブロック1~3の間で選択することができます。

7はモジュレーションマトリックスですね。ソース(接続元)とディスティネーション(接続先)を選んでアマウント(影響量)を選択してモジュレーションに使用することができます。

さらにブロックではフィルタリングを細かく調整することができます。

前回も紹介しましたね。

下のXYディスプレイで動作をさせるエフェクトを選択します。ここで気づいたのですが、フィルターだけではなく、ルーム、ゲートリバーブも使えますね。これはなかなか面白い!

XYディスプレイはこの画面を使っていると、1は螺旋で、2は丸、3は波というように思っちゃうかもしれませんが、これはデフォルトの設定であって、本来は自分でオリジナルのカーブも描けます。

これは異なるプリセットの画面ですが、こちらでは、格子の粗さ違いになってます。

そして、パスもパラレルになってますね。このプリセットも面白い音色が得られました。

リズム楽器に合わせるのはすごく簡単なことですが、他の使い道としてロングトーンの楽器にリズムに合わせた変化を与えるためにも面白いかもしれませんね。

年末年始でガッツリいじって、年明けから細部にわたってご紹介したいと思います!

お楽しみに!

XY-Transfer

複雑で重厚なサウンドを簡単に作り出す過激なフィルター・プラグイン

福地 智也

Jimmy Nolen、Nile Rodgers等に影響を受け、 Blues, Soul, Funkをこよなく愛す。ギタープレーヤーとして杏里、倖田來未、片瀬那奈、さんみゅ~、楠田亜衣奈等のレコーディング、佐藤康恵のライブに参加、同サポートバンドでは、バンドマスターを務める。ギター 演奏、音楽制作のみならず、楽器、DAWのセミナー、デモンストレーションでは、難しい用語を使わずに、誰にでもわかりやすい内容が評価を受けてい る。 https://www.dopewire.net/