今回からハードウェア、それもオーディオインターフェースについて紹介していこうと思います。
今回、使用しているのはESI のU86 XTです。細かいスペックや使い方、ティップスなどをお伝えできればと思っています。
オーディオインターフェースって?
昔から使ってる人はサウンドカードって言ったりしますね。なぜならば、昔はPCIスロットにカードを挿して使うタイプが主流だったからです。
パソコンにヘッドフォン/スピーカーアウトがあるのになぜインターフェースを使うのか?
これは、コンピューターで音楽を扱うようになった1990年代後半から始まったんです(意外と最近ね)。より高音質で、多数のトラックを少ないレイテンシーで入出力できるっていうことが利点ですね。
現代はPCでレコーディングもミックスも行うことがほとんどなので、自宅で音楽を作られる方、DJをやられている方など、音を扱う人には必須アイテムと言えます。
スペックその1:入力
さて、今回使用しているESIのU86 XTですが、インターフェース的にはミドルクラスになると思います。スペックについて少しずつ説明していきましょう。
U86 XTには、インプットが8系統あります。チャンネル1、2には、2種類のインプットがあるわけですが、これをどうやって使うのか。
前面のインプット1、2には、XLR、TRSケーブルのどちらでも接続可能なコンボジャック端子が付いています。そして背面のインプットにはTRS/TSケーブルで接続可能な端子が8系統と、S/PDIF端子で入出力が可能なデジタル入出力があります。それに加えてMIDIの入出力もついていてかなり充実していますね。
さぁここでおさらい的な意味でケーブルの種類について簡単におさらいしましょう。
まず、ここで私はケーブルという表記にしていますけど、一般ではシールドって言いますね。正式名称はシールドケーブルとかシールドコードと言います。ノイズから守る、遮断するっていう意味でしょうね。
- XLR:
キャノンとか言われている端子を持つケーブルでマイクなどはこの形状のケーブルを繋ぐことが多いですね。 - TRS:
形状はフォンケーブルと言われているものと同じように見えますが、プラグに入っているライン上のものが2本あります。
これは、このプラグ一本の三か所(T=Tip、R=Ring、S=Sleeve)でプラス、マイナス、グランドと3種類の線を繋いでいます。
このTRSプラグは有能で、(ヘッドフォンなど)ステレオ信号を送受信することもできるし、Y時ケーブルでエクスプレッションペダルやインサーションの入出力にも使えます。モノラル信号を送るときはノイズに対して強い(入出力側がTRSに対応してないと意味はありませんが)。
- TS:
いわゆるギターシールドがこれに当たります。送ることができる信号はモノラルだけです。 - RCA:
ピンと言われることが多いですね。赤白に端子が分かれているものが多く、左が白で右が赤ですね。家庭用オーディオやテレビ、録画再生機にも使われているので見たこともあるでしょう。
こちらの記事も参考にしてください。
インプットに何を繋げる?
前面インプットのコンボジャックには、マイク、キーボードなどラインレベルの機材、ギターやベースなどのハイインピーダンス機材の接続が可能です。
背面のインプットには、TRSのマイクケーブルやギター/ベースなどのハイインピーダンス機材を接続可能です。この辺の使い分けも次回以降、じっくりと紹介していこうと思います。
ケーブルの抜き差しが面倒くさいなんて言う人は、こうするとどうでしょう。
フロントのインプット1にマイクを接続、インプット2にギター、またはベースを接続、背面にはその他の機材を…。
なんていう感じで繋ぎっぱなしにしておいてもいいかもしれませんね。
ただ、ゲインノブは0にしておいたほうがいいですよ。いきなりノイズがバチッっと出ちゃうかもしれないですからね。