さて、前回に引き続きLFOの活用例を紹介しましょう。今回はLFOを使用したオートパン効果です。
LFOを使用してオートパン効果を得る
オートパンとは周期的に定位が変化する効果のことです。DAWには専用のプラグインエフェクトなどでも用意されている場合があり、ソフト音源でも内蔵エフェクトとして装備されている場合がありますが、Spireの内蔵エフェクトには残念ながらオートパンがありません。
しかしながら、MIXセクションのパンをLFOで変調することでオートパン効果を得ることができます。
今回もイニシャライズ状態から3オシレータを使用したシンセパッドを作成して、オートパン効果を付加しました。
設定方法は、前回同様にLFOの変調先でオシレータのパンを選び、LFO1のamp(アンプ)とamt(アマウント)でオートパンのかかり具合を設定します。
また、よりオートパン効果を高めるために使用しているMIXセクションのwideノブをオシレータごとに最大にしておくとより変化がわかりやすくなります。
尚、複数のオシレータを使用して作成した音色の場合には、センター定位のままのオシレータがあると音色内でセンターに固定された音とパンで動く音のコントラストが出て、より立体感が出せる場合がありますので、お好みで調整すると良いでしょう。
<デモサウンド>
3オシレータを使用して作成したシンセパッドにオートパン効果を加えた音色のデモサウンドです。オシレータ1と2のパンをLFOで変調しています。
3オシレータを使用して作成したシンセパッドにオートパン効果を加えた音色のデモサウンドです。オシレータ1と2のパンをLFOで変調しています。