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Spireのプリセットサウンドを更に良くするチョイ足しエディット術 vol.23

さて、今回はLFOの活用例を解説したいと思います。まずはLFOのテンポシンク機能を活かしたダッキング風サウンドの作成方法を紹介しましょう。

サイドチェーンによるダッキング風シンセベース

4つ打ちキックのタイミングのサイドチェーンによるコンプをかけたダッキングフレーズは、今や定番サウンドとなっていますが、同様の効果をLFOを使用することで表現することができます。

まずはSpireをイニシャライズ状態からシンプルなシンセベース音色を作り、LFOを設定してみましょう。SpireではLFOでオシレータのピッチとアンプを変調するだけというシンプルな設定で行えますが、テンポシンクをオンにすることとphaseの設定がポイントとなります。

元となるシンセベースの設定例。オシレータ1、2共にノコギリ波を選んでいるが、オシレータ1の方は8ボイスのユニゾンで、デチューン量を控えめに設定している。

サウンドの変化は4分音符の長さで1周期となるようにテンポは1/4に設定します。また、phaseというパラメータの設定理由は、ダッキング風の変化に聴こえるようにするためです。phaseの位置を調整することによって音量が大きくなる変化とLFOの振幅を合わせることができます。

LFO1の設定例。黄色の枠線で囲んだ部分が設定のポイントとなる箇所。

実際の音色変化はデモサウンドを参考にしてください。

ちなみに今回の作成例ではオシレータは2個使用していますが、変調しているのはオシレータ1のピッチとアンプのみです。オシレータ2はサウンドの芯や厚みを出すために使用していますが、オシレータ2のピッチやアンプも同様に変調したい場合にはマトリックスモジュレーションを使用すると良いでしょう。

LFO1の効果を3個以上のパラメータに対して付加したい場合には、マトリックスモジュレーション機能を使用すると良い。

<デモサウンド>
本文で解説しているダッキング風シンセベース音色を使用したフレーズ例。4つ打ちキックとシーケンスフレーズのシンセもSpireを使用している。