Serato DJ Lite は Serato DJ Pro にアップグレードできる?

Serato DJ Lite は Serato DJ Pro にアップグレードできる?

Serato DJ Lite ってアップグレードできるらしいんだけどよくわからない、、
そもそも「Serato DJ Lite」と「Serato DJ Pro」ってなにが違うの?

という方に向けて2つのソフトウェアの特徴や機能比較をご紹介します。
一度、理解してしまえば難しい内容ではありません。
録音機能の有無などの気になるポイントも説明していきたいと思います!

  • Serato DJ Liteとは?
  • Serato DJ Proとは?
  • 対応ハードウェアについて
  • 2つのソフトウェアの関係
  • アップグレードは必要?
  • 機能比較 【録音】
  • 機能比較 【エクスパンション・パック】
  • 機能比較 【その他】

Serato DJ Liteとは?

もともとは「Serato DJ Intro」という名前でしたが、2018年2月に「Serato DJ Lite」として生まれ変わりました。

Serato DJ Proの機能制限バージョンとなっており、非常にシンプルな機能と見た目をしているので、初心者におすすめなソフトウェアとなっています。


Serato DJ Proとは?

Serato DJ Liteと同じタイミングで「Serato DJ」から「Serato DJ Pro」に生まれ変わりました。

直感的な操作とソフトウェアの安定性への信頼が高く、多くのプロフェッショナルDJに支持されており、世界的に最も人気のあるDJソフトウェアです。


対応ハードウェアについて

■ Serato DJ Lite

初心者向けのDJコントローラーに対応しています。

Serato DJ Lite 対応コントローラー一覧(本国ウェブサイト)

対応するコントローラーを接続することでDJプレイが行えます。

■ Serato DJ Pro

DJコントローラーの他にDJミキサーや専用オーディオインターフェースに対応しています。

Serato DJ Pro 対応コントローラー一覧(本国ウェブサイト)

Serato DJ Pro対応のDJコントローラーは、Serato DJ Proソフトウェアのライセンスを購入しなくても、接続するだけで使用が可能です。

Serato DJ Pro 対応DJミキサー/オーディオインターフェース一覧(本国ウェブサイト)

上のリンク先の製品の下に「Paid upgrade」と記載のあるモデルはライセンス購入が必要です。「Serato DJ Pro」とエクスパンションパックの「Serato DVS」のライセンスを購入することにより、DVSを用いたDJプレイが可能となります。
どちらのライセンスも購入していない方は、Serato DJ ProとSerato DVSをバンドルしている「Serato DJ Club Kit」を購入することで通常の合計金額よりお得になります。


2つのソフトウェアの関係

Serato DJ Liteに対応しているDJコントローラーは低価格帯のものが多いため、これからDJをはじめる初心者に最適と言えますが、機能に制限があるのでプロ仕様とは言えません。

Serato DJ Proのライセンスを購入することにより、コントローラーはそのままでSerato DJ Proを使うことができるようになります。
ネクストレベルを目指したくなった時にソフトウェアのみをアップグレードすることができるというわけですね。

また、2つのソフトウェアは独立しており、別々のソフトウェアとして起動しますが、Serato DJ Liteで設定したプレイリストやCueポイントは自動でSerato DJ Proに引き継がれるので、乗り換えもスムーズです。


アップグレードは必要?

Serato DJ Liteを使用している方は、DJ初心者の方が多いと思います。

「将来DJ一本で稼ぐんだ!」

という方であれば、すぐにアップグレードした方がよいですが、

「別に今のLITEで困ってないから関係ないか…」

ちょっとお待ちください!

ここからは、Serato DJ LiteとSerato DJ Proの機能面の比較をしていきたいと思います。
次に説明する「録音できるようになる」というだけでもアップグレードする価値はありますよ!


機能比較 【録音】

Serato DJ Proでは録音機能が搭載されています。

録音ができるとこんなメリットがあります。

  • 録音したミックスを自分で聴くことができる
  • 録音したミックスを人に聴いてもらうことができる

録音したミックスを自分で聴くことができる

DJプレイ中はスピーカーから出ている音とヘッドホンモニターの音の両方を聴かなければならないので、マスター音声を客観的に聴くことが出来なかったりします。
プレイ中はうまくミックスできたと思っていても、意外とタイミングのズレが気になったり音量バランスが変わってしまっていたりするものです。
自宅や車の中、外出中のイヤホンなど、様々な環境で聴き直すことはDJプレイの近道となるでしょう。

録音したミックスを人に聴いてもらうことができる

DJをはじめたばかりの段階では、人前でDJプレイをする機会が少ない思いますが、録音したミックスを友達や周りの人に聴かせて感想をもらえれば、モチベーションにも繋がり練習が捗ることでしょう。
今ではMixcloudなどDJミックスをアップするのに便利なサービスがあります。活用すれば簡単に世界中の人に聴いてもらうことができる時代となっています。


機能比較 【エクスパンション・パック】

エクスパンションは日本語だと「拡張」という名のとおり、Serato DJ Proの機能を拡張する6つのパックです。(※Serato PlayのみSerato DJ Liteでも使用が可能)
それぞれのライセンスは個別に購入することができますが、お得なバンドルパックの販売もございます。

すべてを説明していくと長くなってしまいますので、おすすめのエクスパンション・パックを1つご紹介!

Serato Pitch ‘n Time DJ です。

DJプレイをする時に当たり前のように楽曲のテンポを変更していると思います。
テンポを変更する幅が大きいほど、音質は劣化(特にKey Lock有効時)していきますが、このSerato Pitch ‘n Time DJを有効にしておくと、音質を最大限に保つことができます。

機能面においても拡張されます。
Serato Pitch ‘n Time DJ有効時には「Key Shift(キーシフト)」「Key Sync(キーシンク)」が可能になります。
キーシフトはテンポを変更せずに音階を変更し、キーシンクは2つの楽曲の音階を合わせることができます。
さらにPitch Play(ピッチプレイ)に対応するハードウェアを接続すれば、各パッドを叩くことで同じCueポイントの音程を変えながらパフォーマンスすることが可能に。
次にかける曲のフレーズをパッドを叩いて演奏すれば盛り上がること間違いなしです。

知らない方もいるかもしれませんが、Serato社はDJソフトウェアより先に「Pitch ‘n Time」というタイムストレッチとピッチシフトをするためのソフトウェアの開発からスタートしています。
この技術をSerato DJ Proで使用できるようにしたのが、「Serato Pitch ‘n Time DJ」というわけです。


機能比較 【その他】

最後にその他の機能比較もしていきましょう。まずはこちらの表をご覧ください。

一つずつ説明していきましょう。

FX

ターンテーブルを停止させた際の音をシミュレートする「Braker」や、FXをオンにするだけでエコーをかけながら音量が下がっていく「Echo Out」などクリエイティブに使えるFXが追加されます。

一つのFXに対して詳細設定が可能な「シングルFXモード」も使用可能に。

SYNC

「シンプルSync」と「スマートSync」が選択できるようになり、スマートSyncでは、ビートポジションインジケーターの表示やカラー表示によりビートマッチングの状態の視認性がアップ!

Serato DJ Lite では「シンプルSync」のみ。
簡易的な表示。
Serato DJ Pro では「スマートSync」が選択可能。
ビートポジションインジケーターの表示や、ビートマッチしていない場合はブルーの[SYNC]ボタンがオレンジ表示されるので一目瞭然。

Cueポイント

Serato DJ Liteでは4つまででしたが、Serato DJ Proでは8つまでのCueポイントを設定することが可能です。

各Cueポイントはカラーの変更と任意で名前を付けることが可能となるため、わかりやすい管理が可能となります。

Serato DJ Lite では簡易的に4つ付けられるのみ。
Serato DJ Pro では各Cueのカラーや名前の変更が可能。

サンプラー

サンプルスロットの数が4つから32個(8つの4バンク)に増えます。

各サンプルのボリューム調整やループやシンクの設定、再生開始ポイントや再生モードの変更など詳細な設定まで可能となります。

アカペラやループ素材の再生にも活用できるようになります。

Serato DJ Lite では簡易的な4つのみ。
Serato DJ Pro ではA,B,C,Dバンク切り替えで合計32個になり、各スロットの音量や再生開始ポイント、テンポなども設定可能

Dayモード

野外でのDJプレイをする際に、日光がPCの画面にあたると見づらくなることがありますがこのモードをオンにすることで視認性が向上します。

左上の太陽マークをクリックすると右の画像のDayモードに変更可能
Serato DJ Pro のDayモード

MIDI

自分のパフォーマンススタイルに合わせてマッピングを作成、保存、カスタマイズすることができます。サブコントローラーのMIDI機器の接続やメインDJコントローラーのMIDIのリマッピングにも対応し、DJセットに柔軟性を持たせることができます。

上部の[MIDI]をクリックすると表に表示されている機能の他、中央に割り当て可能な機能が表示されます。
設定画面の[MIDI]のタブからデバイスを選択して赤矢印部分にチェックを入れるとリマッピングも可能。

Keyアナライズ

キーの検出と表示機能が可能になります。フィットするキーを簡単に見つけて、楽曲同士の調和を保ったミックスをすることができるようになります。

お好みのキー表示への切り替えも可能です。事前準備として「ファイル分析」も忘れずに。

この楽曲のKeyは紫色で [ 9A ]と表示(キャメロット表示)されています。[ Em ]などのクラシック表示へも切り替え可能。

スライサー

対応するDJコントローラーでSlicer機能を使うと2小節分を8つにスライスし、1拍ごとに8つのパッドに割り当てられた再生ポイントを呼び出すことが可能です。

リアルタイムに楽曲のパーツを組み替えるようなトリッキーなパフォーマンスをしたい方は挑戦してみてください。

ビートジャンプ

楽曲の再生中に設定した「小節/拍」の長さの分、再生しているポイントを瞬時に楽曲の先(または後ろ)にジャンプして進むことができます。

事前準備のCueポイント設定を行う際にも活用すれば、効率的なCue設定ができると思います。

1/32~32の長さでビートジャンプの長さを選択し下段の矢印でビートジャンプが可能。

Quantize(クォンタイズ)

クォンタイズが有効時にCueポイントを設定するとグリッドぴったりの位置に打つことができます。再生しながらCueポイントを設定する際にも便利ですね。

Cueポイントをトリガーした際も、ビートからズレることはありません。

上部の[ Q ]マークでクォンタイズのオン/オフの切り替えが可能。

Slipモード

スリップモードを有効にすると、スクラッチ、ループ、キューポイントのトリガーや逆再生などにより再生ポイントが移動しても、操作が終了すると、再生位置が元の位置に戻ります。操作中も裏で再生が進んでいるというイメージです。

エフェクティブなパフォーマンスに活用できる機能です。

いかがでしたでしょうか?
普段は Serato DJ Lite で使用している方も Serato DJ Pro にアップグレードすると様々なメリットがあるのがお分かりいただけたと思います。

良いソフトを使って良いDJライフをお楽しみください!

オバラ

DJをきっかけに音楽にハマり、気付けば二児の父。製品の魅力をお伝えします。