現在ディリゲントではCROSSBEAT誌と連動し、「ロックでDJをやってみよう」という連載企画を進めています。詳細はMarketing Tの『Play with RELOOP!』記事を読んでいただくとして、私はスピンオフ的に「ロックなチェロ」をご紹介してみたいと思います。
まずはこのビデオをご覧ください!度肝を抜かれること間違いなし!
これは芸大出身のチェリスト集団、「チェロ・アンサンブル・エクスタシー」による演奏で、Deep Purpleの「Highway Star」です。これを教会で演奏していること自体に違和感がありますが、教会は音が響くので良い演奏だったのではないでしょうか?
うーん、これは生で見れなかったのが悔しい! このチェロのザクザク感が良いです! 地響きが伝わってきそうです。チェロ・アンサンブル・エクスタシーのメンバーは、技量がずば抜けてますので、すごくカッコいい演奏になっています。
原曲を知らない方は右のビデオをご覧ください。
Deep Purpleはロックの中では伝説的なバンドで、今となっては古典のような存在ですが、私の中ではブラームスと同じぐらい永遠の存在です!
このモノクロの臨場感と、この汚い感じ、ギタリストのリッチー・ブラックモアの怪しい雰囲気。どれをとってもカッコいいに尽きます。
以前にも2 Cellosをご紹介しましたが、チェロは他の弦楽器と比べてロック的な演奏ができます。弦楽器の中でも音域が非常に広いチェロは時には甘く、時には攻撃的に、一台のチェロだけでも表現の可能性は無限大です。クラシックのオーケストラ曲が時にロックのような響きに聞こえるのも、チェロやコントラバスの存在があるからでしょう。
クラシックの曲で少し趣は異なりますが、同演奏会でショスタコービッチの「24のプレリュードとフーガ」のチェロ版の演奏がありました。
原曲はピアノ曲で私は大好きなのですが、この曲の中でも特にカッコいいのが8:40以降です。ガンガンにきています。ものすごくカッコいい演奏です。すごい。。。に尽きます。
チェロ・アンサンブルによるフーガの部分(2:44以降)を聴くと、ピアノでは表現が難しい独立したそれぞれの旋律が鮮明に聴こえてきて、非常に心地よいです。まさにエクスタシー!
こちらのリゲティの演奏もすごくカッコいいです。特に5:50以降の曲はザクザクきて攻撃的!
チェロ・アンサンブル・エクスタシー