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【コラム】なんでか売れてる:大事な大事な機材を守る”Decksaver”ってなんですの?

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ディリゲント・オンラインショップの「なんでこんなものが売れてるの?」シリーズ

こんにちは。
アナクロ母さんことWeb Yです。

2022年も、皆様にお楽しみいただけるような情報をお届けできるよう努めてまいります。Dirigent 一同、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、前回に引き続き、「なんでコレ売れてるの?」を、つぶやくコーナー。
へぇ~って気分になっていただけたら、これ幸い!

今回ご紹介する商品は、2016年に取り扱いを開始し、今や300種類以上ものラインナップ!

機材好きの皆様の救世主 Decksaverです♪

 Decksaverとは、50年近く積み重ねた”プラスチック製品の製造・設計の経験と技術”を活かし、音楽制作、演奏、DJなどの機材を、液体、埃、衝撃から守る”強靭かつ軽量な”ポリカーボネート製の機材保護カバーです。もともとアクリル製の日用品などを製造していた工場の”音楽好き”スタッフが、プラスチック加工の技術を活かした「ターンテーブルに被せるカバー」を企画し、それがDJやクラブに大ウケしたのがはじまりなんですって。機材愛を感じますよね。

2021年5月のDJ Magに、Decksaverを生み出した”音楽好き”スタッフ Mustafa El-Etribyさんのインタビューが掲載されてましたので、ご紹介します。

Decksaverはどのようにして生まれたのですか?

Decksaverの製造は2008年にスタートしたのですが、私は当時DJとしてDJカルチャーに夢中になっていました。また、その頃はデザイン工学を専攻していた時期で、50年以上続く真空成型加工の専門企業”Vacform Group”(Decksaverの製造元)でエンジニアとしても働いていました。

当時最高級機だったPioneer DJ CDJ-1000のプラッターが割れてしまったことがきっかけで、需要があるかどうかを確認するためにテスト的にデザインしたのが、最初のカバー(のちのDecksaver)です。いくつかのプロトタイプを試した結果、スモークとクリア、両方が混在するルックスがDeckSaverの進むべき道だと判断しました。100%クリアのカバーはクールには見えず、気品と洗練さに欠けると考えました。当初は「DJM-800」や「XONE:62」に対応するものを開発しましたが、現在ではさまざまな機材に対応しています。

その後、Decksaverは様々なジャンルのクラブで熱狂的に受け入れられ、DJやダンスミュージックコミュニティーから、より幅広いラインアップを求められるようになりました。

まさか自分がこの業界を席巻することになるとは思ってもみなかったのでは?

この業界では、この種の超耐久性透明機材保護カバーの前例がなく、簡単に割れてしまうターンテーブル用のダストカバーしかなかったのです。しかし、私たちの製品はほとんど壊れません。

製品の魅力は、(透明だからこそ)保護されている機材を見ることができ、インスピレーションを受けることができることです。
次第に、スモーク・クリアカバーが装着された機材を見た人は、それを見てすぐに”DeckSaver”を連想するようになったのですから、まさに驚きです。
私たちは、製造当初から品質に妥協することなく取り組み、現在もデザインから完成までイギリスの工場で生産しています。
Decksaverは、ただの高価なプラスチックだと思われるかもしれませんが、広範なリサーチ、最高級の素材、高価な工具を用い、何時間もかけてデザインし、テストを重ねています。
新しいアイデアが世に出れば、それは必ず真似される。私たちは先を見据えて、他の追随を許さない設備と経験をもって、Decksaverの製造に取り組んでいます。
私たちが製造するDecksaverの機材の中には、何千ポンドもする高価なものもありますから、その投資を保護したいと思うのは全く理にかなっています。

新製品が発表されたとき、いかに素早くDecksaverを市場に出せるかが勝負になってきますね?

新製品の内容にもよりますが、私たちはほとんどの音楽機器ブランドと素晴らしい協力関係にあるので、通常、機材調達はとても簡単です。また、小売店やプロデューサー、DJとも良好な関係を築いており、彼らはたいてい、機材を貸してくれます。時には入手が困難なビンテージ機器など、自ら購入しなければならないこともありますが。
機材を確保してから、計測、設計、試作、テストに通常3週間程度を要し、生産開始の準備が整います。

お客様のニーズに耳を傾け、機材に対応した製品をリリースすることへの秘訣はありますか?

SNSやホームページのお問い合わせフォームからのリクエストには、すべて目を通し、対応しています。それは需要を把握するのにとても良い方法だと思っています。
また、新製品のリリースラッシュに圧倒されることもあり、インターネットに釘付けになっています。特にDJやシンセの新製品に関しては、この10年でピークを迎えています。だから、何がホットで、どんな製品が次に来るのか、オフィスでは毎日のように対話が交わされているのです。
私たちは何よりもまず音楽機材の愛好家ですから、新しい機材が到着したらそれをチェックすることはとても楽しい作業です。
Vestax PDX Turntale のように、近年リバイバルしているヴィンテージ機器のDecksaverも作っています。このような製品は金銭的な利益はありませんが、過去10年間に蓄積されたギアヘッズのコミュニティを大切にしたいのです。

今後の展望をお聞かせください

保護すべき新しい機材はまだたくさんあり、機材メーカーが開発のペースを落としていないことは素晴らしいことです。ここ数年のポッドキャストやYouTubeのブームは非常に大きく、私たちは Rodecaster ProやBlackmagic ATEM MiniのDecksaverでその世界に参入しています。
そのように意見や情報を共有する方法はとても現代的で、刺激になります。
また、地球環境にも配慮した製造方法を検討しています。Decksaverは耐久年数が長く、リサイクルも可能ですが、実際にリサイクルされた材料からDeckSaverを作ることも検討しています。
残念ながら、品質や透明度はまだ100%ではありませんが、近い将来実現できるよう、サプライヤーと緊密に連携しています。

機材愛好家の1アイディアから素晴らしい製品が産まれ、全世界の機材愛好家の機材を守る。それこそがサスティナブルへの第一歩な気がするアナクロ母さんでした。

さて、Decksaverにはまだまだ魅力がありますよ。

ペット好きにもってこい!カワイ子ちゃんが乗っても大丈夫!

重ねても大丈夫!

スウェーデン出身のアーティストさん(え?誰?って言わないで)が「2021年に購入して良かったもの」の第三位にDecksaverを挙げてくれました。機材にDecksaverをかぶせる様子がとてもわかりやすいので、紹介させてください♪

Decksaversは超強力なプラスチック製のカバーで、ホコリや汚れから機材を守ることの重要性を超感じちゃうよ!ホームスタジオにあるほとんどのものの上にかぶせることができるしね。
僕はOP1用など色々持ってて、ターンテーブル用もあるんだけど、たまに娘がスタジオに来てターンテーブルの針で遊びたがるから、そんなとき超便利。ノブやスライダーのための凹凸もあり、どんな機材にもぴったりとフィット。Decksaversを買ってからというもの、夜もぐっすり眠れるようになったぜ!

って、Decksaverをべた褒めしてくれとる。感謝!

さて、そろそろお時間!

また不思議な売れ筋商品があったら紹介します~♪

Web Y

デジタルチックなもの全般に苦手意識あり。BEATMIXに出会い、DJの世界にも少しずつ興味を持ちはじめる。製品の在庫状況につきましてはお任せください!