Numa Compact 2の使い方とTIPS
Studiologic Numa Compact 2の使い方・TIPSを機能ごとに紹介していくこのコーナー
基本操作はNuma Compact 2シリーズ共通なので、Numa Compact 2xをご検討中の方、お持ちの方にもご覧いただけますと幸いです。
第6回目は新ファームウェア(Ver.2.0)についてご紹介します。
ファームウェアの更新方法、変更点などはこちらをご覧ください。
変更点で特にライブでの使用でおすすめな機能をご紹介します。
足元で音色変更が可能に
別売のトリプル・ペダル「SLP3-D」を使うことで、足元でのプログラム変更ができるようになりました。
一番右がダンパーペダルとして使え、真ん中がプログラムを1つ進める、左が1つ戻るような操作になります。
演奏中に鍵盤から手を放すことなくサウンドの切り替えができ、とても便利です。
オルガンエンジンがパワーアップ
(Numa Compact 2xのみ)
コントロールできるパラメーターに「LEAKAGE」が追加
LEAKAGEはトーンホイールオルガンが発音する際に、押した鍵盤とは関係のないトーンホイールの音が混ざってノイズとして聞こえる音になります。
ノイズなので無い方がきれいな音ですが、トーンホイール・オルガンらしさを演出するのに一役買っています。
好みに応じて調整できますが、大きい値にするとよりビンテージなサウンドに近づけることができます。
オルガンモデルの追加
従来のTONE WHEELのほかにELECTROが追加されました。
60/70年代のサウンドを再現するのに必須なトランジスタタイプのオルガンサウンドが実装されました。
TONE WHEELのサウンドは、ハモンドオルガンに代表されるトーンホイールオルガンの音をモデリングにより再現しています。
トーンホイールと呼ばれる歯車を回転させて、得られるサウンドは正弦波になり柔らかい音が特徴です。
ELECTROのサウンドは、60年代から70年代にかけて作られた、トランジスタで音を合成して発音するオルガンの音をモデリングしています。
倍音成分の豊かなサウンドが特徴です。
ちなみにStudiologicのオルガン専用機「Numa Organ 2」には7種類のオルガンモデルが搭載されています。
オルガンの音作りに欠かせないROTARYエフェクトも強化されています。
ROTARYのMAX SPEEDが3段階から選択、収音する際のマイクの距離も2種選択できるようになりました。
ROTARY OVERDRIVEのパラメーターが追加され、ロックオルガンには欠かせないチューブ・ディストーションの効果が得られます。
エフェクトセクションはNuma Compact 2でも使用可能です。
目に見えない改善箇所も多い大型アップデートとなっておりますので、ユーザーの皆様はぜひアップデートしてみてください。