Numa Compact 2 / 2x ユーザーマニュアル(ファームウェア:1.2.0版)
Rev.20210114
※Numa Compact 2x の印は、Numa Compact 2xのみに関する機能です。
エフェクト
FX1 – FX2
2基のダブル・エフェクトプロセッサーは、2台の別々のエフェクトをLowerセクションとUpperセクションにアサインすることができます。例を挙げると、FX1はUpperセクションでドライブ、Lowerセクションではコーラスに設定することができます。UPPER/LOWERボタンを使用して関連するパートを切り替えることができ、そのパートのエフェクトを表示、選択することができます。さらに、ディスプレイの下にある2つのUPPER/LOWERボタンを使用して関連するFXを表示、変更することが可能です。
サウンドとFXの構造と信号の流れを次のように視覚化することができます。
Upper ▶ FX1 (4種類から1つ) ▶ FX2(4種類から1つ) ▶ リバーブ(エディットでセンドをプログラム可能)
Lower ▶ FX1(4種類から1つ) ▶ FX2(4種類から1つ) ▶ リバーブ(エディットでセンドをプログラム可能)
Ammount(量): 2つのノブは、ドライ/ウェットの比率(コーラスのようなモジュレーション・エフェクトの場合)やドライブ・エフェクトのディストーション・レベルなど、選択したエフェクト量をコントロールします。
FX AUTOSET
FX AUTOSET(オートセット)機能(グローバル・エディットの「FX AUTOSET(FXオートセットの設定)」でも触れていますが)は、専用のプログラムを保存することなく各サウンドの最後に保存したFX1と2を自動的に記憶します。
このリアルタイム機能は、Stick 2と音色、またはFXコントロール(モジュレーションやエフェクトのスピードなど)を自動的に関連付けることも可能です。あるセクションで特定のFXが選択されるとStick 2はロータリーのスロー/ファースト・スピードやフェイザーのスピード、フィードバックなどのパラメーターをコントロールします。
またフォーカス位置によって自動的にコントロールが設定されます。FXを使用せずに、LowerにフォーカスされているLowerパートである場合、Stick 2はモジュレーションをコントロールします。またフォーカスがUpperにありロータリーを使用したオルガンサウンドである場合、Stick 2は、ロータリのスロー/ファースト・コントロールを行ないます。
FX AUTOSET機能がオフに設定されている場合(グローバル・エディットを参照)、Stick 2の機能はパート・エディットの下にあり、オートアサインではなく各プログラムにすべての設定を保存することができます。
FX AUTOSETをオフにすると各サウンドに最後に選択したFXを自動にアサインする機能は無効になり、FXの選択は、マニュアル、または99プログラムのそれぞれに保存されたFXセッティングによってでのみコントロールすることができます。
ストリングス・レゾナンス
(ダンパー・モデル)
本機には強力なFX1-2ダブル・エフェクトプロセッサーに加え、アコースティックピアノ・サウンドバンク専用のSTRINGS RESONANCE(ストリングス・レゾナンス)ポストプロセッシング・エフェクトが内蔵されており、グローバル・エディットの「STRINGS RESONANCE – DAMPER EFFECT(ストリングス・レゾナンス – ダンパー・エフェクトの設定)」の項目でコントロールすることができます。
Numa STAGEやCONCERTなどのStudiologic インストゥルメントで培われた経験によって作成されたこのエフェクトは、アコースティック楽器の実際の弦とサウンドボードの共鳴(レゾナンス)を再現し、ピアノサウンドにさらにリアルな効果をもたらします。
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