(2015/01/30)
Mixcraftを使って、音楽制作の魅力をお伝えしている本連載。
去年の年末からMixcraft 7の新機能について、先出し紹介を行ってきましたが、今回でMixcraft 7の新機能のご紹介は最後となります。
これまで、MIxcraft 7の新機能の目玉と呼べるパフォーマンス・パネルから、MIDIアサインやオートメーション・レーンの追加といった、ちょっとした部分までご紹介を行ってきました。
特にパフォーマンス・パネルと、自由度の高いオーディオ編集機能には、驚かれた方も多いのではないでしょうか?
このように、非常に期待度の高いMixcraft 7ですが、今回ご紹介する機能はステップシーケンスです。
このステップシーケンス、Mixcraft 6で音と映像をミックス2 Vol.35!でもご紹介しましたが、その記事中にお伝えできなかった「スケール選択」について今回はご紹介したいと思います。
ステップシーケンスから、簡単スケール選択
ステップシーケンスの前に、スケールについて簡単にご説明を行います。
スケールとは、特定のパターンに従ってグループ化した音の集まりのことです。スケールを日本語に直すと、「音階」と言います。
ちなみに、みなさんもよくご存知である「ドレミファソラシド」も、スケールのうちの1つで、正式名称は「Cメジャー・スケール」と言います。
このスケールには様々な種類があり、メジャースケールは明るく聴こえ、マイナースケールは悲しく聴こえてしまうというように、それぞれのスケールには音に特長を持っています。
そのため、多くのスケールを把握しておくことで、自分が意図するメロディーをコードに対してつけることが出来ます。
1つ例として、オジーオズボーンの3代目のギタリストであるザック・ワイルドは、ペンタトニック・スケールを使ったフレーズを多用しています。
ペンタトニック・スケールとは、メジャー・スケールの4番目、7番目の音を無くしたスケールのことですが、ザック・ワイルドはこのペンタトニック・スケールをものすごい早さで弾くことで、自身のギター・ソロに個性を出していました。(見た目もかなり個性的ですが。)
このようにスケールとは、音楽を作る上で欠かすことのできない物ですが、何しろ種類が多いため、代表的なスケールの構成音を覚えるだけでも大変です。
Mixcraft 7のステップシーケンスでは、予め9種類の中からスケールを選択できるようになっています。
例えば、以下の画面のようにCのメジャースケールを選択したとします。
次に、鍵盤を左クリックし、どの音をステップシーケンス上に表示するか設定を行います。
この時、Cメジャースケールの構成音以外のC#、D#などの黒鍵も指定しています。しかし、Step Editor Notes Chooserウィンドウを閉じると、ステップシーケンスに表示された音は、全てCメジャースケールの構成音だけです。
このように、Step Editor Notes Chooserで予めスケールを指定しておけば、ランダムに音を選択しても、Mixcraft 7側で指定されたスケールの構成音だけを抽出してくれます。
そのため、スケールの構成音を完璧に把握していなくても、Mixcraft 7側でそれを補ってくれますし、新しいスケールを覚える勉強になると思います。
音楽理論が苦手な方にとっては、重宝する機能になりそうですね。
また、これを機にスケールについて詳しく調べてみると、いろいろ面白い発見があり、今後の楽曲制作に役立つと思いますよ!
それでは!