(2015/01/23)
Mixcraftを使って、音楽制作の魅力をお伝えしている本連載。
ここ数回は、Mixcraft 7の新機能をご紹介しております。
今回も前回同様に、「あまり目立たないけど、Mixcraft 7になって便利になっているちょっとした機能」をご紹介したいと思います。
ビデオ・エフェクトのかかり具合がより分かりやすく!
Mixcraftの特長と言えば、1つのソフトウェアで音楽と映像の編集を同時に行える点です。
映像の取り込みを行えるDAWは数多くありますが、取り込んだ映像の切り貼りやエフェクトをかけるといった、映像編集が行えるDAWソフトウェアはそうそうありません。
ここではビデオ・エフェクトに注目し、Mixcraft 6ではどのようにビデオ・エフェクトをかけることが出来るか確認してみましょう。
Mixcraft 6ではビデオ・トラックを作成し、オートメーションの切り替えボタンをクリックして、ビデオ・エフェクトを選択します。
その後、ビデオ・エフェクトのオートメーションを書くことで、ビデオ・エフェクトが初めて適用されます。
また、1つの映像に対して複数のエフェクトを選択することも可能です。方法はいたってシンプルで、ビデオ・エフェクトを切り替え、オートメーションを描くことで更にエフェクト効果が追加されることになります。
しかし、ここで少々不便なのが、ビデオ・トラックに対してかけたビデオ・エフェクトは、自分自身で覚えておかなければならないという点です。
以下の画像を例にすると、ビデオ・トラックに対し、輝度、グレースケール、エンボス、セピアといった4つのビデオ・エフェクトをかけていますが、以下の状態だけでは判別が不可能です。
そのビデオ・エフェクトを選択し、オートメーションの状態を見ることによって、初めてどのビデオ・エフェクトがどのようにかかっているかが分かります。
この問題は、Mixcraft 7では以下のように解決しています。
Mixcraft 7では、オートメーション・レーンの複数表示が可能となっております。
これで、今どのエフェクトがどの程度かかっているのか?ということが、一目で分かりますね。
また、オートメーション・レーンが複数表示されることで、他のエフェクトのオートメーションのかかり具合を確認しながら、別のエフェクトのオートメーションを調整するといったことも可能です。
更にMixcraft 7では、オートメーションが書かれているビデオ・エフェクトは、以下の画像のようにエフェクト名称が青く表示されるようになっています。
これで、例えオートメーション・レーンを1つしか表示していなくても、どのエフェクトが適用されているか?といった点が瞬時に判別可能です。
なお、ビデオ・トラックに限らず、オーディオ・トラック、インストゥルメント・トラックにおいても、オートメーション・レーンを追加することが可能です。
ミックス、マスタリングを行うにあたり、エフェクト・パラメーターのオートメーション調整は欠かせません。
しかし、複数のパラメーターに対しオートメーションを書いていくと、どうしても管理が複雑になりがちですが、オートメーション・レーンを複数表示することで、オートメーションの管理がぐっと容易になると思います。
こういう目立たない機能こそが、日々の作業においては重要です。
特にミックスの際にはオートメーションを多様する場面が出てくるので、このオートメーション・レーンは上手く活用していきたいですね。
それでは、また次回!